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本を読む子

授業の合間の休み時間は子どもたちの個性が出ます。

早速、漫画を取り出す子。友達と話す子。次の授業の準備をする子、まあ、いろいろですが、本を取り出す子が少なからずいます。

塾の行き帰りの時間を惜しんで読んでいる。こういう子はハリーポッターなどは当然全巻読んでいるし、図書室のどこにどんな本があるかも、よーく知っています。

本を良く読む子と話をするのはおもしろい。言葉がやはり少し違う。大人が使うような言葉が比較的良く出てきます。

「この問題は調べたの。」
「え、吟味しました。」

って、それはちょっと違うんでない?とは思うものの、まあ、こうやって使いながらだんだん言葉を覚えていくわけです。

ただ、本を読む子が国語ができるか?という話になると、そうともいえるし、そうとは言えない場合もあります。

国語力というのは3つの段階があります。

1 読む力
2 考える力
3 書く力

この3つがそろって国語の点数は上がる。したがって1だけが出来ていても、2,3がともなっていなければ国語の点数は上がらない。ただ、本を読むのが好きな子が、2、3の力をつけやすいということも事実です。

「この子はどういう気持ちになっているだろうか?」
という問いに対して、語彙が少なければ
「すっきりした」
ぐらいにしか表現できないが、語彙が多ければいろいろな表現が生まれてきます。自分で思いついた言葉が正しいとは限らないが、それが研ぎ澄まされてくると表現力が豊かになってくる。
「すがすがしい」
などという言葉が、さら、っと出てくると、お、やるな、という感じがしますね。

文章を読む子は、自分で書きたい、と思うことも事実です。ただ、その時に妙に言葉をひねくり回すところがある。

「もう少し簡単に言えないかな?」
「え、これはシンプルではないですか?」
って、言ってる傍からひねくり回している感じがするわけですが、それでも練習していくと、だんだん、「わかりやすさ」というものを体得していきます。自分で書いても、あとから読むと「ピン」とこないとすれば、やはりそれは読みやすいものではないわけで、それがわかってくると、書く力もついてくるのです。

でも、やはり本を読む、というのは大事です。

本を読む子は、本を読むことが楽しいと感じているから、読む。自分の好きなものを読めるから、読み始めるわけで、だから「これを読みなさいよ。」ではうまくいかない。親としての工夫は、その楽しさを教えることではないかと思います。

以下の記事が参考になれば幸いです。

本を読む

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