願榮寺 福峯だより ブログ版

真宗大谷派・願榮寺の情報をいち早くお伝えします。

2月の御文

2020年01月31日 | お寺のこと

    2月の月忌参りの際に拝読させていただく御文は次のとおりです。

 意味をある程度思い浮かべながらお聴きいただくと、趣きもより深く味わえると思います。

 

 2月 拝読  「八万法蔵 (はちまんほうぞう)」 の御文 (第五帖 第二通)

 【原 文】

 それ、八万の法蔵をしるというとも、後世(ごせ)をしらざる人を愚者(ぐしゃ)とす。 たとい一文不知(いちもんふ ち)の尼入道(あまにゅうどう)なりというとも、後世をしるを智者(ちしゃ)とすといえり。 しかれば、当流のこころは、あながちに、もろもろの聖教(しょうぎょう)をよみ、ものをしりたりというとも、一念の信心のいわれをしらざる人は、いたずら事なりとしるべし。 されば聖人の御(おん)ことばにも、「一切の男女(なんにょ)たらん身は、弥陀の本願を信ぜずしては、ふつとたすかるという事あるべからず」とおおせられたり。 このゆえに、いかなる女人(にょにん)なりというとも、もろもろの雑行(ぞうぎょう)をすてて、一念に、弥陀如来今度の後生(ごしょう)たすけたまえと、ふかくたのみ申さん人は、十人も百人も、みなともに弥陀の報土に往生すべき事、さらさらうたがいあるべからざるものなり。 あなかしあなかしこ。

 

 【現代語訳】

 さて、釈尊(しゃくそん)の説かれたあらゆる教えを知り尽くしたとしても、後生(ごしょう)の一大事についての心得がなければ愚者(ぐしゃ)といい、一方、たとえ文字もよめないような在家の尼であっても、後生の一大事について心得ていれば、その人を智者(ちしゃ)というのだと言われています。 ですから当流のこころでは、つとめて多くの聖教(しょうぎょう)を読み、もの知りになったとしても、一念の信心のいわれを知ることがなければ、それも役に立たないのだと心得てください。それゆえ、親鸞聖人の御言葉にも、「どのような男性も女性も、弥陀の本願を信じなければ、決してたすかるということはありません」と仰せられているのです。 ですから、どのような女性であっても、さまざまな雑行を捨てて、一念に、弥陀如来よ、この度の後生をおたすけくださいと深くおたのみ申し上げるならば、十人も百人も皆ともに、弥陀の報土へ往生できるのです。 そのことを決して疑ってはなりません。 あなかしこ、あなかしこ(= 敬って申し上げます)。


報恩講勤修

2020年01月26日 | お寺のこと

昨日、本日の2日間に渡って、当院報恩講を勤修しました。
例年に比べ今年は暖かく、おかげさまで多くのご参詣をいただき、またご法中6ヶ寺のご参勤を得て、厳かに勤めさせていただくことができました。

ご法話の講師には、姫路市飾磨区苫編・興宗寺住職、木村洋司師をお招きしお話しいただきました。

今年ご奉仕いただきました当番地区の西野山・與井・與井新のほか高田台の一部のご門徒様には厚く御礼申し上げます。


おけそく盛り

2020年01月23日 | お寺のこと

今月20日に作っていただいたお餅を積み上げて、本堂内陣にお供えするお華束(けそく)を形にしていただきました。
今日は門徒総代さんはじめ地域の有志の方々のご奉仕により、立派なものに仕上げてくださいました。

これで25、26日の2日間勤める報恩講の準備がほぼ調いました。
当番地区の皆様方には大変お世話になりました。


おけそく作り

2020年01月20日 | お寺のこと

今月25、26日の両日勤修する報恩講の荘厳に用いる「お華束(おけそく)」の材料であるお餅を当番地区の與井新と高田台地区(一部)のご門徒様のご奉仕により作っていただきました。

1斗8升のもち米を蒸し、丸餅約100個をはじめ、延ばした餅をくりぬいた おけそく餅約4000個を手際良く仕上がっていきました。

3日後の23日には、これらを積み上げ、お華束の形に仕上げていきます。