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シャープが世界最高の変換効率31%の太陽電池モジュールを開発

2016-05-23 | 科学・技術
 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)のプロジェクトの一環で、シャープ(株)は、太陽電池モジュールとして世界最高の変換効率31.17%を化合物3接合型太陽電池で達成した(5月19日)。
 これまでの世界記録24.1%(2012年、Alta Devices)をはるかに超える成果である。試作されたモジュールは、実用化に十分な約31cm角の大きさで、軽量かつフレキシブルな特徴を兼ね備えており、発電コスト低減だけでなく、高効率化と軽量化が求められる自動車等への展開も期待される。
 独自の化合物3接合技術を採用した太陽電池セルは、「インジウムガリウムリン(InGaP)」、「ガリウムヒ素(GaAs)」に「インジウムガリウムヒ素(InGaAs)」のボトム層を加えた3つの光吸収層から成る。この構造により、太陽光をより効率良く電気に変換できると言う。同構造の小さなサイズ(1.047cm2)のセルによる、変換効率37.9%の達成は、2013年に発表されていた。今回は、より大きな太陽電池セルの開発とモジュール化に成功したものである。

 古い板塀の際で”ウマノアシガタ(馬の足形)”の花が咲いている。花色は光沢がある黄色で、曇り空の今日は写真が上手く撮れるかな・・。この花色にふさわしい別名に、”キンポウゲ(金鳳花)”がある。でも”金鳳花”とは八重咲きで、一重咲きの花は”ウマノアシガタ”と区別する、と言うらしい。ウマノアシガタの名は、根生葉が馬の足の形に似ているからと言う、私には良く判らない。葉は掌状に3~5裂しており、馬よりむしろ鳥の足に似ている。ある説に、「鳥の足形」を「馬の足形」と間違えた、がある。因みに、本草はキンポウゲ科に多い有毒植物のひとつである。
 ウマノアシガタ(馬の足形、馬の脚形)
 別名:金鳳花(きんぽうげ)、英名:Japanese Buttercup
 キンポウゲ科キンポウゲ属
 多年草
 日本全国から朝鮮・中国に分布
 開花時期は4月~5月
 花色は光沢のある黄色、径は2cm程


今年(2016年)4月の世界の月平均気温は観測史上最高値

2016-05-22 | 自然
 今日の天気は高気圧の影響で、ほぼ全国的に晴れて気温が上がり、各地で30℃以上の真夏日が予想されている。北海道の帯広市で33℃では驚いた、盛岡市・前橋市・甲府市などでも30℃とか・・温暖化の影響かな。因みに、仙台での最高気温は25℃の予想。
 米海洋大気局(NOAA)がの発表(5月20日)によると、今年(2016年)4月の世界の月平均気温は観測記録が残る1880年以降の過去137年間で最高値となる「14.8℃」だった。また海面温度も4月の数字としては観測史上最高値だった。
 1月に発表されたのは、昨年(2015年)の世界の平均気温は14.8℃で、20世紀の平均気温(13.9℃)より0.9℃高かった。
 4月の高温傾向について、NOAAは最近の地球温暖化に加え、エルニーニョ現象が影響しているとみている。

 カルミアの花が咲き始め、そろそろ満開かな。昨年と同じ時期に咲いた。
 ツツジ科カルミア属にはおよそ7種程ある。その中で、広く親しまれているのはラティフォリア種(学名:Kalmia latifolia)で、園芸ではこの種を一般的に”カルミア”と呼ぶ。
 花は小さな絵日傘の様なオワン形。蕾は金平糖(こんぺいとう)の様な形でとても可愛い。色はピンクだが真っ赤なものもある。尚、葉は有毒(グラヤノトキシンを含む)で、特に羊が中毒しやすい、と言う。
 カルミア
 別名:アメリカ石楠花(しゃくなげ)
 学名:Kalmia latifolia
 ツツジ科カルミア属
 常緑性の中低木(樹高は1m~5m)
 原産地は北アメリカ東部
 日本へは大正4年に渡来
 開花時期は5月~6月
 花は径2cm程、花色は白~淡紅色が基本だが赤・紫色もある


バイト経験の高校生3割が、労働条件などでトラブル経験

2016-05-21 | 資格・転職・就職
 労働厚生省の調査で分かった「アルバイト経験がある高校生の32.6%が、労働条件などで何らかのトラブルを経験」(5月18日)。
 学生アルバイトが不当に働かされる、「ブラックバイト」問題を受けて調査。厚生労働省は去年(2015年)12月から今年2月にかけて高校生を対象とする労働法に関するセミナーの参加者にアンケートを実施し、アルバイト経験のある1854人の回答をまとめた。一方的に勤務シフトの変更を命じられて勉強の時間が確保できなくなるなど、学業に支障が生じていることも確認された。
 アルバイト先として
  スーパーマーケット:22.6%
  コンビニエンスストア:14.8%
  飲食チェーン:6.7%
 勤務について
  不当な扱いはなかった:34.7%
  労働条件などで何らかのトラブル:32.6%
 トラブルの内容は、(複数回答)
  採用時に合意した以上のシフトを入れられた:11.2%
  採用時に合意した以外の仕事をさせられた:8.8%
  一方的にシフト変更を命じられた:7.0%
  1日に労働時間が6時間を超えても休憩時間がなかった:4.8%
  働いた時間分の全てがアルバイト代として計算されていない:3.8%

 シラーの花が咲き出した。シラーは属名(ユリ科シラー属)で、沢山の種類(およそ80種)がある。その中で、良く見られるのが”シラー・ペルビアナ(学名:Scilla peruviana)”で、これをシラー(又は、スキラ)と呼ぶことがある。和名は”大蔓穂(おおつるぼ)”だが、”シラー”の名が知られている・・のかな。
 小さな花が花茎の先端にまとまり、花色は濃い青紫色。葉は線形や帯状で地際から出ている。因みに、地下茎部分が有毒、と言う。
 シラー(シラー・ペルビアナ)
 別名:大蔓穂(おおつるぼ)
 英名:Cuban lily、Peruvian lily
 学名:Scilla peruviana
 ユリ科ツルボ属(シラー属またはスキラ属)
 秋植え球根
 原産地はポルトガルなど
 日本へは明治中期に観賞用として渡来
 開花時期は4月~6月
 花色は濃い青紫色や白色
 シラーで一般的なのは、星型の花を沢山付ける”ぺルビアナ(S.peruviana)”と、ベル状の花を数輪咲かせる”カンパニュラータ(S.campanulata)”


長寿世界一は今年も日本、2016年版世界保健統計

2016-05-20 | 社会・経済
 世界保健機関(WHO)が「世界保健統計」2016年版を発表した(5月19日)。
 これによると、世界の男女合わせた平均寿命は71.4歳で、女性は73.8歳、男性は69.1歳だった。
 2015年の日本人の平均寿命は83.7歳で、世界で首位。日本は統計を遡ることができる20年以上前から長寿世界一の座を守り続けている。日本の男女別では、女性が世界首位の86.8歳、男性が6位の80.5歳。男性の首位はスイスで、81.3歳。
 ◆男女合わせた平均寿命(2016年版世界保健統計)
 1、日本   83.7歳
 2、スイス  83.4歳
 3、シンガポール 83.1歳
 4、オーストラリア 82.8歳
 4、スペイン 82.8歳
 6、イタリア 82.7歳
 6、アイスランド 82.7歳
 8、イスラエル 82.5歳
 9、フランス 82.4歳
 9、スウェーデン 82.4歳

 道路脇の小さな空地で、少し盛り上がる様に緑の葉。葉の中に小さな黄色の花が見える。”コメツブウマゴヤシ(米粒馬肥)”の花だ(・・と思う、似た花に”コメツブツメクサ”があるけど)。
 江戸時代に渡来した、ヨーロッパ原産のマメ科の植物。各地に広く帰化している、と言う。名(コメツブウマゴヤシ)は、花後にできた小さな果実が米粒のように見えるから。実は、花の柄が長く伸びた先に2cmぐらいの長さに数十個程黒い果実をつける。 ”コメツブツメクサ”は褐色の果実をつける。
 コメツブウマゴヤシ(米粒馬肥)
 マメ科ウマゴヤシ属
 一・二年草
 原産地はヨーロッパ
 江戸時代に渡来し、広く帰化し
 開花時期は5月~7月


酒に強い遺伝子を持つ人、弱い遺伝子を持つ人の2倍痛風になりやすい

2016-05-19 | 医学
 防衛医科大学校と国立遺伝学研究所などの研究グループが、「お酒に強い遺伝子を持つ人は、弱い遺伝子を持つ人の2倍以上痛風になりやすい。お酒に強い人は飲酒量も多い傾向にあるが、飲酒が痛風のリスク要因であることを遺伝子レベルで裏付けた。」と発表した(5月18日、英科学誌電子版にも発表)。
 防衛医科大学校分子生体制御学講座の松尾洋孝講師らは、「ALDH2」と呼ばれるアルコール分解酵素に着目した。この分解酵素を作る遺伝子に変異があるとALDH2ができずにお酒に弱いとされる。
 痛風の男性患者1,048人と痛風ではない男性1,334人の2グループを対象に遺伝子変異の有無との関係を調べた。その結果、遺伝子変異がない人は、変異がある人より痛風を2.27倍発症しやすいことが明らかになった、という。
 ◆痛風
 痛風は尿酸が体内に蓄積すると結晶化して関節に付着し激しい痛みの発作を起こす。痛風が起きる前に血液の尿酸値が高い状態が長く続き、これを高尿酸血症と言う。
 患者の多くは20歳以降の男性で、腎臓や心臓の疾患や脳卒中、高血圧の危険因子にもなる。研究グループは、ALDH2の遺伝子を調べて痛風を発症するリスクが高い人を見つけ出すことで個人差に応じた予防や治療につながる、としている。

 晴れた良い天気。気温は高くなく最高気温22℃位とか。
 畑ではネギ(葱:学名 Allium fistulosum')に葱坊主(ねぎぼうず)が咲いている。ネギ属には700種以上もあると言われ、野菜・香辛料など食用となっているものが多い。食用以外に観賞用植物として栽培されるものがあり、これらを”アリウム”と呼び食用と区別している。
 園芸での”アリウム”は、花壇や切り花にして鑑賞する種の総称で、花の葱坊主である。種類も沢山あり、単に”アリウム”と言えば広く流通する”アリウム・ギガンテウム(Allium giganteum)”、花茎を1m前後伸ばして先端に沢山の小花を密に付けた球状の葱坊主、その直径は10cmを超す。花色は紅紫~桃紫色。
 アリウム・ギガンチウム(ギガンチウム)
 別名:花葱(はなねぎ)
 学名:Allium giganteum
 ユリ科ネギ属
 秋植え球根植物(大球性で球根は径8cmとなる)
 原産地は中央アジア
 開花時期は4月~7月


2015年の労働災害での死亡者は972人、過去最少となる

2016-05-18 | 社会・経済
 厚生労働省は、2015年の労働災害発生状況を公表した(5月17日)。
 労災による死亡者は972人で、前年比85人(前年比8.0%)の減少。1948年の調査開始以来最少となり、初めて1000人を下回った。複数の死傷者を出す重大災害の件数も278件と前年の292件を下回った。
 死亡者数が多い業種は
  建設業:327人(50人減、前年比13.3%減)
  製造業:160人(20人減、前年比11.1%減)
  陸上貨物運送事業:125人(7人減、前年比5.3%減)など
 死亡原因
  墜落や転落 248人(26%)
  交通事故  189人(19%)
 労災死傷者数(死亡、休業日以上)も11万6311人(3224人減、前年比2.7%減)と減少
  製造業2万6391人(前年比3.9%減)
  建設業1万5584人(前年比9.3%減)

 畑や空地などに良くみかけるのは、所謂雑草の”カタバミ”、花が咲いている。”カタバミ(片喰)”には種類があり、”カタバミ”の花は黄色、”イモカタバミ”の花は薄紅色、”ムラサキカタバミ”の花は薄紫色、などである。
 散歩で見つけた白花、”イモカタバミ”の花だ。戦後に鑑賞用に渡来し、その園芸用が逸出野生化した、と言う。
 名(イモカタバミ)のイモとは、根が芋状の塊茎だから。増殖は、塊茎の周囲に新塊茎を作る事による。
 シロバナイモカタバミ(白花芋片喰)
 別名:白花節根花片喰(しろばなふしねはなかたばみ)
 カタバミ科カタバミ属
 多年草
 原産地は南アメリカ
 イモカタバミは江戸時代末期に観賞用として渡来、白花は戦後に渡来
 開花時期は4月~9月
 花は五弁花、花色は白色、雄しべの先端は黄色


オルレアの花が咲きだした

2016-05-17 | 園芸
 朝から雨。午後に少し雨足が弱くなった。
 雨に濡れる”オルレア”の花、咲きだした。種を少し蒔いた記憶、との話。でも昨年の種か、”こぼれ種”かな。本来は多年草(宿根草)だが、夏の高温多湿に弱く、夏には枯れる一年草と扱われている・・秋まきの一年草。
 ”オルレア(オルレア・ホワイトレース)”の花は白いレース状の花、夏向きの花である。ホワイトレースフラワー(セリ科アンミ属、別名:ドクセリモドキ)に似ている。
 オルレア
 (オルレア・ホワイトレース、オルレア・グランディフローラ)
 学名:Orlaya grandiflora
 セリ科オルレア属
 原産地はヨーロッパ
 一年草扱(常緑多年草)
 開花時期は4月~7月
 小さな白い花が集まり、レースのような花序
 ホワイトレースフラワー(別名:ドクゼリモドキ)に似る


超柔軟構造の液晶デバイスが開発される

2016-05-16 | 科学・技術
 東北大学の藤掛英夫教授、石鍋隆宏准教授らの研究グループは、極めて薄いプラスチック基板2枚を微細な高分子壁スペーサで接着して貼り合わせることにより、超柔軟構造の液晶デバイスを開発することに成功した(5月13日プレスリリース、5月22日より国際会議 SID (Society for Information Display) International Symposiumにて発表予定)。
 本成果は、大画面化・高画質化・安定動作が可能な液晶ディスプレイを、有機EL並みに柔軟化できることを明らかにしたものである。既存のプラスチック基板(厚み:100μm程度)では曲げると液晶箏を挟む2枚の基板の間隔が不均一になり、表示が乱れやすい。今回開発したのは、極薄のポリイミド透明基板(厚み:10μm)で液晶層を挟んで、基板を高分子壁スペーサで接着することで、極めて柔軟な液晶デバイスを作ることに成功した。曲率3mmまで丸めて戻しても、スペーサが壊れず均一な表示が保たれることを確認した。
 今後、携帯情報端末、ウェラブルシステム、車載ディスプレイ、デジタルサイネージ等への応用が期待される。

 駐車場の周りの塀に鉢植えの花が飾られている。その中で咲いている花に”ケマンソウ”があった。花色は桃色だが、白色の花もある。
 アーチ状に湾曲して伸びた茎にハート型の花が付いている。花茎一本に花が15輪程釣り下がっている。この様子、鯛が釣竿にぶら下がっている様に見え、”タイツリソウ(鯛釣り草)”の別名がある。
 花の名(ケマンソウ:華鬘草)は、花が沢山並んで垂れ下がった仏殿の装飾の華鬘(けまん)に見立てて付けられた。
 花の形が心臓に見えるので、英名:bleedeng heart(血を流す心臓)、独名:tranendes Herz(涙を流す心臓)、仏名:coeur-de-Jannette(ジャネットの心臓)・coeur-de-Marie(マリーの心臓)、などと呼ばれる。原産国の中国では、荷包牡丹(きんちゃくぼたん)。
 ケマンソウ(華鬘草)
 別名:鯛釣草(たいつりそう)、英:bleedeng heart(血を流す心臓)
 ケシ科コマクサ属
 多年草
 原産地は中国、朝鮮半島
 日本には室町時代(15世紀初頭)に渡来と言われる
 開花時期は4月~6月


ホタル発光物質、2種類の化学物質と水で簡単合成を発見

2016-05-14 | 科学・技術
 中部大と名古屋大のチームが、ホタルの発光のもとになる物質「ルシフェリン」が、2種類の化学物質を水の中で混ぜるだけで簡単に合成できること発見した(5月6日、英科学誌電子版に掲載)。
 化学物質は「ベンゾキノン」と「システイン」の2種類。中性の水に入れ、室温で3時間混ぜると微量のルシフェリンが合成できた。発光を促す酵素を作用させると、肉眼で見える明るさまで光った。酸性やアルカリ性の水の中や酸素がない状況では、ルシフェリンはできなかった。
 今回の方法ではルシフェリンができる量が少なかったため、大場准教授は合成反応を促進する別の酵素があるとみて、研究を進める。

 今日は晴れ。
 先日、雨の日の散歩で見た”サラサドウダン”の花。雨に濡れてとても色鮮やか、綺麗。”ドウダンツツジ”の花は白い壷形の花冠だが、”サラサドウダン”は風鈴形(鐘形)の花冠で先の方に縦に薄紅色すじ状となっている。花冠の形から、”フウリンツツジ(風鈴躑躅)とも呼ばれる。名(サラサドウダン:更紗灯台)の由来は、花の景色が更紗模様で姿(枝分かれ)がドウダンに似てるから、と言う。更紗模様とは、濃いピンクの縦じまが入る模様の事。
 サラサドウダン(更紗灯台、更紗満天星)
 別名:風鈴躑躅(ふうりんつつじ)
 ツツジ科ドウダンツツジ属
 落葉低木(丈は2m~5m、ドウダンより高い)
 開花時期は5月~6月、ドウダンより少し遅れる
 花の姿は釣鐘形で、釣り下がって咲く
 秋に紅葉し、ドウダンと同様に美しい


健康保険組合が実施するがん検診、部位により受診率に差

2016-05-13 | 健康・病気
 厚生労働省は、企業の健康保険組合が実施するがん検診の実態調査の結果を公表した(5月12日)。
 同省が職場のがん検診に関する実態調査をしたのは今回が初めて。調査は昨年(2015年)12月~今年1月、全国の1406の健康保険組合にアンケートを送付し、1238の組合から回答を得た。
 これによると、部位により受診率に差があった。健康診断などの機会にがん検診を受診している従業員は肺がんで7割を超え、婦人科系の乳がんや子宮頸(けい)がんなどでは3割台に留まる。
 検診率(異常が発見され、精密検査を受けた)
  肺がん  72%(精密検査45%)
  大腸がん 61%(精密検査45%)
  胃がん  57%(精密検査44%)
  乳がん  35%
  子宮頸がん 32%
 ◆がん予防重点健康教育及びがん検診実施のための指針
 がんにかかる日本人は2人に1人、3人に1人ががんで死亡している。
 がんの治療で重要なのは、早期発見・早期治療である。厚生労働省は、5年後の見直しを経て2012年6月に策定された「がん対策推進基本計画」では、「5年以内に受診率50%(胃、肺、大腸は当面40%)」が掲げられ、40~69歳(子宮頸がんは20~69歳)を対象に受診率を算定している。
 死因別死亡数(2011年の人口動態統計より)
 1位 がん28.5%(35万7185人)
 2位 心疾患15.5%(19万4761人)
 3位 肺炎9.9%(12万4652人)
 4位 脳血管疾患9.9%(12万3784人)

 晴れ。少し気温が高くなってきた。夏日(25℃以上)ではない。
 駐車場の隅で、”アジュガ”の花が咲いている。株から青紫色の小さな花(径1cm位)が幾重にも重なって付いた塔の様な花穂(かすい)が立ち上がり、この花穂が幾つも見える。花は特徴的な唇形で、上唇は2つに浅く裂け、下唇は大きく3つに裂け、真ん中の裂片が大きい。
 キランソウ属は、シソ科の属の1つで、ラテン名のアジュガ(Ajuga)で呼ばれることも多い。世界の熱帯・温帯地域に約50種が分布している。主に、”アジュガ”の名で見かけるのは、アジュガ・レプタンス(Ajuga reptans)である。これを、和名でセイヨウジュウニヒトエ(西洋十二単)と呼んでいる。
 アジュガ
 別名:西洋十二単(せいようじゅうにひとえ)、西洋金瘡小草(せいようきらんそう)
 学名:Ajuga reptans
 シソ科キランソウ属
 原産地はヨーロッパ、中央アジア
 開花時期は4月~5月


世界の賄賂は年220兆円、IMFの推計

2016-05-12 | 社会・経済
 国際通貨基金(IMF:International Monetary Fund)は、汚職に関する報告書を発表し、世界中の賄賂が年間1兆5000億ドルから2兆ドル(約160兆円から約220兆円)に達するとの推計を明らかにした(5月11日)。世界全体の国内総生産(GDP)の2%程度に当たるとし、経済成長を確保するためにも対策が急務だと提言した。
 報告書は、タックスヘイブン(租税回避地)を使った不透明な資金取引の実態を示す Panama Papers(パナマ文書)の流出を契機にまとめたもので、最新の研究調査に基づいて推計した。
 ◆パナマ文書(Panama Papers)
 パナマ文書は、パナマの法律事務所、モサック・フォンセカ (Mossack Fonseca) によって作成された一連の機密文書。
 文書流出:1150万件の合計2.6テラバイト
   オフショア金融センターを利用する21万4000社の企業の、株主や取締役などの情報
 作成時期:1970年代 - 2016年
 漏洩時期:2016年4月
 関連組織:モサック・フォンセカ法律事務所、南ドイツ新聞、調査ジャーナリスト国際連合

 晴れ。久しぶりに晴れた感じがする。気温も高くなり、最高気温23℃とか。
 散歩で見つけた、塀から顔を出している”タツナミソウ”の花。花は茎から基部で急に曲がって直立した筒状で、先が丸く膨らみ横向きとなっている。茎に幾つもの花穂を出し、同じ向の花を付ける。この様な花姿が波頭の文様を思わせる・・名の由来。
 タツナミソウの仲間には多くの種があり、分類が難しいと言う。学者により見解が異なるので、学名なども違う・・と言われる。
 タツナミソウ(立浪草)
 別名:スクテラリア
 シソ科タツナミソウ属
 多年草
 原産地は東アジア
 開花時期は4月~6月
 花冠は筒部が長い2~4cmの唇形、基部で急に曲がり直立する
 上唇は兜状に丸く膨らみ、下唇は内側に紫色の斑点があり3裂している
 花色は青紫・淡紅紫・白・ピンク


県の石(141種の岩・鉱物・化石)を日本地質学会が認定

2016-05-11 | 地質
 日本地質学会は、47都道府県で産出する特徴的な岩石・鉱物・化石を1つずつ選び、計141種類を「県の石」(都道府県の石)として認定した(5月10日発表)。平成26年(2014年)に一般公募し、専門家の審査を経て認定した。
 各都道府県のシンボルとなる花や木などは既にあるが、石の選定は初めてである。例えば、新潟は佐渡の金、鳥取は砂丘の砂などが選ばれた。
 学会の斎藤真常務理事は「学術的に重要で市民の多くが受け入れやすい石を選んだ。大地の歴史と成り立ちを知って郷土の地質を愛してほしい」と話している。
 ◆県の石(東北6県)
    岩石              鉱物
 青森 錦石(全域)          菱マンガン鉱(尾太鉱山)
 岩手 蛇紋岩(早池峰山)       鉄鉱石(釜石市)
 秋田 硬質泥岩(男鹿市)       黒鉱(北鹿地域)
 宮城 スレート(登米市、石巻市雄勝) 砂金(涌谷町)
 山形 デイサイト凝灰岩(山形市山寺) ソロバン玉石(小国町)
 福島 片麻岩(あぶくま高原)     ペグマタイト鉱物(石川町)
    化石
 青森 アオモリムカシクジラウオ(青森市)
 岩手 シルル紀サンゴ化石群
 秋田 ナウマンヤマモモ(特定の場所なし)
 宮城 ウタツギョリュウ(南三陸町歌津)
 山形 ヤマガタダイカイギュウ(大江町)
 福島 フタバスズキリュウ(いわき市大久町)

 今日も雨、降ったり止んだり。この雨が終わったら畑にナスなど沢山の苗を植えなくては。
 雨の中で見つけた”ツボサンゴ”。小さな釣鐘形(壺形)の朱赤色の花が鈴なりに咲いている。花と言ったが、朱赤色花弁の様に見えるのは萼(がく)、だから長く咲いているように見える。見つけた場所は日陰の軒下で、半日陰~日陰・水はけの良い場所が好みのようだ。
 ”ツボサンゴ”の魅力は、花よりも葉色の美しさにある。葉はハート型・円形で、葉色に銅葉や銀白色・琥珀色などがあり、カラーリーフプランツとして人気がある。
 名(ツボサンゴ)の由来は、花姿(壺形)と花色(真っ赤な珊瑚色)から、と言う。
 ツボサンゴ(壺珊瑚)
 学名:Heuchera sanguinea
 別名:ヒューケラ(ホイヘラ)
 英名:Coral bells
 ユキノシタ科ツボサンゴ属
 耐寒性常緑宿根草(多年草)
 北アメリカ原産
 開花時期は5月~9月
 花は小豆大(径数mm)の釣鐘形(壺形)
 花色は朱赤色、白・桃・淡緑色もある


都市でツバメの子育てが減っている

2016-05-10 | 自然
 日本野鳥の会は、全国の市民らによるツバメの観察調査で、都市部や市街地では1つの巣から巣立つヒナの数が平均4羽以下で、、将来的に生息数が減る可能性が高まっていると発表した(5月9日)。ヒナがカラスなどの天敵に襲われる危険のほか、都市部では人が巣を撤去してしまうケースが目立つと言う。
 調査は、2013~15年に一般人から巣の観察記録をWebで送って貰い、沖縄を除く全国796市区町村から5115件の情報が集まった。
 巣立ちまで観察できた、約2400件について1回の繁殖で巣立ったヒナの数は、農村部で平均4.29羽、都市部では平均3.89羽だった。平均ヒナ数が4羽を下回ると今後、繁殖に失敗したり日本に渡って来る数が減ったりして、将来、国内のツバメの減少が懸念される水準と言う。
 都市部での巣立ちができなかったケース(462件)のうち、カラスやネコなどに襲われたケースが25%、住民などが故意に巣を落として撤去したケースも11%だった。
 同会メンバーは「ツバメは古くから、巣をかけた家に幸福を招くとして日本人には身近な鳥。巣を落とさず、1羽でも多くのヒナの巣立ちを見守ってほしい」と言う。

 朝から雨。明日も雨の予報。
 雨の日は、雨に濡れると輝くお花を見るのが好き。今日見つけたのは、満開に咲いている”ヒメウツギ(姫空木)”の花。やや下向きに沢山咲いている。名(ヒメウツギ:姫空木)は、空木によく似て、花の大きさが少し小さいところから。
 ヒメウツギ(姫空木)
 アジサイ科ウツギ属
 耐寒性落葉低木(樹高1.5m位)
 日本原産
 開花時期は4月~5月
 花はやや俯き勝ち、花色は白、花弁数は5枚
 雄しべ数は10本


低価格の素粒子透視装置が開発される

2016-05-09 | 科学・技術
 先日、NHKで「エジプト大ピラミッドの永遠の謎は解けるのか?・・ミュオン透視装置でピラミッド内部を透視する」番組があった(5月3日の番組)。宇宙から降り注ぐ素粒子のミュー粒子(ミューオン)で火山・原子炉などの内部を透視するものである。とても興味深く、楽しく拝見した。
 東京大田中宏幸教授とハンガリー科学アカデミー研究主幹デッソ・ヴァルガらが低価格の素粒子透視装置を開発した。
 新装置は、カメラのフィルムに相当するミュー粒子の検出部をプラスチック棒からアルゴンと二酸化炭素(CO2)を満たしたチューブに変え、大幅に軽量化した。ガスに電圧をかけて電離させ、その中をミュー粒子が通過するときに生じる微小な雷を捉える。装置は従来より10倍分解能が高くなり、約1cmの精度で透視できた。検出器1平方メートルあたりの価格は従来の10分の1の20万円程度。重量も7分の1の約10Kgに下がった。
 軽量で高精度な検出器ができれば、ビルや高速道路などの内にある鉄筋を透視し、亀裂などの異常や手抜き工事の有無、老朽化の影響などを調べられる。
 ◆宇宙線ミューオン
 宇宙の超新星爆発で加速された一次宇宙線が地球大気と反応し、中間子(パイオン・ケイオン)が生成。中間子は直ぐにミューオン粒子 (muon、μ) 、ミュー粒子となる。そして、ミューオンは絶え間なく、あらゆる方向から地上に降り注ぐ。
 ミューオンは、岩をも通り抜ける性質を持った素粒子である。透過力が強いが、物質の密度が高いところや厚いところは少数の粒子しか通り抜けできない。逆に、密度が低いところや空洞部分は多くの素粒子が通り抜けられる。これより、ミューオンが飛んできた方向と数を測定すれば、その方向にある物体の密度分布が分かる。

 道路横の小さなお庭(空地?)で、小さな黄色の花が沢山咲いている。”エニシダ”かなと思って寄って見たら、違う。”エニシダ(マメ科エニシダ属)”と良く似ているので、マメ科かな・・調べたら”ムレスズメ(群雀)”の花。長さ25mm~30mm位の黄色の蝶形をした花が沢山付いている。この様子が雀が群れてる様からが名(群雀:ムレスズメ)の由来。
 ムレスズメ(群雀)
 マメ科ムレスズメ属
 落葉低木(樹高は1m~2m)
 原産地は中国南部
 日本には江戸時代末期に渡来
 開花時期は4月~5月
 花色は咲き始めは黄色、やがて赤褐色に変化


2015年の交通事故死は4117人、高齢者は2247人と前年から増加

2016-05-08 | 社会・経済
 先日、運転免許更新のため、先がけて実施される「高齢者講習会」に参加した。この講習会は、70歳以上の方が受けなければならない。検測で、若いときより、運動機能などが大分落ちている。落ちているのは「反応のむら」。講習の中で、高齢者の交通事故が会う確率は高い、と言う。
 昨年(2015年)に全国で交通事故で亡くなった人は4117人で、前年より4人増え、15年ぶりの増加となった(1月4日、警察庁まとめ)。65歳以上の高齢者の死者(速報値)は前年から54人増の2247人で、全体に占める割合は54.6%だった。
 交通事故死亡者数ワーストワンは愛知県:213人(H26より9人増)、次いで大阪府:196人(53人増)、北海道:177人(8人増)だった。

 晴れ。気温高く、最高気温23℃とか。でも風がとても強く、歩きが押されてチョット千鳥足。
 道路沿いの小さな空地。”ヒメフウロ”の小さな花が2つ一組の様に咲いている。花が小さくて可愛らしい、このことから”ヒメフウロ(姫風露)”と名付けられたとか・・。別名は”シオヤキソウ(塩焼草)”、全草に特有の匂いがあり、この匂いが塩を焼いた時のものであるからと言う。
 ”ヒメフウロ”は本州や四国の一部の石灰岩地に自生し、レッドリスト(絶滅危惧Ⅱ類)に指定されている。我々が目にするのは、国外などから帰化したものと思われる。
 ヒメフウロ(姫風露)
 別名:塩焼草(しおやきそう)
 フウロソウ科フウロソウ属
 多年生草本植物(種は420種以上が確認されている)
 開花時期は4月~10月(初夏が最盛期)
 花は5弁花、花弁には2本の濃い紅筋がある、花径は1.5~2cm
 花は茎の先に1~2個付ける
 茎と葉の端が赤みを帯びている