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  思い出を歩いて発掘

   健康を歩いて増進

朝食の欠食が糖尿病の血管硬化に悪影響を与える

2020-03-11 | 食・レシピ
 順天堂大学大学院医学研究科代謝内分泌内科学の三田智也准教授、綿田裕孝教授らの研究グループは、朝食の欠食が2型糖尿病における血管硬化に悪影響を与えることを明らかにした(3月5日発表)。今回、生活習慣が血管の硬化に与える影響を明らかにすることを目的に、心筋梗塞や脳梗塞などの心血管イベントの既往のない患者さんを対象に様々な生活習慣と血管硬化との関連性を調査した。その結果、朝食の回数が少ないほど血管の硬化が続くことがわかった。これらの結果は、2型糖尿病患者さんにおいて朝食をしっかり摂ることが血管硬化の抑制に繋がることを示唆している。本研究成果は、英国の医学専門誌「BMJ open Diabetes Research& Care」に掲載。
 背景
 糖尿病は心筋梗塞や脳梗塞などの心血管イベントの発症を増加させる。従って、糖尿病の治療では、血管の硬化を予防し、硬化がさらに進まないように維持することは重要な課題である。
 これまでの報告では、2型糖尿病患者さんでは高齢であること、血糖のコントロールが悪いこと、糖尿病の罹病期間が長いこと、血圧が高いことなどが血管の硬化を進める危険因子であることが報告されている。しかし、2型糖尿病患者さんにおける生活習慣と血管の硬化の関連性は十分に明らかになっていなかった。そこで、今回、生活習慣が血管の硬化に与える影響を明らかにすることを目的に、心血管イベントの既往のない2型糖尿病患者さんを対象に様々な生活習慣と血管硬化の指標であるbaPWV(brachial-ankle pulse wave velocity)の関連性を調査した。
 内容
 順天堂医院等の外来に通院中の心血管イベントの既往のない2型糖尿病患者さん736名を対象に質問紙などを使用して生活習慣を調査し、研究開始時、2年後、5年後にそれぞれbaPWVを測定することで、生活習慣と動脈硬化との関連性を解析した。生活習慣に関しては、朝型あるいは夜型などの生活パターン、睡眠時間、睡眠の質、うつ状態、食事のカロリー、身体活動量、飲酒量、喫煙の有無、朝食の欠食や夕食の時間などを調査項目とした。
 結果、朝食の欠食回数が多い人は毎日朝食を摂る人に比べ、baPWVの値(血管の硬さの指標)が5年に渡って高く出続けることを発見した。さらに、年齢、性別、血糖コントロールや血圧などオーソドックスな動脈硬化の因子を調整しても、朝食の欠食回数は、baPWVの持続高値に関連していた。さらに、1週間の朝食の回数によりグループに分けて、各群の特徴を比較をしたところ、朝食の回数が4回未満のグループの患者さんでは、夜型の生活パターン、睡眠の質が不良、うつ傾向、アルコールの摂取量が多い、夕食時間が遅い、中食や外食の頻度が多いなど他の悪い生活習慣が集積していた。そのような患者さんでは、5年に渡り、BMIが高い、HDL(善玉コレステロール)が低いそして尿酸値が高く、さらに、baPWVが高値であることが明らかになった。
 このことから、朝食の欠食が多い患者さんでは、他の悪い生活習慣や動脈硬化の危険因子(BMI高値、HDL低値や尿酸高値)が集積することが、血管の硬化に影響した可能性があるが、さらに詳細な解析を進めたところ、これらの因子とは独立して、朝食の欠食が多い患者さんでは血管の硬化が続くことが明らかになった。
 以上より、朝食の欠食そのものが動脈の硬化に悪影響を与えることが明らかになった。
 今後の展開
 今回、朝食の欠食が2型糖尿病患者さんの血管の硬化に悪影響を与えることを明らかにした。血管の硬化が進行し、心血管イベントを起こしてしまうと、患者さんの寿命が短くなる、あるいは生活の質が大きく損なわれることもあり、経済的な負担も増加してしまう。
 心血管イベント発症の予防策として、朝食をしっかり摂ることが重要である。日本の健常人を対象としたコホート調査では、朝食の欠食が脳卒中の増加に関連することが報告されていますが、本研究では、心血管イベントのリスクが高い2型糖尿病患者さんにおいて朝食の欠食が血管の硬化をさらに促進させる可能性があることを示した。今後は、血管イベントを引き起こす生活習慣を明らかにしたいと考えている。さらに、その生活習慣を改善させることが、動脈硬化や心血管イベントの抑制に繋がるかを検証する予定である。
 ◆用語解説
 〇心血管イベント
 心血管イベントとは、心筋梗塞や脳梗塞などに代表される心血管系の病気のこと。糖尿病患者さんではこのような心血管イベントによる死亡が多いため、心血管イベントの発症を回避することは糖尿病治療において重大な課題である。
 〇baPWV (brachial-ankle pulse wave velocity) 上腕-足首脈波伝播速度
 心臓からの血液が押し出される際に生じる動脈の脈動が末梢へと伝播する波が脈波であり、血管が硬いほど速く伝わる。この原理を利用して、血管の硬化を簡便に検査できるのが脈波伝播検査である。両上腕、両足首に血圧測定カフ(腕帯)を巻いて、血管を流れる血液の脈動の速さ測定する。

 今日の天気は、晴れ、雲が多い。最高気温16℃と温かいが風がとても強いので、体感気温では寒い。
 今日(3月11日)は、東日本大震災から9年となった。この日は小雪が舞う寒い1日だった。沢山の方が亡くなり、沢山の家・施設が壊れた。この災害に対し、沢山の方々から応援・支援を頂いた。ありがとう、感謝しています。
 ◆東日本大震災
 地震発生:2011年(平成23年)3月11日14時46分18秒
 震源:宮城県牡鹿半島の東南東沖130km、仙台市東方沖70kmの海底
 地震規模:モーメントマグニチュード (Mw) 9.0
 最大震度:震度7(宮城県栗原市で観測)
      震度6強を観測したのは宮城・福島・茨城・栃木の4県36市町村
 津波の発生:場所により波高10m以上、最大遡上高40.1m
 死者+行方不明(2014年3月10日時点)
      :18,517人(岩手県4,673+1,142、宮城県9,537+1,280、・・・)
 建築物の全壊・半壊:40万0,151戸
 東京電力福島第一原子力発電所の原子力事故
      :地震から約1時間後に遡上高14~15mの津波に襲われ
       原子炉の冷却不能となり、3機で炉心溶融(メルトダウン)が発生
       水素爆発により原子炉建屋が壊れ大量の放射性物質が漏洩した

 今日の散歩は、なるべく風が当たらない道を行く。
 見つけたのは、近くの畑、様々な雑草が生い茂り、”ヒメオドリコソウ”、花が咲きだしている。花は”ホトケノザ:仏の座”と良く似ている。両者ともシソ科オドリコソウ属で、同じ仲間だ。葉の形や色などが少し異なっている。
 ”ヒメオドリコソウ”は、五重塔の様に重なった紫がかった葉・葉面の細脈に沿ったしわ・毛が生えた葉や茎が四角形などが特徴である。先端の葉の脇に、小さな唇形をした淡い紅紫色の花を沢山つける。
 名(ヒメオドリコソウ:姫踊子草)の由来は、オドリコソウ(踊子草、シソ科オドリコソウ属、花の形が笠をかぶって踊る人の姿に似る)を小さくした様な花からと言う。花言葉は「愛嬌」。
 ヒメオドリコソウ(姫踊子草)
 シソ科オドリコソウ属
 二年草
 ヨーロッパ原産、明治時代中期に帰化を確認
 開花時期は2月~5月
 上部の葉は赤紫色を帯び密集、その葉腋に淡紅色の唇形花がつく
 花の長さは1cmくらい


空腹に伴い味覚を調節する神経ネットワークの発見

2019-10-16 | 食・レシピ
 生理学研究所の中島健一朗准教授・傅欧研究員は、同研究所の吉村由美子教授の研究グループ、東京大学大学院農学生命科学研究科の三坂巧准教授の研究グループ、同研究科東原和成教授の研究グループとの共同研究により、マウスにおいて空腹に伴い味覚を調節する神経ネットワークを発見した。本研究結果は、「Nature Communications」誌(日本時間2019年10月8日)に掲載された。
 摂食行動はヒトを含む動物にとって最も重要な行動の1つである。このうち、味覚は、その基本的な役割として、栄養豊富な好ましい食物を積極的に摂取し、有害な成分を忌避するなど、食物の価値決定に関与する。
 しかし、この判断基準は常に一定ではなく、空腹のときには味の感じ方や好みが普段とは異なることが知られている。このような現象はヒトに限らず、マウスやショウジョウバエなど異なる種の生物でも観察される。しかし、その原因はよくわかっていなかった。
 近年、多くの研究により、脳基底部の視床下部弓状核に存在するアグーチ関連ペプチド産生神経(AgRPニューロン)が空腹時に活性化することで食欲が生み出されることが明らかになってきた。また、このニューロンは様々な脳部位とネットワークを形成しており、これらの部位の活動を抑制することが知られている。
 本研究ではマウスをモデルに、”AgRPニューロン”が空腹時の味覚の変化に寄与するかを検証した。
 空腹にしたマウスの味覚をリック評価試験により測定したところ、通常飼育時と比べて、比較的低濃度の甘味溶液でもリック(舐める)回数が増大した。一方で苦味溶液については、通常はリック回数が大きく低下する濃度でもリック回数が高い状態が維持された。この結果から甘味など好ましい味はより嗜好するのに対し、苦味や酸味など不快な味に鈍くなることが分かった。
 そこで、オプトジェネティクスにより、”AgRPニューロン”を活性化させマウスの脳内を人工的に空腹状態にして評価したところ、興味深いことにマウスを絶食させた時と同様の味覚の変化が生じた。また、この変化は、外側視床下部に接続する(投射する)”AgRPニューロン”を活性化した場合にのみ生じ、他の脳部位に投射する”AgRPニューロン”では誘導されなかった。
 次に、外側視床下部のニューロンは興奮性と抑制性の2つに大別されることから、どちらのニューロンが味覚を調節するかを調べた。”AgRPニューロン”が投射先のニューロンの活動を抑制することに注目し、DREADD法を用いて、両グループの活動を人工的に抑制して味覚を評価したところ、興奮性ニューロンの活動が低下すると空腹時と同じように甘味や苦味の嗜好性に変化が起こった。対照的に抑制性ニューロンにはこのような効果はなかった。
 外側視床下部の興奮性ニューロンも”AgRPニューロン”と同様、様々な脳部位に投射していることに注目し、各投射経路の活動をDREADDにより1つずつ人為的に抑制することで味覚調節部位をさらに調べた。その結果、不安中枢の1つである外側中隔核へ投射するニューロンを抑制すると、空腹時と同様に甘味への嗜好性が高まったが、苦味に関してはリック行動に変化がなかった。一方、嫌悪情報の応答部位である外側手綱核に投射するニューロンを抑制すると、苦味に対して感度が低下したが、甘味に関してはリック行動に大きな変化がなかった。これらの結果から、甘味と苦味は別々の経路で、それぞれの情報が伝えられていることが明らかになった。実際、外側中隔核の活動は甘味摂取により抑制されるが、空腹時に甘味を摂取すると、その抑制がさらに強まる。一方、外側手綱核は苦味摂取により活性化するが、空腹時に苦味を摂取した場合には活性化の程度が抑えられることも判明した。
 以上、一連の結果から、空腹に伴って生じる味覚の変化は視床下部”AgRPニューロン”を起点とした神経ネットワークにより調節されることが分かった。また、外側視床下部の興奮性神経が中継点として働き、好きな味と嫌いな味とで別経路を介して制御されることが分かった。
 視床下部”AgRPニューロン”を起点とした味覚調節システムの元来の役割は、飢餓が身近な野生環境において、糖など栄養価の高い食物を普段以上に好むように嗜好を変化させ、多少悪くなった食物でも妥協して食べるようにすることと思われる。このような味覚の調節は、少しでも効率的にエネルギーを摂取して生き延びるために存在していると推定される。
 また、この神経ネットワークが不安・嫌悪など感情に関わる脳部位の活動を制御することを考慮すると、摂食時の生理状態(空腹・満腹など)により味の感じ方(美味しさ・まずさ)が変化するという現象の神経基盤であると考えられる。
 ◆用語説明
 〇味覚
 ヒトでは甘味・うま味・酸味・塩味・苦味の基本5味から構成される。マウスなど、げっ歯類もこれらの味を識別することが出来る。
 〇視床下部弓状核
 摂食を調節する脳部位。食欲を高めるニューロン(AgRPニューロン)とその反対に抑制するニューロンの2種類から構成される。
 〇リック評価試験
 マウスに味のついた溶液を提示し、そのリック(舐める)回数を測定することで、味に対する好き・嫌いを判断する方法。
 〇オプトジェネティクス
 光応答性のイオンチャネルを用いる事で神経細胞の活動を光刺激によってコントロールする手法。
 〇DREADD法
 人工薬剤にのみ反応する受容体を用い神経細胞の活動をコントロールする手法。神経活動を興奮させるタイプと抑制させるタイプの2種類が存在する。

 今日の天気は、朝から快晴。朝晩は冷え込み、最高気温は18℃ほど。日毎に秋から冬へと季節は移る。
 朝早く、畑に出かけたら、空にお月様。10月14日(体育の日)は満月だった・・見えた。

日本の1人当たり鶏卵消費量は333個、世界2位で1位はメキシコ365個

2019-08-30 | 食・レシピ
 TVで卵料理や大好き人間が話題となっていた。
 IEC(International Egg Commission;国際鶏卵委員会)は、各国のレポーターが報告した2017年次統計の各数値をデータベースにまとめて公表した(2018年10月15日 鶏鳴新聞より)。
 各国の年間1人当たり鶏卵消費量(殻付換算)の順位は、
  1位:メキシコ(363個、前年比8個減)
  2位:日本(333個、同2個増)
  3位:中国(307個、同25個増)
  4位:ロシア(305個、同10個増)
  5位:アルゼンチン(280個、同7個増)
  6位:コロンビア(279個、同17個増)
  7位:米国(276個、4個増)
  8位:カザフスタン(268個)
  9位:スペイン(267個、同50個増)
  10位:ニュージーランド(246個、同11個増)
 主要な鶏卵生産国の1トン当たり飼料価格、鶏卵生産コスト(農場出荷時の原卵1ダース当たり)
 飼料価格が安い国の順位は、
  1位:米国(224.20ドル)
  2位:ロシア(257.37ドル)
  3位:ハンガリー(258.05ドル)
  4位:南アフリカ(259.97ドル)
  5位:ポーランド(266.16ドル) 穀物を自国で調達できる国が安い
 飼料価格が高い順では、
  1位:日本(576.56ドル)
  2位:スイス(574.00ドル)
  3位:オーストリア(408.72ドル)
  4位:ニュージーランド(379.51ドル)
  5位:中国(337.43ドル)
 1ダース当たりの鶏卵生産コストが安い順は、
  1位:米国(0.60ドル)
  2位:インド(0.62ドル)
  3位:ペルー(0.63ドル)
  4位:トルコ(0.72ドル)
  5位:メキシコ(0.73ドル)
  6位:中国(0.75ドル)。
 1ダース当たりの鶏卵生産コストが高い国は、
  1位:スイス(3.05ドル)
  2位:カナダ(1.55ドル)
  3位:日本(1.25ドル)
  4位:キプロス(1.18ドル)
  5位:スロバキア(1.02ドル)
 ◆参考
 平成30年3月9日に農林水産省が公表した「鶏卵流通統計調査」によると、平成29年(1~12月)の鶏卵生産量は260万1173トン(前年比1.5%増)と3年連続で前年を上回った。

 今日の天気は、早朝~朝は雲が多い晴れ。9時頃から雨。
 日の出前の空、朝焼けが綺麗だ。久しぶりの朝焼けだ。

「ニッカ シードル・スイート」が、国際味覚審査機構の優秀味覚賞を受賞

2019-06-06 | 食・レシピ
 今日の新聞に、「ニッカ シードル・スイート」が、国際味覚審査機構の優秀味覚賞を受賞とあった。
 ニッカウヰスキーが弘前工場で生産する「ニッカ シードル・スイート」が、ベルギーの国際味覚審査機構(International Taste Institute)の優秀味覚賞を受賞した。今年で3年連続となる。
 「クリアアサヒ プライムリッチ」は4年連続受賞、「ニッカ・シードル スイート」「麦焼酎 かのか」は3年連続で受賞した製品に贈られる“クリスタル味覚賞”を受賞した。
 ◆国際味覚審査機構(ITI:International Taste Institute)
 国際味覚審査機構は、世界中の味覚的に優れた食品および飲料品の審査、表彰、プロモーションを行う世界有数の独立機関。
 参加資格
 特別な参加資格はなく、参加費用を支払うことで店頭で売られている食品と飲料品は、すべて審査の対象となる。全てのエントリー製品は約340のカテゴリーの中に分類され、審査を受ける。審査会にエントリーする企業の規模は幅広く、家族経営の小企業から国際的な大企業まで60ヵ国以上からの参加がある。
 審査員
 ITI審査員はヨーロッパで最も権威ある15の調理師協会および国際ソムリエ協会(ASI)に属する一流シェフやソムリエで、合計120名によって審査される。
 優秀味覚賞
 審査員による官能分析の評価が70%以上の製品のみが優秀味覚賞を受賞することができる。
 総合評定:70%以上80%未満 - 製品は「美味しい」と評価され、1つ星を獲得する。
 総合評定:80%以上90%未満 - 製品は「特記に値する」と評価され、2つ星を獲得する。
 総合評定:90%以上 ― 製品は「きわめて優秀」と評価され、3つ星を獲得する。
 授賞式
 審査結果は毎年春に発表。5月にブリュッセルにて授賞式が開催され、受賞製品と参加企業の功績を称える。
 ◆ニッカ シードル・スイート
 国産リンゴのみで作られたスパークリングワインで、糖類・香料を使用していない。
 シールド
 シールドとは、リンゴ栽培の長い歴史のあるフランスやイギリスで古くから愛されているリンゴを原料とする醸造酒。

 早朝は雨。朝の4時頃には雨が上がり、曇り~晴れ。朝の畑作業は”ズッキーニ”に受粉作業と径10~15cm程の実を2個収穫。
 畑には”キウイフルーツ”の雄株と雌株の2本が植えられており、花が咲いている。雄花・雌花がほぼ同時期に咲き出した。雌花が先行する年もあったが、今年はほぼ同じ時期の開花となった。花の数は多いが・・上手く受粉できるかな。因みに、雌花が受粉できるのは3日程度で、半開き(お椀形の花姿)が適時との事(花が開いてしまうと受精しない)。
 写真には、雄花・雌花を載せた。
  雄花:葯(やく)を付けた雄蕊(ゆうずい、おしべ)が沢山出る
  雌花:花の中央から白い花柱(子房の上の円柱状のもの)が出ている
 キウイフルーツ(kiwifruit)
 マタタビ科マタタビ属
 落葉蔓性植物、雌雄異株
 原産地は中国中部だが、1904年にニュージーランドに移入・改良された
 キウイフルーツの名は、ニュージーランドの国鳥”キウイ”に外観が似ているから
  「キウイ」は、ニュージーランドに生息する飛べない鳥類(大きさはニワトリくらい)
 開花時期:5月~6月
 実は1個100g程度となり、10月~11月頃に収穫


肉の食感を持つ「培養ステーキ肉:サイコロステーキ状のウシ筋組織」の作製に成功

2019-04-21 | 食・レシピ
 世界的な人口増加などにより、将来、地球規模での食肉消費量の増加が見込まれている。しかし、家畜の生産には大きな環境負荷がかかり、飼料・土地の不足が大きな問題となる。
 「培養肉」とは、動物の個体からではなく、細胞を体外で組織培養することによって得られた肉のことで、家畜を肥育するのと比べて地球環境への負荷が低いことや、畜産のように広い土地を必要とせず、厳密な衛生管理が可能などの利点があるため、従来の食肉に替わるものとして期待されている。世界中で「培養肉」の研究が行われているが、ほとんどが、「ミンチ肉」を作製する研究である。
 日清食品ホールディングス株式会社と東京大学 生産技術研究所の竹内昌治教授の研究グループは、科学技術振興機構の「未来社会創造事業」に採択された研究において、牛肉由来の筋細胞を用いて、サイコロステーキ状のウシ筋組織を作製することに世界で初めて成功した。本研究内容は日本農芸化学会2019年度大会(東京農業大学 世田谷キャンパス)で2019年3月24日に発表。
 肉本来の食感は、筋肉に含まれる筋組織の立体構造から生み出される。この立体構造を体外で人工的に作製するためには、筋細胞を増やすだけでなく、筋細胞をより成熟させる(細胞同士を融合させ細長い構造に変化させる)必要がある。しかし、生体内環境と異なる体外で筋細胞を成熟させるためには、必要な栄養を行きわたらせ、細胞を適切に配置する技術が求められる。
 研究グループは、培養過程でウシ筋細胞にビタミンCを与えることで、ウシ筋細胞の成熟が促進されることを確認した。また、厚みのある培養肉を得るために、ウシの筋細胞を従来の平面的な培養ではなく、コラーゲンゲルの中で立体的に培養したところ、筋組織に特有の縞状構造(サルコメア)を持つ、細長い筋組織の作製に成功した。さらに、筋細胞の集合体を積層し、特殊な方法を用いて培養することにより、世界で初めてサイコロステーキ状(1.0cmX0.8cmX0.7cm)の大型立体筋組織を作製できた。
 これらの技術を発展させることで、今後、さらに大きな筋組織の作製も可能と考えられる。実用化には量産技術などが必要なため、10年以上かかる見通し。今後は、血管や脂肪などが含まれた、より実際の肉に近い培養肉の作製を目指す。
 ◆コラーゲンゲル
 コラーゲンと水分からなるゲル状の支持体。細胞が接着し、増殖、成熟する足場としての役割を持つ。
 ◆世界の豚肉
 世界の豚肉生産量(2016年)を枝肉換算ベースで見た場合、年間1億820万トンになる。
 中国:このうち約半分の5185万トン(48%)を中国が占める。
 EU:2位はEUの2335万トン(22%)
 米国:3位は米国の1131万トン(10%) 上位3か国で世界の生産量の80%を占めている。
 ブラジル:4位はブラジルの371万トン(3%)
 消費
 中国が5407万トン、EUが2006万トン、米国が945万トンをそれぞれ消費している。
 輸入国
 中国が240万トン
 日本が132万トン
 メキシコが103万トン 年間100万トン以上を輸入している国は3か国にすぎない。
 ◆豚肉の生産
 豚肉の生産には穀物やいも類の5倍の水を要する。
 例えば1ポンド(約0.45キロ)の豚肉を生産するのに必要なえさは6ポンド(約2.7キロ)、水は576ガロン(約2180リットル)。

 お天気は晴れ~曇り。朝晩は少し寒いが、昼頃はお日様が当たって暖かい。
 散歩道沿いのお庭、塀から少し枝が伸びている”ハナカイドウ”。花が咲き出した。花は桜の花より大きく、枝に花が下向きで「たわわ」に付いている。昔から美人の代名詞として使われるほど綺麗だ・・唐の玄宗皇帝が酔って眠る楊貴妃を例えた。花弁の外側は赤、内側が白であり、花は赤白と綺麗、蕾は赤く垂れ下がっている、この様子も素敵。
 中国原産で、日本には江戸時代初期に渡来した。15世紀中頃に既に渡来していた海棠(実海棠:みかいどう)があり、花が美しいので「花海棠」と命名された、と言う。
 カイドウ(海棠)
 別名:花海棠(はなかいどう)、垂絲海棠(すいしかいどう)、南京海棠(なんきんかいどう)
 バラ科リンゴ属
 落葉小高木
 中国原産、江戸時代初期に渡来
 開花時期は4月~5月
 花色は淡紅色
 花後に林檎に似た小さな実が付くが、付かない事が多い
 付いた小さな赤い果実は食べれる


脳内でのホルモン等の働きで糖分への欲求を抑える仕組みを解明

2019-01-30 | 食・レシピ
 群馬大など5大学(群馬大・富山大・名古屋大・大阪大・自治医科大)の研究グループは、糖の摂取時に肝臓が分泌するホルモンの作用で過剰な糖の欲求を抑える脳の仕組みの一部を解明した(2018.11.5、発表)。
 将来的には糖尿病や肥満症などの治療法の発展が期待されるとしている。2日付の英科学誌「ネイチャー・コミュニケーションズ」に掲載された。
 群大生体調節研究所の佐々木努准教授らの研究グループは、5年前から糖に対する意識下の欲求の仕組みを調べた。細胞実験や、実験用のネズミに普通のエサと糖分の多いエサを食べ比べさせるなどの実験をした。
 これより、次の2点を明らかにした。
 ①糖分を摂取したときに肝臓から分泌されるホルモン「FGF21」が、脳の視床下部の神経から生じる神経伝達物質「オキシトシン」に作用し、糖への欲求を抑える
 ②同じ神経の細胞内にある長寿遺伝子「SIRT1」が、「FGF21」の「オキシトシン」への働きを強める
 これまでは、「FGF21」や「オキシトシン」がそれぞれ糖への欲求に関わることは知られていた。肥満の人は「糖を食べた」と思わせる「FGF21」の脳への作用が低下したり、「SIRT1」の加齢による減少に伴ってより甘いものが好きになったりするという報告があった。今回の研究で、このような現象の原因が解明される可能性があるという。
 佐々木准教授は「甘いものの食べ過ぎで起こりやすい肥満症や糖尿病などの治療につながる」と述べた。
 ◆世界保健機関(WHO)は「糖類を1日摂取カロリーの5%未満に抑える」よう勧める
 世界保健機関は、砂糖などの糖類を1日に摂取するカロリーの5%未満に抑えるよう勧める新たガイドラインを発表した(2015年3月5日)。5%は平均的な成人で1日25gの砂糖(ティースプーン6杯分)に相当すると言う。
 これまでは10%まで(2002年の指針)と推奨してきたが、5%未満に抑えれば虫歯や肥満などの健康問題を改善できることが判ったとしている。ここでの対象は、砂糖・蜂蜜・果汁などに自然に含まれる糖分と食品に添加される糖分で、生の果物などに含まれるものは含めない。
 因みに、推奨数字超えとなるのは、あんパンなら1個、炭酸飲料なら1本・・。
 日本人の食事摂取基準(10年版)は策定されているが、糖類摂取量基準は策定していない(厚生労働省)。15年版の食事摂取基準には、糖類摂取量基準は盛り込めないが、食品成分表の糖分含有量記載を受けて20年版の食事摂取基準に糖類摂取量基準を盛り込む方向との事。

おにぎりが引き立つ塩は

2018-11-11 | 食・レシピ
 最近、TVを見てたら昔(終戦直後)の塩作りの話をしていた。
 塩と言えば、新聞記事(NIKKEIプラス1)で、おにぎりが引き立つ塩10選の特集をしていた。
 美味しい塩を食べたい!!。・・特集の一部を紹介・・大部分は転記です。
 1位:伊達の旨塩(うまじお)
   まろやかなのに確かな食感(宮城県石巻市)
 牡鹿半島の付け根、カキ養殖が盛んな万石浦(まんごくうら)で作る。同地域は黒潮と親潮がぶつかる好漁場や北上川の河口に近く、海水は海と山の栄養を豊富に含む。江戸時代は伊達藩の塩田があった。その海水を2種類の釜で2日かけて煮詰めて製塩する。「塩のうま味の強さが米のうま味と甘味を引き上げ、後からきちんとしょっぱさを感じる理想の味」(田中園子さん)、「しょっぱさに角がなくちょうど良い。米のうま味や甘味も感じられ、甘味が最後まで残る」(新田遙さん)。
 2段階の煮沸工程を経てマグネシウム(にがり)成分を適度に残し、まろやかで口当たりの良い粗塩に仕上げる。「じょりじょりとした食感が心地よく、米のうま味や甘味を引き出し、塩むすびにも適している」(川上文代さん)、「粒感しっかりでジャリっとした食感と思いきや、口溶けがとても良い。塩味がじっくりと続き、最後まで米と絡み合う」(関克紀さん)。 ただ、家族3人が自宅脇の作業場で取水から袋詰めまでをこなすため、生産量は1日50キログラム程度と少ない。「今もぎりぎりで注文に応じている状況」(製造元の山田憲寿氏)で、取り寄せには時間がかかることも。地元の笹(ささ)かまぼこ大手、鐘崎(仙台市)の商品にも採用されている。
 2位:百姓の塩
   春夏秋冬で変わる味(山口県長門市)
 山口県の日本海側の豊かな森に囲まれた油谷(ゆや)湾の海水で作る。立体式塩田と平釜で約20日かけて海水を濃縮、結晶化。よく混ぜてミネラル成分を整え、杉だるで3日間寝かせて仕上げる。「全体的に米の味が底上げされて濃厚になる。冷めてもおいしいおにぎり」(青山志穂さん)、「塩味にとげとげしさがなく、それでいて芯がある。かみしめるほどに米の甘味を感じさせる」(森脇慶子さん)。
 「うま味が増す」(井澤由美子さん)、「まずパッといろんな味がして、次に甘味と酸味がくる。米の味や香りを引き立てる役目をしてくれる」(奥田政行さん)。
 油谷湾には川が2本流れ込み、海と森の栄養分が混ざり合う汽水域。同じ海水を使っているようでも四季により異なる味の塩ができるため、春夏秋冬ごとに商品を出している。森のミネラルを豊富に含む夏塩を6月末に発売予定。
 3位:クリスマス島の塩
   3ヵ月かけて結晶化(キリバス)
 ハワイの南方約2000キロにあるキリバス共和国のサンゴ礁に囲まれた島で作る。世界で最も汚染の少ないといわれる海水を塩田に引き込み、赤道直下の強い日差しと海風だけで3カ月かけて自然に結晶化させる。
 「一瞬強い刺激が来るが、すぐにまろやかさが広がる。うま味もあり、米と合う」(森脇さん)、「バランスが取れており、米のうま味、甘味を引き出す」(志村幸一郎さん)、「米の甘味がぐんと強く感じられる。あと味にうま味が来て、ふくよかな印象を受ける。食感が少しむちむちした感じになる」(青山さん)。
 食材にすっと溶けて味が入りやすいのも特徴という。「塩自体のうま味が非常に濃い」(田中さん)。かつお節メーカー、にんべんの「薫る味だし」シリーズなどにも採用されている。
 4位:ウユニの塩
   さらりと甘いあと味(ボリビア)
 5位:浜御塩(はまみしお)
   荒々しさが残る粒(長崎県対馬市)
 6位:粟國(あぐに)の塩
   だしのような味わい(沖縄県粟国村)
 7位:ひんぎゃの塩
   バランス良いうま味(東京都青ケ島村)
 8位:笹川流れ 玉藻塩
   ミネラルたっぷり(新潟県村上市)
 9位:土佐の海の天日塩 あまみ 330ポイント
   しっかり感じる甘さ(高知県黒潮町)
 10位:海人(あまびと)の藻塩
   優しくまろやかな味(広島県呉市)
 ◆食塩摂取量
 厚生労働省が推奨している1日の食塩摂取量は、
 男性の人が8g
 女性は7g
 お味噌:100gの味噌というと、平均で12gぐらい食塩が入る
 ◆4か国の塩分の摂取量
 4か国の40歳から59歳の人を対象に塩分の摂取量を調査、1日当たりの塩分摂取量は、日本人が12gとトップだった。因みに、味噌汁の塩分は、1杯で1.5gk~2.0g。梅干し1個は2.0g。
  国   塩分摂取量  平均血圧
 日本   12g      117
 中国   10g      121.5
 イギリス 8.6g     120.5
 アメリカ 9.3g     118.5
 不思議:味噌であれだけの塩分をとっていたにもかかわらず、血圧が上がっていない。味噌のなかには血圧の上昇を引き下げる力があるのか?。

 朝から晴れ。風も穏やか。
 先日、輪王寺に行ってきた。庭内にある池をグルリと周回して、庭を愛でる。
 池の周りには、所々に”トクサ”が植えられている。”トクサ”は地下茎で横に伸び、地上茎が直立する。茎はザラザラして固く中空で、濃い緑色。茎の途中には節がいくつかあり、上に引っ張るとその部分から抜ける。茎のザラザラして固いのは、表皮細胞の細胞壁にケイ酸が蓄積して硬化しているから、と言う。
 名(トクサ:砥石)は、砥石になる草(砥ぐ草)で「とぐくさ」→「とくさ」から。
 因みに、”スギナ”(日本に生育するトクサ類では最も小柄)は同じ仲間である。
 トクサ(木賊、砥草)
 別名:歯磨草(はみがきぐさ)
 トクサ科トクサ属
 常緑多年草(山間の湿地に自生)
 原産地は北半球温帯
 開花時期は7月~8月


マツタケの近縁種「バカマツタケ」の完全人工栽培に成功

2018-10-17 | 食・レシピ

 今年は「マツタケ」が豊漁、とTVでの情報。これに関連して、北朝鮮が韓国文大統領に数トンの「マツタケ」を贈ったとか・・今年は「マツタケ」の年かな。
 マツタケの近縁種で、似た香りと味がする「バカマツタケ」がある。良い名前でなく、マツタケより劣るように思うが、実は姿も良く似ているうえに味と香りはこちらの方が美味しい、と言われるキノコである。マツタケより早く8~9月に発生するので、別名:サマツ(早松)と言う。生えるのは、松林ではなくミズナラやコナラなどの広葉樹林に多い。分布は全国であるが、あまり見つからなく流通量は少ないので市場に出回らない。
 この「バカマツタケ」の完全人工栽培に肥料メーカーの多木化学が成功した(10月5日発表)。
 「バカマツタケ」の完全人工栽培の研究は、大学でキノコの研究をしていた研究員が約6年前から始めた。植物に共生させる方法は成功例があったが、菌床で完全人工栽培に成功したのは初めてで、季節を問わず供給できるメリットがあるという。
 完全人工栽培は2012年から着手し、今年4月に完全人工栽培の成功を確認した。得られた「バカマツタケ」のサイズは、長さ約9センチ、重さ36グラムで、天然ものよりやや大きかった。
 多木化学はコストダウンや安定供給の方法をさらに研究し、3年後の事業化を目指す。マツタケ専門の販売業者によると、国産マツタケの価格は時期や産地などで異なるが、1キロ当たり約4万~5万円。多木化学の担当者は「マツタケより安く提供できるようにしたい」と意気込んでいる。

 朝は雨、次第に止み、昼頃から曇り~晴れ。気温は低くなり、最高気温27℃とか。
 散歩道沿いの庭先に、小さな白い花のかたまりが見える。今頃に咲く、”クジャクソウ”の様だ。花色には、ピンクと白があり、白花は「白孔雀(しろくじゃく)」と呼ぶ。
 長い茎が沢山枝分かれし、多数の花が咲くところから、孔雀の尾っぽの羽根に見立て、”クジャクソウ(孔雀草)と呼ぶ・・名の由来。
 因みに、花言葉は「いつも愉快、ひとめぼれ」。
 クジャクソウ(孔雀草)
 別名:孔雀(くじゃく)アスター、木立紺菊(きだちこんぎく)
 学名:Aster hybridus
   Aster(アスター)はギリシャ語の「aster(星)」
 キク科シオン属
 北アメリカ原産
 開花時期:8月~11月
 花色に白・ピンクある


モチモチした食感のジャガイモ、ゲノム編集で品種改良

2018-09-30 | 食・レシピ
 東京理科大学島田浩章教授は農業・食品産業技術総合研究機構などと共同で、もちもちした食感を高めたジャガイモを開発した。ゲノム編集技術を活用して粘り気を高めるでんぷんの含有率を高めた(9月13日発表)。
 ジャガイモは世界でおよそ3億トン生産される主要作物の1つである。ジャガイモは生食されるほか、多様な加工食品に利用される。また、ジャガイモのデンプンは接着剤や紙への添加物などにも多く用いられており、工業用途も多い。ジャガイモのデンプンはアミロースとアミロペクチンと呼ばれる2種類の物質からなる。アミロースの含量が少ないデンプンは粘り気が強く、モチモチした食感となる。
 ジャガイモは同じ遺伝子が4組ある4倍体ゲノムを持っており、突然変異による変異体を得るためには、4組すべての遺伝子に変異を起こさせる必要がある。このため従来の突然変異育種法による育種が困難とされてきた。
 研究チームは、翻訳エンハンサーdMac3 という強力なゲノム編集ツール(改良型CRISPR/Cas9)を開発し、新しく開発したゲノム編集技術により、4倍体ゲノムをもつジャガイモの遺伝子を編集した。
 これにより、生じたジャガイモ形質転換体のうち、およそ3割で4つの遺伝子のすべてに変異が生じていた。また、これらの変異体のデンプン合成酵素(GBSS 遺伝子)では、様々な長さの塩基配列の脱落変異や挿入変異などが起こっており、用いたCRISPR/Cas9 がこの遺伝子に強力に作用したものと考えられた。これらの変異体ジャガイモは正常に育ち、数多くの塊茎が得られた。得られた塊茎についてアミロース含量を調べたところ、いずれの変異体も低アミロースの形質を有していることが分かった。
 この結果から、開発したCRISPR/Cas9をもちいたジャガイモのゲノム編集に成功し、低アミロースデンプンを有するジャガイモの作出に成功した、と言える。
 ◆ジャガイモ
 ジャガイモは地下の茎の部分(塊茎)を食用にする。加熱調理して食べられる他に、デンプン原料としても利用される。
 原産は南米アンデス山脈の高地といわれる。16世紀に、スペイン人によりヨーロッパにもたらされた。日本には、1600年頃にオランダ船によりジャカルタ港から運ばれた。「ジャカルタから来たいも」として「じゃがたらいも」、さらに「じゃがいも」と呼ばれるようになったという説がある。日本では当時は観賞用として栽培されたという。
 ◆ジャガイモの生産量
 国際連合食糧農業機関 (FAO) の統計資料 (FAOSTAT)によると、2014年の全世界におけるジャガイモの生産量は3億8168万トンであり、主食となるイモ類では最も生産量が多い。生産地域は大陸別ではアジアとヨーロッパが4割ずつを占め、インドを除くといずれも中緯度から高緯度北部に分布する。上位5カ国で全生産量の57%を占める。日本の生産量は245万トン。
 1、中国:9557万トン (25.0%)
 2、インド:4640万トン (12.2%)
 3、ロシア:3150万トン (8.3%)
 4、ウクライナ:2369万トン (6.2%)
 5、アメリカ:2005万トン (5.3%)
 ◆用語
 〇CRISPR/Cas9
 ゲノム編集で用いられる。ゲノム中の特定の塩基配列(DNA)を認識して切断する活性を持っている。特定の遺伝子に含まれる塩基配列を標的としたCRISPR/Cas9 を導入することで、この遺伝子を狙い撃ちにしたDNA 切断が可能であり、これによって、この遺伝子だけを狙い撃ちで変異させることが可能である。
 〇アミロースとアミロペクチン
 デンプンを構成する主要成分である。アミロースはグルコースが直鎖状につながった構造を有する。アミロペクチンはグルコースが鎖状につながったものであるが、ところどころで側鎖が生じており、櫛状の構造となっている。

 朝から雨。風も出てきた。
 家の横の小さなお庭で、”アリッサム(スイートアリッサム)”が咲いている。開花期間が長く、8月始めから咲いており、晩秋まで咲くのかな。小さな花が球状に纏まり、この球状花が集合し、這うように広がり、カーペット状になる。
 花には甘い芳香があり、スイート・アリッサム(Sweet alyssum)と呼ばれる。
 花はアブラナ科に特徴の4弁花。花色には白花が多く、ピンク・赤・紫などもある。
 スイートアリッサム
  (Sweet alyssum、Alyssum)
 別名:庭薺(にわなずな)
 流通名はアリッサム
  (アリッサムとして栽培されているのはロブラリア・マリティマの園芸品種)
 アブラナ科ロブラリア属
 多年草、園芸では1年草と扱う
 地中海沿岸原産、渡来時期は不詳
 開花時期は3月~6月と9月~11月


日本のアルコール使用障害者は人口の3%

2018-09-25 | 食・レシピ
 世界保健機関(WHO)は、世界で2016年にアルコール依存症など飲酒による健康障害に苦しんでいる成人(15歳以上)が推計2億8300万人(男性2億3700万人、女性4600万人)に上ったとする報告書を発表した(9月21日)。
 報告書によると、宗教上の理由などにより世界で飲酒しない人は約31億人(成人人口の57%)で、飲酒している人は約23億人。飲酒により健康に何らかの問題がある場合を「アルコール使用障害」と定義(WHO)。世界の成人人口の5.1%にこの症状がみられるとした・・・日本は3.4%。飲酒を優先させるようになる依存症は世界で推計1億4400万人で、成人人口の2.6%・・・日本は1.1%(米国7.7%、韓国5.5%)。
 因みに、アルコールが原因で死亡する人は世界の全死亡者の5%(約300万人)を超えている。
 ◆2016年の一人当たり年間アルコール消費量(純アルコール換算)
 1、リトアニア:15リットル
 2、ドイツ:13.4リットル
 3、フランス:12.6リットル
 4、ロシア:11.7リットル
 5、英国:11.4
 6、オーストラリア:10.6
 7、韓国:10.2
 8、米国:9.8
 9、日本:8.0 (2012年は、7.2リットル)

 朝から雨、一日中雨の予報。気温も低く、最高気温20℃とか。外出には上着が要る。
 雨天の基、白い花が咲いている”ギボウシ”。地植えである。地植えで良く見かける場所は、お庭の少し奥まった所、日陰が多いかな。
 幅広の葉が地際から出て放射状に茂る。葉の大きさが異なる種や模様入りの種があり、アジアに20種~40種が分布する、と言う。花も観賞されるが、主に葉を鑑賞する「リーフプランツ」として用いられる園芸種も多い。花は筒状で先端が膨らんで咲く。花色は白・紫が多い。花は短命で1日程で萎む。
 名の”ギボウシ”は擬宝珠(ぎぼうしゅ)の転訛で、蕾または包葉に包まれた若い花序が擬宝珠に似ているからと言う。「擬宝珠」は、橋の欄干の上の玉ねぎの様な形の装飾。
 ギボウシ(擬宝珠)
 別名:ホスタ(学名:Hostaから)
 ユリ(リュウゼツラン)科ギボウシ属
 耐寒性多年草
 原産地は東アジア、分布の中心は日本
 開花時期は6月~9月
 葉の観賞期は、3月~10月


砂糖取るなら日中の活動時間帯に、ラットの実験結果からのアドバイス

2018-08-29 | 食・レシピ
 名古屋大学大学院生命農学研究科の小田裕昭准教授らの研究グループは、「砂糖を取るにしても活動時間帯に限った方が肝臓や血中の脂肪量が抑えられることがラットの実験で分かった」と発表した(8月21日)。
 砂糖の取り過ぎはメタボリックシンドロームの主因と考えられている。このため世界保健機関(WHO)は2015年に、成人の1日の砂糖摂取量(単糖類と2糖類のショ糖(砂糖)摂取量)を摂取エネルギーの5%未満、目安として小さじ6杯程度(約24グラム)未満にすることを推奨する指針を発表している。従来は10%までと推奨していたが、各種の研究結果から基準を引き下げた。
 研究グループは、人間とは異なり活動時間は夜が中心の夜行性の生後5週、体重90グラムのラットを実験対象に選択。A:夜間にだけに砂糖を摂取できるグループと、B:時間に関係なく自由に摂取できるグループなどに分けて実験した。そして約4週間後に肝臓内と血中の脂肪量などを調べた。
 結果、2グループとも体重にほとんど変化がなかったのに、A:砂糖を活動時間帯の夜だけに与えられたグループは、B:時間に関係なく与えられたグループより約20%、肝臓内・血中、いずれの脂肪量とも少なかった。
 小田准教授ら研究グループは「砂糖を控えなければならないことは理解していてもなかなかできない。今回の研究成果は(人間にとっても)甘いものを食べる時間を日中の活動時間帯に制限することで砂糖の取り過ぎの悪影響を抑えることができることを示している」としている。脂肪肝や高脂血症の予防や改善の参考になりそうだ。

 朝から小雨、降ったり止んだり。最高気温30℃以下と、少し過ごし易い。
 塀に絡みついていた”ヘクソカズラ”の花。秋には、直径5mm程の黄褐色の実となる。果実の付いたツルはフラワーアレンジメントなどに利用する方もいる。果皮に見える部分は萼の変化したもので、偽果皮と呼ばれる。
 近くに寄らないと、名前の由来となっている独特の臭気は無い。
 咲いている花は小さく可憐で可愛い。でも名は、ヘクソカズラ(屁糞葛)と酷い。
 名(屁屎葛)の由来は、葉や茎に悪臭があることからで、古語ではクソカズラ(屎葛)と、古くから酷い名前のようだ。この臭い(茎・葉を傷付けると揮発性成分が出る)は自己防衛のためだからと言う。花の中心の赤がお灸(ヤイト)に見える事から、別名にヤイトバナ(灸花)がある。花は可憐で可愛いから、サオトメバナの別名もある。
 ヘクソカズラ (屁糞葛)
 別名:灸花(やいとばな)、早乙女花(さおとめばな)、馬食わず(うまくわず)
 アカネ科ヘクソカズラ属
 蔓性の多年草
 開花時期は7月~9月
 秋に丸い茶色の実(球形で径数mm)を付ける


木材に食品用酵素・酵母を加え、アルコール発酵の技術が開発される

2018-04-28 | 食・レシピ
 森林総合研究所は26日、木材に食品用の酵素と酵母を加え、木の香りを残したままアルコール発酵させる技術を開発したと発表した(4月26日)。
 原料はスギやシラカンバなどで、樹種ごとに特徴ある香りや味を引き出すことに成功した。樹木であればどんな種類でも酒にすることは可能と言う。3年後の2020年度までに民間企業との共同研究を経て世界初の「木のお酒」実現を目指す。
 木材は成分の46%がブドウ糖からなるセルロースであり、発酵させればアルコールができる。木材から燃料用アルコールのバイオエタノールを製造する技術はあるが、硫酸の使用や、分解しにくい木の成分「リグニン」と一緒に香り成分まで除去されたりするため、燃料以外に使うことは難しかった。森林総研は、木を粉砕してクリーム状にし、食品用の酵素や酵母を加えることで、リグニンと香り成分を残したままアルコール発酵させる技術を開発した。スギ、シラカバ、サクラ(ソメイヨシノ)などで試験製造した。スギの場合、木材4キロからワインと同程度のアルコール(平均的に11%)が約3.8リットル程度できた。
 研究総括責任者の真柄謙吾さんは、「日本には1200種類の樹木があり、意外な酒もできるのでは。地域特産の木を生かした木の酒が生まれる可能性もある」と言う。

 朝から晴れ。風も弱く、気温も高くなってきた。でも、まだ腰痛が治らず散歩は難しい。
 医院に行ってきた。待合室にはお花などが飾られている。お花は、”イキシア”。開花時期から少し早いが、温室育ちかな。
 イキシア(Ixia) は、アヤメ科ヤリズイセン属(イキシア属)の植物の総称である。イキシア属には南アフリカに40~50種ほどの原種があり、自然交雑種もあると言われる。園芸品種は50以上も育成され、日本ではこの属に属す園芸植物を指すことが多い、と言う。
 草丈は20~50cm位、茎は細くしなやかで分枝はない。花は数輪から十数輪穂状花序または散形花序につく。花径は2~3cm程で、花色は赤・黄色・白・ピンク・紅・紫などと豊富。花は普通横向きに咲く。花の中心部がブロッチのように濃色になるものも多く、これが魅力的で開くと良く目立つ。
 イキシア(Ixia)
 別名:槍水仙(やりずいせん)
    アフリカンコーンリリー(African corn lily)
    --南アフリカのとうもろこし畑に生えていた
 多年草(球根)
 アヤメ科イキシア属(ヤリズイセン属)
 学名:Ixia hybrida
 原産地は南アフリカ
 開花時期:4月~6月
 開花は、下から順に咲く。一重咲きのものが多い
 似た花には、同じアヤメ科のヒメヒオウギ(姫檜扇)がある


シソに含まれる香気成分に腸炎を抑える効果あり

2018-03-30 | 食・レシピ
 シソには、嗅覚を刺激して胃液の分泌を促進するために食欲増進・健胃作用や、抗炎症作用があるとされている。
 シソには、”perillaldehyde(ペリラアルデヒド)”という特徴的な香気成分があり、これに制菌作用があるため食中毒を予防する働きがあるとされる。しかしペリルアルデヒドの生理機能についてはまだまだ不明な点が多い。
 東京理科大の研究グループは、この成分が腸の炎症を抑える作用についてマウスを使った実験を行った。
 実験では、シソの香気成分「ペリルアルデヒド」を含む水を、腸炎を発症させたマウスに飲ませた。結果、マウスは腸炎症が緩和するとともに、マウスの成長の回復にもつながることが分かった。さらに研究では、ペリルアルデヒドの作用によって炎症作用にかかわるサイトカインの産生が抑えられることも明らかになった。
 今回の実験結果から、シソを積極的に食べることで腸炎を抑える効果が得られる。また、ペリルアルデヒド成分をサプリメントとして服用することで腸環境の改善につながる可能性もある、と言う。
 計算では、成人あたり1日あたり2~3枚程度のシソ葉を食べることで、重度な腸炎でも緩和させることができることが分かった。
 ◆シソ(紫蘇)
 別名:大葉、ノラエ、イヌエ、チソ
 シソ科・シソ属
 学名:Perilla frutescens var. crispa
 英名:beefsteak plant
 原産地:ヒマラヤ、ビルマ、中国
 開花時期:9月~10月
 日本へは中国を経由して縄文時代に伝えられたとされる。
 奈良時代から薬草として栽培され、室町時代から食用される。
 名(シソ:紫蘇)の由来は、中国の後漢時代に食中毒を起こした若者が、シソの葉を煎じて飲んだところ健康を取り戻した。これから、紫色の「蘇る葉」。

 今日の天気は晴れ。気温は最高気温10℃ほど。風が冷たいが、桜の蕾が大きくなっいる・・予想より早く開花かな。
 駐車場のコンクリート塀の際に”ユキゲユリ”が咲いている。”ユキゲユリ”は高山植物で、自生地では雪が解けずに残っていても花が咲くこともあることからこの名(雪解ゆり)になったと言う。別名に”チオノドクサ”とあるが、チオノドクサは属名である。花の色は、白・青・ピンクなどがあり、この花は、澄んだ青色で中心が白色、なので和名の”ユキゲユリ(雪解百合)”が合うと思う。
 学名の「Chionodoxa」は、ギリシア語の「chion:雪」と「doxa:栄光、華麗」からと言う。英名では「Glory of the snow」との事で、何れも雪に関係している。
 ユキゲユリ(雪解百合)
 別名:チオノドクサ
 学名:Chionodoxa luciliae Boiss.
 英名:Glory of the snow
 ユリ科チオノドクサ属
 クサスギカズラ科、ヒヤシンス科、キジカクシ科に分類することもある
 多年草(秋植え球根、径4cm位)
 原産地は地中海沿岸~小アジア
 開花時期は2月~4月
 花色は 青・紫・白・ピンク
 チオノドクサには数種類が知られている。チオノドクサ・リュシーリアエ(C. luciliae)が良く知られており、花色は澄んだ青で中心が白い。


日本へのシャンパン出荷量が1287万本、世界の輸出量ランキングで3位

2018-03-20 | 食・レシピ
 仏シャンパーニュ地方ワイン生産同業委員会の調べによると、2017年の日本へのシャンパーニュ(シャンパン)出荷量が1,287万本と、前年に比べて17.6%増えたことが分かった。
 世界の輸出量ランキングでは、1位が英国、2位が米国、3位が日本(昨年3位のドイツを抜く)となった。
 世界へのシャンパーニュの出荷量は3億731万本。日本へは、2014年に1,000万本の大台となり、年ごとに増大している。
 ◆シャンパーニュ
 フランスのシャンパーニュ地方で造られた発泡性(泡がシュワシュワと出る)のワインのこと。
 シャンパーニュ地方以外で造られた発泡性ワインは「スパークリング・ワイン」と呼ぶ。
 普通のワイン(スティル・ワインと言う)は泡がでない。
 因みに、仏語のChampagneを仏語読みは「シャンパーニュ」、英語読みは「シャンパン」。

 天気は晴れ。でもまだ気温は低く寒い。
 散歩道沿い畑で、”ネコヤナギ”の蕾が大きくなり、開花しているのもある。花穂が銀白色で柔らかく、猫の尻尾の様に見える。葉はない・・花(尾状花序)の後に出る。
 ヤナギ(柳)は、ヤナギ科ヤナギ属 の樹木の総称である。世界に約350種あるとされ、日本でも30種以上はあると言う。日本では、柳と言えば”シダレヤナギ(枝垂柳、落葉高木)”を指すことが多いが、”ネコヤナギ(猫柳、落葉低木)”も親しみ深い種の一つである。
 名(ネコヤナギ:猫柳)の由来は、花穂が銀白色で柔らかく、猫の尻尾の様に見える「猫の尾をした柳」からである。別名は、「猫の尾」ではなく「小犬の尾」に例えて”エノコロヤナギ(狗尾柳)”。
 因みに、”ネコヤナギ”の花言葉は、率直・自由・思いのまま。・・今の日本に欲しい言葉かな。
 ネコヤナギ(猫柳)
 別名:川楊(かわやなぎ)、狗尾柳(えのころやなぎ)
 学名:Salix gracilistyla
 ヤナギ科ヤナギ属
 落葉性低木
 雌雄異株
 原産地は日本・中国など
 早春、葉が出る前に大きな花穂を付ける
 開花時期:3月~4月
 花は尾状花序


今年(2017年)も干し柿を作る

2017-11-13 | 食・レシピ
 干し柿を今年(2017年)も作る。例年、11月中旬~下旬に作る、乾燥した寒い風があれば美味しい干し柿が作れる。一昨年は暖冬の故か、カビが発生したが、昨年は良くできた。今年はどうだろう、平年並みの寒さだから・・美味しい干し柿を期待。
 干し柿の作り方は、とても簡単
 1、美味しくなる干し柿となる柿を用意する・・当たりはずれがある
 2、柿の皮を剥く、成り枝の「T」の字枝を残してヘタが10円玉位の大きさまで剥く
 3、剥いた柿を紐などで吊るし、干す。吊るす場所は、風通しが良く雨が当らない所
 4、剥いた柿を時々揉む
 注意点は、カビの発生(気温・湿度が高いとカビが発生し易い。平均気温が10℃越えは要注意日)なので、風通しが良く雨が当らない所に吊るすのがポイント。表面は少し固いが中は軟らかく、表面に白い粉(柿霜:しそう)が吹き始めた頃が、美味しく出来上がった頃だ。干し過ぎると固くなる。
 柿は1個350g前後、剥いた状態では300g強、干柿では1/3の100g程となる。今年は大きな柿があり、420gだ。


 今日は雲が少ない、快晴。気温は低く、朝窓が結露していた。最高気温14℃位とか。
 線路と並行の道路脇、長い花茎に穂状に筒状の花”トリトマ”が咲いている。昨年は2花茎だったが、今年は3花茎。花色は赤味のオレンジで、花穂がとても目立つお花だ。
 ”トリトマ”には、熱帯アフリカ、南アフリカに約70種が分布し、多くは標高1000m以上の高地に分布する。日本では単に”トリトマ”と呼ぶのは、ウヴァリア種やそれを中心として改良された園芸品種を指すことが多い。
 トリトマ
 別名:赤熊百合(しゃぐまゆり)
   トーチリリー(torch lily)
 ユリ科シャグマユリ属
 多年草、丈は0.5~1.5m
 原産地は熱帯アフリカの高地
 日本には明治に渡来
 開花時期は6月~10月
 長い花茎に穂状に筒状の花が下向きに咲く
 下から上に咲き、つぼみは赤に近いオレンジ色で咲き始めると徐々に薄くなって淡い黄色となる