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親の言うことを聞かない理由

計算ミスが多かったので、お母さんが「やっぱり式を書きなさい。」と言ったとしましょう。

で、次の試験でもあるいは、授業のノートでも見てみると、相変わらず、式は書いていない。ちょこちょこと計算が書かれていて、そして間違っていたりする。

いや、そういうことは多々あるものです。

なぜ、言うことを聞かないのか?

(1)自分のやりたいようにやりたいから。

(2)面倒だから

まあ、そんなところでしょうか。

では、本人は良い点を取りたくないか?

いいえ、そんなことはありません。

じゃあ、言うことを聞いた方が良いのでは? これはお母さんの考えですね。

考えていることが合理的であったとしても、子ども本人がそれを合理的であると考えない限り、多分、実行されないのです。本人は「面倒ではなく、点数が上がる方法」の方を追い求めている。

そんな良い方法はない! とこれもまたお母さんの考えです。

本人は間違えずに、ちょこちょことやれればいいのだと思っているわけですから、これは水掛け論です。

式を書けば、当然、時間が取られる。もしかしたら、間に合わないかもしれない。だったら、ちょこちょこと計算をして間違えないようにすればいいのだ、と考えてもこれはおかしい話ではない。

以前に比べて、子どもが言うことを聞かないのは、親の言い方が高圧的に感じられることと、やはり自分の考えがあるからです。

だったら、どうすればいいか?

実験をしてみたらどうだろうか。

実際に式を書いたら間に合わないのか? 

あるいはちょこちょこと計算するときに、間違わないように見直してみるのはどうか?

お互い、目的は「ミスをしないで良い点を取りたい」ということです。

ここは一致している、ということをまず確認しましょう。

「お母さんは僕をいじめてる」と思う子はいないと思うが、しかし、そんな印象を持っている可能性はないとは言えない。まず、目的はこれ、と確認する。

そして、何がいいかを実践してみる。

時間を計ってもいいし、過去問で試してみてもいい。

実際にやることによって、お互いに「これがベストだ」という道がわかればいいのです。

子どもは、もはや親の言うことを鵜呑みにする段階ではありません。

だとすれば、どう納得させればいいか。

実はここに智慧がいるのです。

しかし、多くの方は「不満に思ってストレスを感じる」ようになる。

ストレスを感じれば、子どもに対してイライラした態度が出るでしょうから、それはお互いまったく寄り合わない方向に進むでしょう。

そんな、面倒な、と思わないことです。

結果を出すためには、面倒なこともしなければならない。

これは実は、ごくごく当たり前のことです。

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