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強さと速さを兼ね備えた走り。ラドクリフ、女子マラソンで金メダル。世界陸上ヘルシンキ大会

2005-08-15 03:57:15 | Weblog
 陸上の世界選手権は14日、女子マラソンが行われ、ポーラ・ラドクリフ(英国)が2時間20分57秒の大会新記録で優勝した。ラドクリフはこの種目では、世界陸上初出場初優勝となる。

 真夏のレース、細かい起伏が続くコース。どんなランナーにも苦しい条件だ。その中で、ラドクリフは、まるで競馬のサラブレッドのように上半身を前後にゆすり、力強く走った。

昨年のアテネ五輪では優勝候補に挙げられたものの、36キロ付近で無念のリタイア。あれから1年。昨秋のニューヨーク、今年4月のロンドンの両マラソン優勝を手土産にヘルシンキへ乗り込んできた。 

優勝タイムは、自らが03年のロンドンで樹立した世界最速の2時間15分25秒と比べると、5分以上遅い。しかし上位4人までが従来の大会記録を更新した状況から「スピードレース」だったといえる。

「世界記録だけでなく、タイトルも取れるところを見せたかった」と話すラドクリフ。速さと強さを兼ね備えた走り。「世界64億の1位」と呼ぶにふさわしいレース運びだった。