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思いつかないことだってある


算数の問題の解説を書いているとき、はたと止まる時があります。

「これは、どうするんだ?」

長年、算数の問題を解いていますが、しかし、時として、できない問題がある。そうなると気持ちが悪い。ずーっと考えている場合もありますが、他にやらなければいけないこともあるので、しばらくほったらかしにすることもあります。

でも頭の中には残っていることになるので、お風呂に入っているときとか、またつらつらと考える。大方その辺で解決がつくのですが、当然のことながら入試の時間では間に合っていないわけです。

思いつけば実は、簡単、という場合も少なくないが、着想が出てこない、というのは十分にあり得るのです。また、こうすれば解ける、というのはわかるが、それが小学生らしい解き方ではない、と思うこともあります。

これは別の道がわかる分、こう解くべきという道筋が見えてない、ということでもあるわけです。

だから、小学生が入試という独特の時間で、着想できない、ということは当然のようにあるわけです。たとえどんなに成績の良い子であったとしても。

その中で、他の問題に移ってそこそこ点数をまとめられるから、合格するだけの話。

でもそれでいいのです。

難しい問題は後から考えればいい。でも考えるだけ考えた方がやはり力にはなるので、試験時間に関係なく考え続けてください。

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