goo blog サービス終了のお知らせ 

松井が日米通算400号。でも私は正直感動してません。

2005-09-09 03:19:35 | Weblog
ヤンキースの松井が7日、地元ニューヨークであったデビルレイズ戦で日米通算400号となるメモリアルアーチを放った。でも正直、感動してません。日本で332号、米国では、まだ68号だからかもしれない。こんなふうに思ってしまうのはなぜだろう?

私が今年、感動した記録は野茂の日米通算200勝だ。内訳は日本で78勝、米国で122勝。両国で活躍した証だと思う。また野茂が10年前、日本人など本場アメリカで通用するわけないと思われていたころに乗り込み、後続のために道を切り開いた「開拓者」でもあるからだろう。

一方、松井は典型的な「エリート街道」を歩んできた。石川県の星稜高(夏の甲子園で箕島高と延長18回の死闘を演じた全国区の強豪校)、球界の帝王とも言われる巨人を経て、メジャーの代表とも言われるヤンキースと歩んできている。

私が野茂を応援するのも、自分がエリートでないというコンプレックスがあるからかもしれない。野茂は甲子園と縁のない高校を出て、社会人時代の新日鉄堺も必ずしも王道とはいえない。関西のエリートといえば「日本生命」だろう。そして近鉄というパリーグの地味なチームに入った。そんな中での海外挑戦。しかも日本球界などからの「失敗して当然」という希望的観測の意見が多い中で海を渡った。

そして野茂はドジャースを皮切りに11年でメジャー6チームを渡り歩いた。米国でいう「ジャーニーマン(旅人)」だ。それでも道を切り開いて勝ち星を積み重ねていった。

松井よ、よくやった。でも私は「日本人だから」といった単純な発想で応援はしない。ドラマのある選手にしか興味はない。松井もトレード話が何度か持ち上がっているけれど、球団を渡り歩いて「本当の一人前」になると思う。だから、そのときまで「おめでとう」の言葉は控えさせていただきます。