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2020年日本国際賞、情報・符号理論と古代人ゲノム解読研究の欧米2博士に

2020-02-05 | 学問
 国際科学技術財団は、第36回となる2020年の日本国際賞を、デジタル通信に必要な情報理論・符号理論の研究に貢献した米マサチューセッツ工科大学名誉教授のロバート・ギャラガー博士(米国、88歳)と、古代人の骨のDNAを解析して古人類学の研究に貢献したドイツ・マックス・プランク進化人類学研究所教授のスバンテ・ペーボ博士(スウェーデン、64歳)に贈ると発表した(2月4日)。授賞式は4月15日に都内で行われる予定。
 〇「エレクトロニクス、情報、通信」分野
 ロバート・ギャラガー 博士(米国) マサチューセッツ工科大学名誉教授
 ギャラガー博士は、データ通信の際に外部からのノイズなどの影響により生じる誤りを検出して訂正する「LDPC符号(低密度パリティ検査符号)」と呼ばれる方法を考案した。この方法は信頼性や実用性が高く評価されて5G(第5世代移動通信システム)で採用されるなど、高速大容量通信を支える技術として期待されている。
 同財団によると、LDPC符号は、現在これに代わる符号が他に存在せず、今後コンピューター処理能力が飛躍的に向上すると考えられることなどから、適用範囲はさらに広がると予想されている。そして、情報通信の高速化、大容量化、低消費電力化などの課題解決に本質的、基本的な役割を果たすと期待されている。
 〇「生命科学」分野
 スバンテ・ペーボ 博士(スウェーデン)
 マックス・プランク進化人類学研究所 教授
 「現生人類(ヒト)の誕生と進化」の解明は古人類学の大きな課題だが、古人類学では発掘された骨や歯の化石の形態を元にその進化や分類が論じられてきた。ペーボ博士はDNAを抽出して解析する「遺伝学的手法」を取り入れて現生人類の進化の核心に迫る多くの成果を挙げた。
 具体的成果としては、ミトコンドリアDNAでなく、核DNAを解析することにより、アフリカ人を除く現生人類の全DNAの1~4%がネアンデルタール人から受け継がれていることが分かった。このことは、6~7万年前にアフリカを出た現生人類の祖先が、6万年前頃に中東付近で先住のネアンデルタール人と交雑した後に世界中に広がったという現生人類の移動シナリオを描き出しているという。
 ◆日本国際賞(Japan Prize)
 日本国際賞は、「科学技術において、独創的・飛躍的な成果を挙げ、科学技術の進歩に大きく寄与し、人類の平和と繁栄に著しく貢献した」人物に対して、国際科学技術財団が授与する賞である。日本にもノーベル賞に匹敵するような賞が必要だとして、松下幸之助が基金(私財など約30億円)を提供。
 受賞対象は「物理、化学、工学」と「生命、農学、医学」の二つの領域で、受賞対象分野は1年に2つの分野である。受賞者には、各分野に賞金5000万円が贈られる。受賞者は生存者のみ。
 1985年に初回の授賞式が行われ、受賞者は今回を含めて13カ国の96人。

 朝焼けの空に鳥の影が一杯。何の鳥か?と思ったら”カー、カー”と。
 朝焼けが綺麗だな、鳥も早起きだな・・今日も1日が始まる。


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2 コメント

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Unknown (fuyu325)
2020-02-05 21:55:43
きれいな朝焼けですね。
鳥は種類によって起きる時間が違うのかな。
朝日が見たい (たけ)
2020-02-06 16:10:03
5時頃に起床する。冬の朝日は出が遅い・・日が出てから顔を洗う。
鳥の声は好き・・だが好きでない鳥もある。

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