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頭で考えて練習する

先日、ある小学生のサッカースクールのコーチの話を聞いていました。その中で「なるほどなあ」と思ったことがある。

例えば、攻めの練習をしているときに、ワンプレーが終わるとそこで、選手に声をかえる。

「なぜ、そこでパスをした?」「なぜ、右は見なかった?」

常に自分で考える練習をしないと、うまくならない。ただ、こうやれ、ああやれ、では選手の創造力やオリジナリティは生まれない。なぜ、そうするのか、あるいはどうしてこういう練習をするのか、考えさせる。今のサッカーの指導法は非常に研究されているように思えます。

今の小学生のサッカーはやはりJリーグの下部組織がかなり影響力を持っています。

Jリーグのチームはいろいろあるのですが、どのチームも非常に育成に力をいれている。これは、やはり育成から育てた選手でチームを伸ばし、チームの成績に貢献してもらいたいからであり、またその中から香川のような選手がヨーロッパに移籍してチームに移籍金が入れば、経済的な基盤がさらに整い、それでチームがさらに強くなり、また育成の環境も整うからです。だから以前ご紹介した横浜Fマリノスのサッカースクールなども本当に立派な施設で子どもたちが練習しています。

で、結構受験塾の方が、こういうことに無頓着ではないか、と思えるのです。

例えば、なぜこんな勉強をしているのか?どうして歴史の年号を覚えないといけないのか?そんなことを考えさせているだろうか? いないなあ、と思うのです。

「これは覚えるもの。」「これは練習するもの」と決め付けているところが多い。よく体育会系などと揶揄されますが、これは体育会に失礼である、と私は思います。今の体育会はそんな非科学的なことはしていない。気合だけでうまくなれるなどとは指導者はだれも思っていません。

どうすれば力がつくか、速くなるか、をいろいろな資料から分析してフォームを考え出したり、練習方法を創り出していく。

そして練習する選手にもきっちり説明して、納得させてから始めるから、短時間で練習が終わるようになっています。無駄な練習はしない。

勉強方法にも、そういう意識を持たせた方が良いのではないでしょうか。どうもただ、いたずらに時間がとられているようにしか思えないようなことが多々あるのです。

これは何のためにやるのか?何の力をつけるのか?そういうことが理解できていけば、子どもたちもより積極的に練習にとりくんでいくし、効果ももっと上がるし、それになによりもっと時間の余裕が生まれるのではないでしょうか。

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今日の田中貴.com

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