がまん

毎年、6年生の最初の授業で、子どもたちに「がまん」の話をします。

人間の持ち時間はだれもが1日24時間。寝る時間があって、食事をする時間があって、学校に行く時間があって。で、受験勉強もその中でやらないといけないし、また遊んだり、ゲームをしたり、習い事をする時間も当然その中に納まっていないといけない。

逆に、何かをする時間を長くすれば、当然のことながら、何かをする時間が短くなる。

入学試験に合格しようと思えば、それなりに勉強をしないといけない。もちろん、それはただ時間をかければいいというものではないが、それでもある程度は時間をかけないとできるようにはなりません。

一方でゲームもしたい、サッカーもしたい、テレビも見たい、ではなかなか勉強の時間がとれないから、必然成績は伸びない、ということになる。

新６年生になって今年が最後の１年になるわけだから、ここは腹を決めて勉強しないといけない。

勉強する以上、何かをがまんしないといけない。ただ、全部がまんしなくてもいいから、これはやめよう、というものを決めてしまいなさい。

もちろんこれだけをやめると決めなくてもいい。あれも、これも少しずつがまんするという方法もあるが、しかし、これはあまりうまくいかない。

なぜか。

つい、やっちゃうから。

だから、これはもうやめよう、と決めてしまうと、他のことができたりする部分はある。

受験学年だからゲームをやめないといけない、ということはない。ただ、何かをがまんしないと、うまくいかない、ということだけはわかっていないといけない。

まあ、最初は殊勝に聞いているんですが、なかなかうまくいきません。

確かに大人でもむずかしいですから。

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