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成績の上がり方

成績は右肩上がりにどんどん上がっていく、というようなイメージを持っておられる方が多いのではないかと思います。

下の図のようなイメージですね。



しかし、私がこれまで子どもたちを教えてきた感じで言えば、こんなイメージです。



勉強を続けて、すぐできるということは、実際にはあまりない。

むしろ、混乱が始まります。

え、こうじゃなかったっけ。あれ、違うかな。

勉強したては、そう自信がすぐできるわけではない。だから、混乱する。したがって成績は下がるのです。

で、ここで「がっかり」しないことが大事。勉強したのに「できない」のは当然がっかりするし、親も不満に思う部分はあるのですが、これは成績が上がる前兆なのです。

それでもしっかり努力を続けていると、混乱がだんだん収束してくる。

これはこうだ、と確信を持てるようになる。そうすると、一気に成績が上がります。

「こんなに、成績が上がるなんて、まぐれね」

いや、いや、そんなことはない。しかし、続かないからそう思われてしまう可能性も少なくはないでしょう。次の試験でまた成績が下がったりしますから、そう見えても仕方がないが、これもまた新しいことを勉強しているから、混乱が生じて、定着していないから成績が下がる。

しかし、勉強が進んでいき、新しいことが少なくなるにつれて、どんどん停滞が短くなり、上昇場面が多くなるのです。

これは6年生の秋であることが多い。

だから6年生の秋に成績を上げる子は、合格しやすい。5,6月は低迷していても、秋に伸びれば一気に合格圏に行けます。

問題は、停滞期をどう判断するか。

つまり、これは勉強の仕方が悪くて停滞しているのか、それともしっかりした努力の上にある「必然性のある停滞」なのか。

しかし、子どもの様子を見ていればわかります。わかり始めると、勉強方法にも変化が出てくるというか、自分で工夫が始まる。そんなことを考えずに、ただ塾の宿題をやっている、ではなかなか停滞を脱しません。

その辺をこれから、お父さん、お母さんはじっくり見てあげてほしいと思います。


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