80分トライを狙い続けた執念。優勝候補同士の対戦フランスがアイルランド下す。シックスネイションズ

2007-02-13 14:33:32 | Weblog
80分間、トライを狙い続ける。口で言うのは易し、行なうは難し。それでもフランスは貫いた。ラグビーのシックスネイションズは11日、フランスがアウェーでアイルランドと対戦し、ロスタイムの逆転トライで、20-17で接戦をものにした。今季の優勝候補同士の一番だったが、勝負を分けたのは常に「5点」を取りに行く姿勢だったと思う。

フランスは序盤から攻撃の手を緩めない。アイルランドがタッチキックに逃れる。しかし、フランスのバックス陣がクイックスローで、すかさず陣地回復へ走り出す。その気持ちを持ち続けているから、バックスの展開など攻撃のテンポが良い。

前半9分に、フランス陣内での攻防。フランスのキックを、アイルランド選手がチャージ。ボールはフランスのインゴールへ転がった。フランス選手がドロップアウト後、すかさず反撃のチャンスをうかがい、ノーマークの選手にボールを送る。

ラインアウトやドロップアウト後はいったん、試合の流れが止まるケースが多いが、常に敵の隙を狙うフランスの姿勢が際立っていた。

後半に連続でペナルティゴールを決められ、アイルランドがいったん17-13とリードした。残り3分弱。フランスには厳しい展開となった。しかしフランスがキックオフから、アイルランド陣内に猛然と突進する。ボールを奪取し、右サイドへ攻め込む。ここから中央へ展開し、14番のWTBがゴール左に逆転トライを決めた。劇的な逆転勝利となった。

アイルランドとしては、SHストリンガー、CTBオドリスコルと攻撃の要の欠場が響いた。しかし、この日のフランスの執念を見せ付けられると、ベストメンバーでもアイルランドが勝てたかどうかは疑問だ。

とにかく、相手の隙を逃さず、攻め続ける姿勢。日本代表が学ぶべきことだと思う。