2005年のスポーツを振り返る。ニューストップ10発表。あなたの心には何が残りました?

2005-12-31 13:41:12 | Weblog
1位 ディープインパクト3冠。21年ぶりシンボリルドルフ以来となる無敗での達成。有馬記念で負け、無敗の「4冠」は逃した。

2位 新球団楽天イーグルスが誕生。38勝97敗1分けと予想通りの負けっぷり。もっとも100敗しなかった点を評価したい。

3位 ロッテが31年ぶりの日本一。阪神との日本シリーズでは破竹の4連勝。その後のアジアシリーズも制した。今年から始まった交流戦でも最優秀の成績。リーグ制覇も含め「4冠」を達成した。

4位 Qちゃん、復活のV。高橋尚子が東京国際女子マラソンで優勝。フルマラソン自体が2年ぶりだったが、見事に復活を遂げた。

5位 し烈なフィギュアスケート女子の五輪代表争い。全日本選手権で村主章枝が優勝し代表に滑り込み。荒川静香と安藤美姫と共に2月の大舞台に挑む。15歳のスケーター浅田真央は年齢制限で漏れる。

6位 朝青龍が7場所連続15度目の優勝。7連覇と年6場所完全制覇は史上初。朝青龍を止められるのは琴欧州ぐらいか。日本人力士よ、頑張れ。

7位 女子ゴルフフィーバー。宮里藍や横峯さくらたちが人気を引っ張った。海外でもミッシェル・ウィーの活躍に注目が集まった。それに比べると、男子の低迷ぶりといったら。

8位 サッカーワールドカップ、日本が世界一早く予選突破。アウェーの北朝鮮戦は第3国タイで行われた。無観客で行うというのも異例だった。

9位 駒大苫小牧、夏の甲子園連覇。あの桑田、清原のいたPL学園ですらできなかった偉業を達成。しかし、その後、野球部長による部員への暴力事件が明るみとなり優勝報告会が中止になったほか、優勝資格まで問われる騒ぎとなった。

10位 アサファ・パウエル(ジャマイカ)が陸上100メートルで9秒77の世界新記録を樹立。一方で、スポーツ仲裁裁判所は元100メートル記録保持者のティム・モンゴメリ(米国)にドーピング違反があったと裁定し、2年間の資格停止処分とした。
 
ほかにはバスケットボールのbjリーグ開幕、バレーボールの「カオル姫」ブーム、ホワイトソックス88年ぶりの「世界一」、2001年のラグビーW杯招致レースで日本敗退もありました。サッカーJリーグでは東京ヴェルディがJ2降格。棒高跳びでエレーナ・イシンバエワ(ロシア)が女子初となる5メートルジャンパーとなり、オーストラリアで行なわれた体操世界選手権で冨田洋之が個人総合で31年ぶりに優勝するなどの活躍もありました。

2006年もスポーツ界に好記録、好ゲームが相次ぎますように。

啓光ラグビー5連覇へ厳しい船出。荒尾が粘った。全国高校大会2回戦

2005-12-30 12:36:18 | Weblog
ラグビーの全国高校大会は30日、2回戦があり、5連覇を狙う大阪の啓光学園が熊本の荒尾に苦戦、終盤に振り切り15-3で16強に進出した。

試合は、啓光ペースの時間が長かったが、ゴール前にボールを持ち込んでもノックオンなどで好機を逃しリズムに乗れない。一方、荒尾はキック主体に啓光陣内を狙う。

先制したのは啓光。前半12分、荒尾が攻め込んだが、ボールを奪われると、啓光がカウンターで左へ展開し大きくゲイン。最後はウイングの森田がトライを決め先制した。前半は、このトライだけで終了。

後半も、荒尾はキックやハイパントが続く。3分にはゴール前へ蹴ったボールを啓光のバックスの選手がノックオン。一気に5メートルスクラムのチャンスを得た。スクラムで押すが逆にボールを奪われてしまい好機を逸した。しかし勢いは荒尾。7分にペナルティゴールで3点を返し、2点差に詰め寄る。

後半20分まで、この得点差で進んだが、啓光が終盤にペースを取り戻した。啓光は自陣でのフェアキャッチから、パスで横につなぐ。一度、シザースで折り返すと、荒尾の守備陣に穴ができたのを見逃さず、啓光のフルバック田邊が突き抜け一気に敵陣へ攻め込む。チップキックで蹴りこんだボールをインゴールで押さえ、貴重なトライを挙げた。

啓光は6分後にもトライを決めて勝負あり。15-3で16強に進出した。しかし厳しい戦いだった。シード校のため今大会は初戦。試合の感覚がつかめていない感じだった。荒尾はキック作戦で相手を苦しめたが、トライまで持っていけなかった。

啓光は辛勝に近い形だ。とはいえ、相手が攻め込んでいる状況から一気に反撃しトライにつなげる集中力はさすが。苦しみながらも王者の風格を漂わせた。ゲーム感覚もつかんだ3回戦はもっとリズムに乗った攻撃を見せるだろう。厳しいスタートだったが、啓蒙が史上2校目の5連覇へ歩み始めた。

ホワイトソックスの88年ぶり世界一が米国スポーツのトップニュース。

2005-12-29 10:37:31 | Weblog
AP通信が今年、米国のスポーツ界のトップニュースに、シカゴ・ホワイトソックスの88年ぶりの「世界一」を挙げた。井口がホワイトソックスのメンバーだったこともあり、日本でもスポーツニュースのトップ10に、ホワイトソックスのワールドシリーズ制覇が入ると思う。

ホワイトソックスが「世界一」になったのは1917年が最後だった。2年後のワールドシリーズで、ジョー・ジャクソンらが八百長に関与したとされ、永久追放処分を受ける「ブラックソックス事件」が起きて以来、頂点に上り詰めることはなかった。

それだけにホワイトソックスの球団史上3度目の頂点は、昨年、ボストン・レッドソックスが「バンビーノの呪い」を解き放って「世界一」になったのと同格の評価が与えられたのだと思う。

一方で、通算3000本安打と500本塁打をマークしたパルメイロが、禁止薬物使用で出場停止処分を受けた事件もあった。いつの時代もいいニュースだけではない。

今年のオフはトロント・ブルージェイズの積極的な補強が話題を呼んでいる。今季12勝、リーグ7位の198奪三振の先発右腕のバーネット、今季33セーブの救援左腕ライアンのほか、今季37本塁打、97打点のグラースも獲得した。ひょっとすると、来年の米国のトップニュースは「ワールドシリーズのチャンピオントロフィー、13年ぶりカナダへ『流出』」かもしれない。

報徳と青森北のプロップ4人の合計体重は440キロ。迫力ある戦いは報徳が快勝。ラグビー全国高校大会開幕

2005-12-28 00:34:37 | Weblog
花園ラグビー場を舞台に行なわれるラグビーの第85回全国高校大会が27日に開幕した。この日は1回戦8試合が行なわれ、兵庫の報徳学園は青森北に31-12で快勝した。

この試合は出場したプロップ4人の合計体重が440キロもあった。1人平均で110キロの男たちの熱いバトルがあったわけだ。紹介すると青森北の左プロップは高坂117キロ、右プロップ木村も103キロ。対する報徳の左プロップ仲村、右プロップ坂井ともに110キロ(データはラグビーマガジン2月号の別冊付録より)。

この試合のスクラムはかなり迫力があったのだろうと思う。テレビ中継を見逃してしまったのは残念だった。報徳は後半モールを押し込みそのままトライを奪うなどしたそうだ。モールも肉弾戦になったのだろう。

高校生の場合、実力差が大きく、一方が体格を武器に勝負するとワンサイドゲームになってしまうケースが多い。しかし両方とも大型チームだと、スクラム、モールのFW戦は見ていて面白いものだ。

日本が強くなるためにはバックス主体のチームとなる必要があるが、大型のプロップはチームに1人はほしいもの。この日の4人は今後ラグビーを続けるのだろうか。そうなら、どこへ行くのだろう。彼らの進路が気になった。

女子フィギュア五輪代表3人が決定。荒川、村主、安藤は自分らしいスケートを。全日本は見ごたえありました

2005-12-27 00:14:47 | Weblog
女子フィギュアスケートは25日に全日本選手権のフリーが行われ、村主章枝が3年ぶりに優勝した。2位にトリプルアクセルを2度成功させた浅田真央、3位にはジャンプでミスがあったがスケールの大きい滑りを見せた荒川静香が入った。

これで今季のフィギュアは終了。グランプリシリーズなどでポイントを積み重ねた安藤美姫、村主、荒川の3人がトリノ五輪の代表に選ばれた。

今年の女子の全日本選手権は高いレベルで拮抗していた。4位には迫力あるジャンプを見せた恩田美栄、5位にドーナッツスピンなどで沸かせた中野友加里が入り、五輪代表となった6位の安藤よりも上回った。ジャンプでは着地でバランスを崩す選手がいたものの、転倒することなく全員が実力を出し切ったと思う。それぞれが演技終了後、ガッツポーズをしたり、感極まって涙を流したりと厳しいプレッシャーの中で自分を表現しつくした余韻に浸っていた。

村主については、よくぞここまで復活を遂げてくれたという感動が先にたつ。ケガで出遅れたが、最後の最後で魅惑の演技を見せた。全日本ではスタンドの観客を味方につけていた。最後の高速スピン直前には、ファンから悲鳴に近い歓声が響いた。あのスピンは湖を泳ぐ白鳥をほうふつさせる。華麗なスピンを見せてくれるが、その間、歯を食いしばっている姿がブラウン管を通じて垣間見えた。優雅に水面を行きかう白鳥も水の下では足をばたばたさせている。村主の高速スピンはまさに白鳥の芸術だ。

荒川は日本人がこれまで見せたことのないスケールの大きさが漂ってくる。これまで日本人選手の多くが、体型的なハンデから表現よりもジャンプに活路を見出さないといけなかった。しかし手足が長く、体の柔らかい荒川は世界で戦うのに一番適しているともいえる。。全日本ではジャンプの着地で体勢を崩すなどしたが、演技の構成ではスケート技術、つなぎのステップなど4項目で首位だった。トリノでは優雅に華麗に舞ってほしい。

安藤はグランプリファイナルや全日本では、疲れやケガがあり精細を欠いていた。獲得ポイントが候補5人のうちで一番高かったため、五輪代表に選ばれた。今回、代表として安藤に求められているのは「4回転ジャンプ」だろう。表現力の勝負は、荒川、村主にかなわない。勢いあるスケーティングで自分らしさを表現してほしい。

今回の全日本で採点に不満のあった選手もいたと思う。特に中野については、低評価にスタンドからも「エー」と疑問が投げかけられていた。確かに中野の表現力はもっと高く評価されても良かったと思う。あえて、低評価について考えるならば、やはりフィギュアはコツコツと世界レベルの大会で名前を売っていかないといけないということだろう。グランプリファイナルでも思ったほどの点が出ずに険しい表情を見せていたが、なかなかシンデレラが一気に頂点に上り詰めるのは難しいことを理解してほしい。ジャンプよし、スピンよし、表現力よし、これからもっと上の世界にいけるはずだ。

恩田についてジャンプは良かった。さすが「伊藤みどり2世」といわれることはある。全日本で自分の長所をアピールできた。しかし厳しく言うならば、やはり村主や荒川の見せる表現力と比べるとかなり劣ると思う。ジャンプから次のジャンプまでのスケーティングが滑りというよりも「移動」しているように見えた。

浅田真央については、これからもっと楽しみになってきた。人生経験を積み重ねていくことで苦しさや悲しみをもっと味わうはずだが、これをスケーティングに表現できるようになれば、女子フィギュア最高の選手になると思う。はつらつと滑る浅田も良いが、憂いを滑りに見せられるようになれば、バンクーバーの金メダルは確実となるだろう。4年後まで、どんな成長を遂げていくのかじっくり見守っていきたい。

レベルの高い全日本選手権、6人のうち誰が優勝してもおかしくなかった。

有馬記念でディープ負けた。「不敗の呪縛」が解けたのだから、来年は海外挑戦で伝説の第2章を

2005-12-26 00:06:00 | Weblog
第50回有馬記念が25日、中山競馬場で行われ、無敗の三冠馬ディープインパクトが1番人気に支持されたが、ハーツクライに先着を許し2着に終わった。「ディープ人気」で入場者数は前年を29.6%上回る16万2409人に達し、8年ぶりの16万人台となった。一方、売り上げは前年比3.2%減の499億927万6600円を伸び悩んだ。無敗記録が途切れたのは残念だけれど、むしろ私は来年のレースに積極的に取り組める良いきっかけになったと思う。

この日、ディープは4キロ減の440キロで出走。向こう正面から加速し最後の直線では先を行くハーツクライを捕らえるかと思ったが、いつもの伸びが欠けていた。終始、外を回ったためかなりの距離を走っていた。そのロスが最後の直線で伸びなかった原因かもしれない。パドックのときから落ち着いた様子で、ダービーのときに見せた後ろ足を蹴り上げるような「やんちゃ」ぶりは影を潜めていた。体調面で問題があったのだろうか。440キロの馬体重は少し軽すぎた。

しかし私はディープ陣営がこの負けを前向きに捉えるべきだと思う。10月に菊花賞を勝ってから、ディープの人気は勢いを増した。その人気がプレッシャーになったのか陣営は今後のレースを確実に勝てるようにジャパンカップ出走を見送り有馬記念一本に絞った。三冠を狙う攻めの姿勢から、負けてはいけないという消極的な姿勢になっていたと思う。有馬記念を負けたのは仕方がない。むしろ「不敗神話」という呪縛から解き放たれたわけだから、来年以降、どんどん勝負に行くべきである。

ディープが古馬になって負けたからといって、「無敗の三冠馬」という記録が消え去るわけではない。これから新たな伝説を作り上げればいい。狙うべき目標はフランスの凱旋門賞か米国でのブリーダーズカップだ。日本の馬初の快挙を目指すべきである。正直、無敗で三冠を取った時点で、ディープの国内で勝つべきレースはなくなっていたのだと思う。ジャパンカップ、天皇賞、有馬記念などは勝つに越したことはないが、それを勝たなかったところでディープの評価を落とす理由にはならないと思う。むしろ有馬記念を勝ってしまったがために、かえって守りに入ってしまい、負けを恐れて海外遠征を回避してしまったかもしれない。

これで負けを恐れる必要はなくなった。ディープ伝説第2章の開幕だと思いたい。今やディープが海外の大レースを取ることが重要なのだ。いつまでも狭い日本に閉じ込めていてはいけない。

荒川、村主が魅惑の演技。フィギュアスケートの全日本選手権。男子では前代未聞の採点ミス

2005-12-25 12:59:25 | Weblog
フィギュアスケートの全日本選手権が24日にあり、女子ショートプログラムでは荒川静香がトップに立ち、2位に村主章枝が続いた。20代の選手が見せる優雅な演技にスタンドからは大声援が送られていた。高い表現力の2人。ジャンプだけに注目が浴びているが、これこそフィギュアスケートといわせる味のある舞だった。

荒川に関しては長い手足を生かしてのスケーティングに、日本人も表現力で勝負できるんだと改めて思えてくる。ラフマニノフの「パガニーニの主題によるラプソディー」は甘いメロディー。表現力がないと、喜劇になってしまう。しかし荒川のスピンやスパイラルなど芸術とも言える滑りに完全にマッチしている。技術要素点は36.40と浅田真央に続く2位だったが、演技の構成ではスケート技術、つなぎのステップ、演技力、振り付け、音楽の表現の5項目すべてでトップ。しかもつなぎのステップ以外は8点台の高い評価を得た。SP首位も文句なしの結果だった。

村主は不安だったジャンプを成功させると、あとは止まらない「章枝ワールド」。フラメンコをイメージした曲に乗って、演技者も観客も、ほろ酔い気分になる。演技が終わって得点発表直前には、高得点を期待する手拍子が起きた。多くの選手たちは「お客さんに感動を与えたい」ということを話すが、村主はそれを完璧に実行しているなと思う。演技の構成では、5部門ともに荒川に続く2位だったが、スケート技術と音楽の表現で8点台。「表現力の村主」を見せ付けた。今季は右股関節痛の影響で満足いくスケートができなかったが、最終盤に実力を出してきた。

トリノ五輪には2人のように表現力で勝負できる選手が行ってほしいと思う。日本人選手は昔のように「ジャンプだけ」ではないのだから。

一方、男子は前代未聞の採点ミスが発生し、優勝者が入れ替わるという不祥事が起きた。「逆転」優勝した高橋大輔も複雑な気持ちだろうし、2位になった織田信成には、どう納得してもらえばいいのだろう。こんな不祥事は女子の時には起きてほしくない。

デーモンの去った後、センターには有力候補がいっぱい。彼がいなくてもレッドソックスは走り続けるのです

2005-12-24 05:04:14 | Weblog
先日、レッドソックスからデーモンがヤンキースに移籍したことを書いたが、22日付のボストングローブ(電子版)はデーモンの後釜として誰がセンターに入るか予想している。正直、名前の挙がった選手を獲得できればかなり期待できる。デーモンが去って失意にくれている時間がもったいない。

ボストングローブは有力6人を紹介しているが、そのうち私の推薦選手は3人。まずはツインズのハンター選手。オールスターでボンズのホームラン性の当たりをジャンピングキャッチし名前を売った。5年連続ゴールドグラブ賞を獲得している。グリーンモンスターを背に大飛球をスーパーキャッチする姿を想像するだけでも楽しい。

次はパドレスのロバーツ選手。昨季、レッドソックスの「世界一」に貢献した選手。ヤンキースとのリーグチャンピオンシリーズ第4戦で土壇場の盗塁を決め、レッドソックスの逆襲を導いた選手だ。あの勝負強い走り。再びチームに戻ってきて欲しい。

最後にデビルレイズのガスライト選手。彼の俊足ぶりに心を奪われた。2004年にヤンキースとの公式戦を戦うために東京へ来たが、巨人との交流戦に出場し、左中間に3塁打を放った。一塁を回ってから一気に加速。あのスピードは忘れられない。デビルレイズではレギュラーとして使われていないので、もったいない。俊足選手がいないレッドソックスには不可欠な存在だ。

デーモンが去って嘆いている時間がもったいない。むしろ、これから入ってくる選手のほうが有力だと思う。レッドソックスはいつも走り続けるのです。

安藤美姫は7番。滑走順、勝敗にどう影響?フィギュアスケート全日本選手権の抽選

2005-12-23 10:41:19 | Weblog
フィギュアスケートの全日本選手権の滑走順を決める抽選が22日に行われ、32人が出場する女子のショートプログラムでは、浅田真央が3番、安藤美姫は7番と早い段階で登場することになった。グランプリファイナルで3位に入り勢いが増す中野友加里は11番。五輪出場経験のある3人、荒川静香は8番、恩田美栄は17番、村主章枝は18番目のスタートだ。浅田はトリノ五輪への出場資格がないため、残りの5人が五輪出場の3枠に入り込むため銀盤で熱い火花を散らしそうだ。ショートは24日に行われる。

5人中で、安藤は昨季と今季の合計ポイントでトップを走り五輪切符に一番近い。先週、グランプリファイナルのエキシビジョンで4回転を披露しており、全日本でも挑戦するか注目される。中野は高速のドーナッツスピンを武器に五輪出場が視野に入ってきた。勢いでは一番なだけに、全日本でも活躍が期待される。

荒川は今季、グランプリシリーズでの優勝がないが演技点が高く優勝が狙える位置。長い手足で優雅な舞を見せてくれる。恩田は若干苦しい位置にいる。ジャンプで勝負するしかない。村主はケガから復帰しNHK杯で2位に入った。ラフマニノフの音楽に乗って、どこまで観客の心に訴えられるか?

ショートでの注目ポイントは、五輪を目指す5人の中で安藤がトップで滑るだけにどれだけのプレッシャーがかかるかという点。さらに一般的に早い滑走順だと採点が厳しくつけられるために、安藤もその不利を追ってしまうかどうか。獲得ポイントで不利な位置にいる恩田と村主が後半で登場するため、逆転劇も起こるかもしれない。

松井秀に新たな味方。レッドソックスのデーモンがヤンキース移籍。サヨナラするのはつらいけど。

2005-12-22 12:34:48 | Weblog
レッドソックスのリードオフマンかつ、ひげ面やロングヘアと「原始人」のような風貌でファンから絶大的な人気のあったジョニー・デーモン外野手(32)が20日、ヤンキースと5200万ドル(約61億円)の4年契約に合意した。

昨季は20本塁打、94打点と共に自己最高の成績をマークしチームの86年ぶりの「世界一」に貢献。今季も3割1分6厘とアリーグ4位の打率を残しており、チームに欠かせぬ存在だった。

デーモンはFAとなったため、レッドソックスに7年契約を要望。しかし球団側は4年契約4000万ドル(約47億円)を提示し大きな開きがあった。結局、この差は埋まらず移籍に至った。

おそらく、あの人物がGMに残っていたら、デーモンの移籍はなかったかもしれない。レッドソックスのセオ・エプスタイン氏が今季終了後、契約満了に伴いGM職を離れた。カート・シリングら大物をチームに呼び込み、昨季のシーズン中もオーランド・カブレラ、デーブ・ロバーツら適材適所に補強を重ね、チームはワールドシリーズ制覇を達成した。エプスタインはデーモンと同じ年齢でもある。彼が交渉の席につけばきっとデーモンも残っただろうなあと思うと残念だ。

しかし正直、チームが7年契約に応じなかったのは仕方ないと思う。俊足好打ではあるが、盗塁数は昨季19、今季18と、2000年ロイヤルズ時代に記録した自己最高46の半分にも満たない。確かにレッドソックスが盗塁を好まないことは確かだ。しかし03年には30個をマークしており、チーム戦術ばかりを理由にできない。肩の弱さも問題だ。相手の攻撃で二塁に走者がいる場面、中堅デーモンの前に打球が転がったら失点は覚悟しないといけないだろう。デーモンが本塁への好返球で刺したというケースは記憶にない。

レッドソックスは選手の流出や解雇が続く。遊撃手のレンテリアやビル・ミュラー三塁手の主力級に加え、変則左腕のマイヤーズ、ウェイクフィールドの専属捕手であるミラベリらが続く。さらにチームの主砲マニー・ラミレスの今後も不確定要素が多い。トレードが起こる可能性は十分ある。

移籍先のヤンキースとしては朗報だろう。松井秀をセンターへコンバートしようかという話が出ていたぐらいだから。これで松井秀も心置きなくレフトの守備で打撃に集中できるはずだ。松井にとってデーモンは心強い味方となった。

もちろんレッドソックスは快く思っていないだろうけれど。私もデーモンがいなくなると寂しいよ。