早熟少女

【アカバナユウゲショウ・赤花夕化粧】アカバナ科マツヨイグサ属

うわっ！　あなたもですか・・・

出会った瞬間、思わず口をついて出た言葉です。

今年は、季節を吹っ飛ばして咲き始めている花たちを数多く見てきていますが、こちらと出会ったときは、目が丸くなりました。

ほんとに早いです。
5～6月が花の時期だと記されているサイトがほとんどですからね。
おじさんがこれまで見てきたなかでも、早くて4月半ばです。

慌ててマイ花マップの登録場所を覗いてきましたが、こちらはロゼット状の株から枝を伸ばしているところです。
しばらくすると花茎が立ち上がり、花を咲かせるんでしょうね。

こちらだって例年と比べると、随分早く成長しているんだけどね。

北米南部から南米にかけてが原産の多年草で、日本には明治時代に観賞用としてやってきています。
今ではすっかり野生化し、都会の道端から野原、河原など、東京以西の各地に帰化しています。

「アカバナユウゲショウ・赤花夕化粧」の名前は、夕方になると淡紅色の花を開くことに由来すると言われていますが、実際には昼間から咲いています。

「アカバナ」は「赤花」では無く、「アカバナ科」の「アカバナ」からとの説もあります。

実は単に「ユウゲショウ・夕化粧」が本名ですが、夕方になって咲き出す「オシロイバナ・白粉花」の別名が「ユウゲショウ」なので、そちらと区別するために「アカバナ」を冠したとも言われています。
それにね、こちらには白花もあるんですって。
白花の赤花夕化粧ですよ。
見てみたいと思い続けておりますが、未だ叶わずです。

この流れでいったら、「アカバナ」は「アカバナ科」からきていると考えるほうがすんなりしますかね。

でもこの子には、「赤花」のほうが似合ってると思うんだけどな。

小花マニアにとっては垂涎の花です。
2cm弱の小花に、萌えまくりです。
とにかく、可愛いです。

この子と別れた後、あまりに早い出会いだったこともあり、嬉しさを通り越して複雑な気持ちになりました。
唐突に思われるかもしれませんが、早熟な少女たちのことが脳裏をよぎったんだよね。

思春期とは妄想の世界の住人になるってことだから、興味津々なのはわからなくはないけどさ、そんなに急ぐことないよ。
出会い系を介して起きる事件などを見ていると、例えば車連れ去り事件とかね、その中には明らかに少女が仕掛けたとしか思えないものがあるんだよな。
無事保護された以降のことは、記事になることもないけどさ。

複雑だよな、女の子って。
その点男の子の思春期は単純です。
身体の変化に対して、妄想を膨らませるだけだから。


　　　　　　　そんなに早くから化粧なんかするんじゃないよ。
　　　　　　　そのときだけにしか無い輝きがあるんだから、
　　　　　　　それを大事にすればいいんです。
　　　　　　　
　　　　　　　夕化粧など、もってのほか！