早稲田の後に慶応の時代が来るか。早慶戦で慶大が勝ち越し。来年は加藤、相澤両投手の天下か

2006-10-31 21:26:19 | Weblog
今秋の早慶戦は慶大が2勝1敗で勝ち越した。すでにリーグ優勝を決めていた早大が狙っていた、全大学から勝ち点を奪う完全優勝を阻止した。今季、早大には宮本賢(4年、関西)、大谷智久(4年、報徳学園)の左右エースが君臨し、秋のリーグ戦制覇の最大の貢献者だった。その早大を破って勝ち点を奪った慶大には、左の加藤幹典(3年、川和)、右の相澤宏輔(2年、熊本)の両投手がいる。覇権を手にした早大の4年生エース2人が抜けた後は、慶大の天下が来るかもしれない。

30日の早慶戦3回戦。2-1と慶大が1点リードしての9回表の守備。2死走者なしで早大の最後の打者が三振に倒れた瞬間、捕手の岡崎祥吴(4年、智弁和歌山)がジャンプしてガッツポーズを決めた。マウンドには相澤が立っていた。

この試合は加藤が先発し、7回まで5安打を許しながら無失点の好投。8回に1点を許して相澤にマウンドを譲った。1死1塁の場面だったが、相澤はショートゴロによる併殺に仕留めた。9回は2奪三振を奪い接戦をものにした。加藤-相澤の継投策が実った。

今季、加藤は5勝2敗、防御率1.37と慶大のエースと呼ぶにふさわしい成績を残した。相澤は1勝1敗、防御率0.85とリーグ3位の成績を残した。防御率ランクでは、早大の大谷(4位)よりも上で、2位の宮本の0.82とは、ごくわずかの差だった。

慶大の左腕というと、53イニング連続無失点をマークしベストナインに3度輝いた志村亮(85-88年)を思い出すが、その志村に匹敵する実力を、加藤は持っている気がする。

04年秋に優勝して以来、4シーズン覇権から遠のいている慶大だが、来季も左右のエースが健在ならば、久しぶりの栄冠に輝く可能性は十分にある。

カージナルス24年ぶりのワールドシリーズ制覇。田口の苦労が報われた

2006-10-29 00:23:04 | Weblog
MLBのワールドシリーズは27日(現地時間)に第5戦があり、「世界一」へ王手をかけていたカージナルスが4-2でタイガースを破り通算4勝1敗として、24年ぶり10度目の頂点に立った。

まずは田口の喜ぶ顔が見られて良かった。日本での実績がありながら、米国ではマイナー生活が長かった。しかし今年は1年を通じてメジャーで活躍した。ポストシーズンも代打で一時4打数4安打をマークするなど一振りで結果を出した。

チーム全体で見ると、打線ではプホルス、ローレンの中軸が活躍した。ただ投手陣は10勝以上したのが3人。うち1人は負け越している。「打高投低」状態でシーズンを終え、プレーオフを迎えた。

苦しみながら勝ち上がりワールドシリーズへ進出した。ここで投手陣がシーズン中とは見違える投球を見せた。初戦ではレイエスが先発した。この投手、シーズン中は5勝8敗と目立たぬ成績だったが、頂上決戦では8回2失点の好投で、カージナルス先勝に貢献した。

チームは第2戦こそ落としたが、3戦目ではチーム勝ち頭のカーペンターが8回を無失点ピッチング、ルーパーとの完封リレーで勝ち越した。そして第5戦では、初戦の敗戦投手だったウィーバーが奮起し8回2失点(自責点は1)に抑えリベンジを果たした。

24年ぶりの歓喜。それまでに、このチームにはいろいろあったなあと、つくづく思う。82年にブルワーズと下して頂点に立ったが、1985、87年と3勝4敗とあと一歩のところで涙をのんだ。特にツインズとの87年のシリーズは、互いに自らのホームでのみ勝つという「内弁慶シリーズ」となった。仮に、ナリーグ第1戦がセントルイス開催だったら、カージナルスが優勝していたかもしれない。

80年代には守備の達人で「オズの魔法使い」ことオジー・スミスが活躍した。彼の遊撃手としての華麗な好守備を見て、何度メジャーリーグの偉大さを思ったことだろう。98年にはマグワイアがシーズン70本のアーチを放った。ソーサ(当時カブス)との本塁打狂想曲に、多くの野球ファンが酔いしれた。そして04年に、17年ぶりとなるワールドシリーズへ進出したが、レッドソックスに4連敗を喫した。

数々の苦難を乗り越え、新しい歴史を築いたカージナルス。知将ラルーサ監督の下、これからさらに強力なチームを作り出すのだろう。来季はどんな試合を見せるのだろうか。来年の春が待ち遠しい。

日本ハム、44年ぶり2度目の日本一。4勝1敗で中日を下す。勢いとドラマと新庄。

2006-10-27 01:36:52 | Weblog
プロ野球の日本シリーズは、3勝1敗と日本一に王手をかけていた日本ハムが26日、4-1で中日を下し44年ぶり2度目の頂点に立った。地元札幌での胴上げにファンの喜びは最高潮に達した。総合力で勝る中日が初戦を勝ち、残り3つを奪うかに見えた。しかし第2戦を逆転でものにした日本ハムが、勢いに乗って連勝を重ねていった。日本ハムはルーキー投手が連勝、監督批判から戦列を離れていたエース格右腕の復活劇。そして最後は、初戦を落とした先発投手の見事なリベンジ投球と、勢いとドラマに満ちていた。短期決戦に必要な要素を兼ね備え、勝つべくして勝ったといえる。そして今季限りで現役引退を表明している新庄にとって、幕引きの最高の舞台となったことは間違いない。

新庄剛志。この男には常に「成功」がついて回る。今年4月に引退宣言をしたが、そのラストイヤーに40年以上も頂点から離れたチームに、覇権をもたらした。「漫画みたいなストーリー。出来すぎ」と新庄。なかなか、こんなエンディングは迎えられないものだ。

東京ドームを本拠にしていた日本ハムは、「地味」という言葉がピッタリのチームだった。これといったスター選手がいなかった。閑古鳥が鳴くスタジアム。まさに活路を求めて北海道へ渡った移民ともいえる。しかし移転1年目の04年シーズン、強力な味方が現れた。それが米国でプレーしていた新庄だった。北海道移転、SHIJOの加入。05年には甲子園のスター投手ダルビッシュが入団した。

あらゆる要素が融合していく。その中心にいたのが新庄だったのではないか。北海道に移転しても新庄がいなければ、それほどファンは集まらなかったかもしれない。新庄がいなければ地味なままのチームに、ダルビッシュは入団を拒否したかもしれない。たった一人のスターの存在が、一気に日本ハムを輝くチームにさせた。スタジアムを埋めるファンの姿に、新庄は安心して引退が出来ると思ったのだろう。

新庄は決して記録に残る選手ではない。これまでタイトルを取ったことはない。しかし、ここぞといったチャンスに強い。だからファンの記憶に深く刻まれる。まさに「新庄劇場」といえる。

44年前の日本一は前身の東映フライヤーズが成し遂げたもの。日本ハムファイターズとなってからは初の栄冠。そのチームに欠かすことの出来ない男。それが新庄剛志だった。いつの日か2006年を振り返るときに、早実の甲子園Vに貢献した斎藤佑樹と日本ハムの日本一の立役者新庄剛志の名前は忘れずにいるだろう。

日本ハム44年ぶりの日本一へ王手。新人が活躍、復帰したエースが好投。ドラマづくしでファイターズ3連勝

2006-10-26 00:47:18 | Weblog
これが勢いというものだろう。プロ野球日本シリーズ第4戦は25日に札幌であり、ホームの日本ハムが3-0で中日に勝って44年ぶりの日本一へ王手をかけた。この日は先発の金村から5人のリレーで中日打線を封じた。同シリーズで初戦を落とした日本ハムだったが、第2戦から3連勝と勢いに乗る。第2、3戦と新人投手が先発して勝利投手となり、第4戦は監督批判の処分で戦列から離れていたエースが復帰して好投した。ドラマづくしで、悲願達成まであと1勝に迫った。

金村は監督批判の処分でリーグのプレーオフには登板できなかった。日本シリーズが今ポストシーズン初登板となる。試合直前前には観客席の各方面に向かって深々とおじぎをした。この日の投球に期するものがあったのだろう。マウンドでの「みそぎ」を終えると5回を投げて5安打2四球と苦しみながらも無失点に抑えた。

打っては3回に1番森本が三塁打を放ち、2番田中賢の適時二塁打で先制した。5回には、この日33回目の誕生日を迎えた小笠原が二塁打を放ち、セギノールの四球で1死一、二塁の好機。ここで5番稲葉が適時2点二塁打で貴重な追加点を挙げた。稲葉はこの2日間で6打点とバットが振れている。

44年ぶりの日本一が目前となった。26日の第5戦は日本ハムの先発はダルビッシュ、中日は川上が予想される。前回、苦い負けを喫したダルビッシュにとっては雪辱の機会となる。これだけドラマが続いたシリーズだけに、最後は入団2年目、20歳の若者がラストシーンを飾るかもしれない。

日本シリーズ第3戦、日本ハム快勝で2勝目。第2戦勝利で勢いづいた

2006-10-25 00:10:54 | Weblog
プロ野球の日本シリーズは24日、札幌ドームで第3戦があり、ホームの日本ハムが中日を6-1で下し2勝目を挙げた。小笠原が1回に逆転適時2点二塁打を放ち、稲葉の犠牲フライで加点し3-1でリードした。8回にも稲葉が3点本塁打を放って、中日を突き放した。この試合はホームに帰った日本ハムが、入場者4万1798人のほとんどを占めるファイターズファンの後押しを受けて勢いに乗った。

ただ、この勢いを呼んだのは2日前の第2戦での日本ハムの勝ち方にあると思う。このシリーズで、日本ハムが制することになれば、明らかに第2戦目が勝負の分かれ目となるはずだ。

第2戦目は先発の八木が2失点。しかし、いずれもソロホームランを許しただけ。相手打線がつながって失点したものではない。正直、1回の井端が放ったアーチは出合い頭という感じだった。八木は創価大学時代の昨秋、明治神宮大会で東北福祉大に敗れたときも、1回に本塁打を喫し0-1で敗れた。4回に116キロのカーブをすくい上げた福留の一発は見事だったが、犠打を絡めるなどのつなぐ野球で得点しない中日打線は脅威ではなかったはずだ。

一方、第2戦における日本ハムの得点は、1回に2死二塁から4番セギノールの適時安打で先制した。セギノールが振り抜いた強烈な当たりを、ショート井端が後ろへそらし走者が生還した。前にこぼしていたら走者は三塁に止まっていただろう。

1点を追う7回には稲葉の打球が捕手の前を転がる。捕手谷繁が悪送球し出塁を許す。続く新庄の右前打で一死一、三塁に。7番鶴岡は三振に倒れたが、新庄は二盗を決める。ここで8番金子がセンター前に弾き返し2者の生還で逆転した。金子は前の打席でファールで粘るなど先発山本昌10球投げさせ、センターへいい当たりを放った。センターのアレックスがいったん前進しかけていたが、あわてて後退し何とか捕球した。外野手が思った以上に伸びた打球。つまり金子は芯で捉えていたのだ。その感覚が次の逆転打につながった。そして8回には主砲セギノールの右中間へ運ぶ特大2点本塁打で勝負を決めた。

日本ハムは犠打をしっかり決めて、記録は安打だが、実質エラーに近い形で先制。相手の失策から好機を生み、盗塁や下位打者の適時打で逆転。そして主砲の一発。あらゆる形で得点した。

一方、中日は肝心なところで犠打に失敗するなど、つなぐ野球ができない。エラーが失点につながるなど守備も足を引っ張る。

第3戦は、2日前の勢いがそのままつながったように思える。このままだと札幌で決着がつく可能性もある。25日の第4戦、中日はかなりの重圧を受けながら戦うことになる。日本ハムの勢いをとめることが出来るだろうか。

2年前の頂上決戦敗退組、リベンジなるか。米はカージナルス、日本は中日が覇権狙う。2戦終え同じ経過

2006-10-24 02:11:05 | Weblog
野球の日米それぞれの頂上決戦に奇妙な偶然が起こっている。2年前のワールドシリーズ、日本シリーズで敗れたチームが今季、リーグ優勝を果たした。米国では2年前のワールドシリーズで4連敗を喫したカージナルス、日本では西武に3勝4敗とあと一歩届かなかった中日である。今年の頂上決戦では、カージナルス、中日共に初戦を制して勢いに乗ると見られたが、2戦目を落としている。

米国ではカージナルスは、タイガースと対戦している。第1戦はローレン、プホルスの中軸に一発が出るなど7-2で快勝したが、2戦目は41歳の左腕ロジャースに8回無失点に抑えられ1-3で落とした。

日本では中日が日本ハムと熱戦を繰り広げている。初戦は先発の川上が尻上がりに良くなり、岩瀬への必勝リレーで4-2と初戦をものにした。しかし2戦目は、先発の山本昌が8番金子に2点適時打を許すなど逆転され、2-5でタイに持ち込まれた。

カージナルス、中日共に1勝1敗。第3戦目も同じ結果となるだろうか?時差の関係で、日本の第3戦の方が早く行なわれる。ひょっとすると両チーム共に、2年前の悔しさを晴らして頂点に上り詰めるかもしれない。もっとも両方とも4敗することもあり得るけれど。

ラグビー・トップリーグ、暫定4位のヤマハは強いのか。サントリーや東芝に勝つが「新人チーム」には黒星

2006-10-22 02:54:06 | Weblog
21日のスポーツで一番驚いたのは、ラグビー・トップリーグの結果だった。ヤマハ発動機が昨季3冠の東芝を35-34で下し5勝目をマークした。今季は優勝候補のサントリーも下しており、昨季7位から順位が大幅にアップするのは間違いなさそう。ただトップリーグ1年生のコカコーラウエストに負け、昨季下部リーグにいた日本IBMには引き分けており安定感に欠けるようだ。トップリーグ後半戦はどんな戦いを見せるのだろう。

ヤマハは21日現在、5勝1敗1分けで暫定4位に位置する。トップリーグは2003年度が3位、04年度は2位だったことを考えると、不思議というほどではない。しかし今季、早稲田大監督を勇退した清宮克幸氏率いるサントリーに勝つとは思わなかった。清宮監督は、早稲田を率いて5年間に3度大学日本一に導いた名将。サントリーの指導1年目というのに、シーズン前の練習試合で勝ち続けた。そんな勢いのあるチームだっただけに、ヤマハがサントリーに勝つのは難しいと思っていた。しかし9月9日の第2節、22-21でヤマハが接戦をものにした。

そして東芝戦。ヤマハは前半17-17のタイスコアだったが、後半38分に逆転トライを許す。万事休すと思われたが、そこからペナルティゴールの応酬。40分にヤマハのCTBウィリアムスが決めて再逆転。東芝も1分後、SO吉田が決めた。しかしヤマハは45分に再びウィリアムスがPGを決めて、勝負をつけた。またも1点差。接戦の強さを証明した。

ポジションチェンジが成功しているようだ。第4節の日本IBM戦までは大田尾がSOを務めていたが、コカーコーラウエスト戦で負け、日本IBM戦で引き分けたため、大田尾をCTBに回し、CTBの大西をSOに起用した。

これまで社会人ラグビーはトップリーグ、マイクロソフト杯、日本選手権の3本立てだったが、今季からマイクロソフト杯はトップリーグのプレーオフとして改編された。昨季まで8チーム出場できたマイクロソフト杯は、今季はトップリーグの上位4チームとなる。プレーオフ出場のため、ヤマハにとっては後半戦が正念場だ。昨季、東芝と日本選手権の覇権を分け合ったNECとの試合や、トップリーグ2位だった三洋電機戦も残している。

ヤマハの真価が問われる後半戦。接戦の強さはマイクロソフト杯のようなトーナメントでは一段と強みとなる。来月に一時中断するトップリーグは12月に再開する。その時、ヤマハがどんな戦いをするか注目したい。

田口2度目のワールドシリーズへ。最終戦でカージナルスがメッツ下す

2006-10-21 01:50:26 | Weblog
ナリーグ優勝決定シリーズは19日(現地時間)、カージナルスがメッツを下して2年ぶりとなるワールドシリーズへ駒を進めた。ポストシーズンで4打数4安打の打率10割の田口にとっては2度目の頂上決戦だ。

それにしても今回はアリーグのタイガースが4連勝で14日にワールドシリーズの切符を手にしたが、それから5日たって、ようやくカージナルスが第7戦の最終戦を制して名乗りを挙げた。

カージナルスは1982年以来の「世界一」を目指す。85、87、2004年にもワールドシリーズへ進出しているが、覇権を手に出来なかった。一方のタイガースは1984年にワールドシリーズを制したが、以後はその舞台にすら立っていなかった。80年代に栄光に輝いたチームが20年以上の月日を経て、復活を遂げようとしている。

おそらくカージナルスは接戦をものにした勢いもあってタイガースに優位に立てるだろう。ワールドシリーズは21日、デトロイトで開幕する。タイガースは地元でプレーできる利点をどこまで生かせるだろうか。

2チームは共に中部地区に属している。ニューヨークやボストンなどの東海岸の都市、ロサンゼルスやサンフランシスコなどの西海岸の都市では、街が盛り上がるようなことはないだろう。そのため残念ながらテレビの視聴率も見込めない。

しかし2チームの地元の人たちは熱い思いで試合を見るはずだ。どんな試合となって、後世に語り継がれるゲームとなれるだろうか。楽しみである。

ディープインパクトから「禁止薬物」検出。競馬後進国・日本の姿が浮き彫りとなった

2006-10-20 00:20:25 | Weblog
日本競馬における英雄的存在のディープインパクトが、今月1日に出走したフランスの凱旋門賞後の薬物検査で禁止薬物のイプラトロピウム(気管支拡張剤)が検出されたことが明らかになった。日本中央競馬会が発表した。

日本の薬物検査に相当する理化学検査で陽性となったディープ。不思議なことにフランスでは禁止されている薬物だが、日本では禁止対象に指定されていないという。

今回、陣営はディープの世界レベルでの戦いに自ら水を差したことになる。世界を目指すといいながら、禁止薬物について調べていなかったのか。そして、それは日本中央競馬会(JRA)の責任でもある。競馬先進国の基準に合わせず、自ら設定した基準でこれまで通してきたことになる。競走馬や騎手が世界レベルで活躍する中で、統括団体のJRAは全く世界というものを見ていなかった。

今回の検出によって、ディープは凱旋門賞で失格となる可能性もある。一方で、日本では禁止薬物となっていないから国内レースの出走には問題がないという。

以前、私は海外の芝について書いた。芝を通じた欧米の競馬文化を学ぶ必要があると。しかし禁止薬物はそれ以前の問題だ。ディープが懸命に走っているのに、全くフランス競馬の文化について思い至らずに、調整を続けてきた関係者。今回の問題で、日本競馬の後進性が明らかとなった。いくら強い馬、名手と呼ばれる騎手が日本に現れても、「先進国」の文化を学び、敬意を抱かない限り、いつまでも悲劇は続くだろう。

ただディープが気の毒である。

ナリーグ優勝決定シリーズ。カージナルスを応援すべきか、メッツを応援すべきか、それが問題だ

2006-10-19 00:30:43 | Weblog
米大リーグのナリーグ優勝決定シリーズが大詰めを迎えている。17日、セントルイスであった第5戦。ホームのカージナルスがメッツを4-2で破り、3勝2敗としてワールドシリーズ進出へ王手をかけた。アリーグではタイガースが既にリーグ優勝を決めている。頂点を争う相手はカージナルスとなるかメッツとなるか、ニューヨークでの第6戦が楽しみだ。

カージナルスは田口が所属するチーム。プレーオフで田口は3打数3安打(2本塁打)で打率10割と絶好調だ。2004年にカージナルスはワールドシリーズに出場したが、レッドソックスに無念の4連敗。カージナルスがあと1勝すれば、田口にとって2度目のワールドシリーズが待っている。そこでも勝って井口に続く日米の頂点に立つ男となってほしい(日本では1996年にオリックスで日本一に)。

一方でメッツにも肩入れしたくなる。メッツは1962年の球団1年目に120敗を喫した。この負け数はメジャーリーグ記録だ。そして待ち受けるタイガースは2003年に119敗を喫しアリーグワースト記録の保持者である。メッツ対タイガースとなれば不名誉な記録を持つ2チームの「史上最弱シリーズ」をみることができる。

田口の活躍も見たいけれど、「史上最弱」の看板がつくシリーズも見てみたい。カージナルス対メッツの第6戦、私は複雑な気持ちで見ることになる。