goo

書き出すことは悪いことではない

場合の数というのは、子どもたちには不得意な分野になりやすい。

答えを出しても、それをもとにあてはめて、検算ができる、という類ではありません。しかも最近の問題は、非常に複雑にできている面があるので、簡単に順列や組み合わせの式にいれれば良いということもありません。

となると、やはりある程度は書いてみる必要があると思うのです。

ところが、これが非常に「遠回り」をしているように思えてしまう。それは全部書き出してしまえば、なかなか遠回りかもしれません。しかし、ある程度全体の構造が見えるためには書き出すことも大事なやり方であろうかと思うのです。

これは場合の数だけにとどまらない。

例えば規則性の問題であっても、最近は良くひねってある。

きれいに計算で出る場合もあれば、よく子どもたちが「腕力」といいますが、力づくで解いてしまうという場合もあると思うのです。

ただ、人間は「何かうまい手がないか」と考えるものなので、書いている途中にふと気が付く。間違いなく書き出すためには、何かを基準に考えないといけないわけで、それが規則性を見つけるヒントになったりするのです。

だから、4年生や5年生のうちは、遠回りと思わず、躊躇なく書き出していくということで良いでしょう。むしろそういう大胆な作業の中から

「え、こうじゃない?」

という仮説が生まれやすくなっているのです。

じーっと見ている子もいますが、やはり手を動かしてみると良いのではないでしょうか。


=============================================================
今日の田中貴.com

第58回 長い目
==============================================================
中学受験 算数オンライン塾

11月21日の問題
==============================================================

==============================================================
お知らせ
算数4年後期第14回 算数オンライン塾「場合の数(1)」をリリースしました。
詳しくはこちらから
==============================================================



にほんブログ村 受験ブログ 中学受験(塾・指導・勉強法)へ
にほんブログ村
コメント ( 0 )
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« お試し受験は... 午後入試をど... »