今秋の早慶戦は慶大が2勝1敗で勝ち越した。すでにリーグ優勝を決めていた早大が狙っていた、全大学から勝ち点を奪う完全優勝を阻止した。今季、早大には宮本賢(4年、関西)、大谷智久(4年、報徳学園)の左右エースが君臨し、秋のリーグ戦制覇の最大の貢献者だった。その早大を破って勝ち点を奪った慶大には、左の加藤幹典(3年、川和)、右の相澤宏輔(2年、熊本)の両投手がいる。覇権を手にした早大の4年生エース2人が抜けた後は、慶大の天下が来るかもしれない。
30日の早慶戦3回戦。2-1と慶大が1点リードしての9回表の守備。2死走者なしで早大の最後の打者が三振に倒れた瞬間、捕手の岡崎祥吴(4年、智弁和歌山)がジャンプしてガッツポーズを決めた。マウンドには相澤が立っていた。
この試合は加藤が先発し、7回まで5安打を許しながら無失点の好投。8回に1点を許して相澤にマウンドを譲った。1死1塁の場面だったが、相澤はショートゴロによる併殺に仕留めた。9回は2奪三振を奪い接戦をものにした。加藤-相澤の継投策が実った。
今季、加藤は5勝2敗、防御率1.37と慶大のエースと呼ぶにふさわしい成績を残した。相澤は1勝1敗、防御率0.85とリーグ3位の成績を残した。防御率ランクでは、早大の大谷(4位)よりも上で、2位の宮本の0.82とは、ごくわずかの差だった。
慶大の左腕というと、53イニング連続無失点をマークしベストナインに3度輝いた志村亮(85-88年)を思い出すが、その志村に匹敵する実力を、加藤は持っている気がする。
04年秋に優勝して以来、4シーズン覇権から遠のいている慶大だが、来季も左右のエースが健在ならば、久しぶりの栄冠に輝く可能性は十分にある。
30日の早慶戦3回戦。2-1と慶大が1点リードしての9回表の守備。2死走者なしで早大の最後の打者が三振に倒れた瞬間、捕手の岡崎祥吴(4年、智弁和歌山)がジャンプしてガッツポーズを決めた。マウンドには相澤が立っていた。
この試合は加藤が先発し、7回まで5安打を許しながら無失点の好投。8回に1点を許して相澤にマウンドを譲った。1死1塁の場面だったが、相澤はショートゴロによる併殺に仕留めた。9回は2奪三振を奪い接戦をものにした。加藤-相澤の継投策が実った。
今季、加藤は5勝2敗、防御率1.37と慶大のエースと呼ぶにふさわしい成績を残した。相澤は1勝1敗、防御率0.85とリーグ3位の成績を残した。防御率ランクでは、早大の大谷(4位)よりも上で、2位の宮本の0.82とは、ごくわずかの差だった。
慶大の左腕というと、53イニング連続無失点をマークしベストナインに3度輝いた志村亮(85-88年)を思い出すが、その志村に匹敵する実力を、加藤は持っている気がする。
04年秋に優勝して以来、4シーズン覇権から遠のいている慶大だが、来季も左右のエースが健在ならば、久しぶりの栄冠に輝く可能性は十分にある。