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5ポイント下は安全ではない

例えば偏差値60をとっているお子さんが合格可能性80%偏差値55の学校を受けたら、まず合格するでしょうか?

いや、やはり安全ではないでしょうね。これはある意味学力が同じ層が受けるはずだから、その試験がそこそこうまくいけば合格するでしょうし、そうでなければ不合格になるでしょう。

数字というのは不思議なもので、80%偏差値55の学校について56でも80%は出るのです。3回の試験を受けて、3回とも80%だった。だから大丈夫、は間違い。

これが65程度の数字が3回出ていれば、まず間違いなく合格するでしょうが、5ポイント上ぐらいまでは入ったり、落ちたりします。

つまり10ポイント違わないと安全とはいえない。

例えば偏差値70の子が60の学校を受ける、60の子が50の学校を受ける、これは受ける層が変わるので、合格可能性は高くなるでしょう。しかし55の子が50を受けると、わからない、というのが正しい判断になります。

だから間違いなく合格する、ということであれば、そこを考えないとだめです。

塾の先生に言わせると「下げ方が足りない」という話になる。これはこういう議論が元になっているわけですね。

でも、そうすると親としては行かせたくない、と思う部分も出てくる。これは昨日お話しました。

だから滑り止めを決めるというのは、どこかを譲らないといけない。

合格を取って勢いをつける、という気持ちが強ければ、必ず合格させる必要がある。だから、中途半端に下げない。

だめなら、公立でもいい、そういう覚悟なら、別に下げる必要はない。

つまり、本人やご家庭が何を求めるのか、ということを先に明確にしておく必要があります。

中学受験は僅差の勝負です。どうしても近い層が受けてくるわけだから、落ちたり受かったりするのが当たり前です。

データを見ると、なんとなく80%に安心してしまうところがあるが、そこには落とし穴がありますから、慎重に考えてください。

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