3月22日の毎日新聞「特集ワイド」欄に野中広務が載っていた。
引退後は鳴りを潜めたので忘れていた、こわもての顔と主張を、久しぶりに紙面で見て紹介したくなり、この欄の抄録記事を残す。
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今回の「特集ワイド」に紹介されている彼の慎重な外交政策に対する考え方は、大変に共感の持てるものであって、此処数十年の日本の政治家には珍しく、本物との印象を受けた。 . . . 本文を読む
税金の確定申告の季節である。 納税手続きの実務を再開すると、税金に関する口惜しい思い出がいろいろと胸を締め付けてくる。 税金に付いては、その使われ方、徴収方法など、言いたい事は20年、30年前も現在も変わっていない。 キャズ君の旧い記事に書かれた、N教授から税金を取り立てた税務署員は、その百分のⅠの情熱をもって政治家にも対処するとは思えない。 自身は社会に貢献しないのに、社会の仕組みの中で甘い汁を吸ってのさばっている奴らの所業に腹が立つ。 . . . 本文を読む
我々の仲間は以前から、開業医が社会で特権階級的に
優遇されていることに不満で、いろいろな機会に
それを訴え、銘々のブログにも書いてきた。
しかし、各種メデイアなどでは一向に取上げなかったのだが、
今週の週刊新潮(10/6号)で珍しく記事になっている。
「大増税の前に一言、言いたいことがある」という標題の記事に、
“国会議員の定数を半分にせよ”とか、“宗教法人にも課税を”
とかの7項目 . . . 本文を読む
「おひさま」は、久々の名作。 朝ドラだけでなく、今までに見た全てのテレビドラマの中でも、最も優れたものの一つだ。 登場人物同士が、声に出してモノを言わなくても、相互の気持ちの動きが克明に、そして微妙に視聴者に伝わってくる。 本来、ドラマとはこういうもの。 これに比べて、出演者が無闇に大声で怒鳴って走りまわるだけの、多くのドラマの作者は無能だ。 だが、当時の世相の話をすると、若い世代の人に、どうしても理解されない部分があるのが、口惜しい。
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古田君とA社に行ったのが昨日のことのように感じられても、その時に未だ学生だったT君が、A社の社長どころか相談役まで辞める日が来た。
旧友の人生に運命的な影響を与えた優秀なガールフレンドだった女性、2年前には衰えない頭脳で感銘を残したK夫人の急激な老化。
私の仲間たちも、自分らの年齢を自覚して、あまりみっともない老後を晒さないように心掛けないといけないと話し合った。 . . . 本文を読む
私が総理ならば、30年も前に、我が国のエネルギー問題への対処を、外国が、どのように見ていたか、を学習してから、G8での発言を行った。 そうすれば、今回のような大ボラ発言で、信用を失墜することもなかった。 . . . 本文を読む
6/3の新聞で「避難の現場から」の報道記事を見て呆れた。
震災被害者に、日赤が「家電6点セット」を寄贈している。
6点とは、洗濯機、冷蔵庫、テレビ、炊飯器、電子レンジ、
電気ポット、で、 海外からの救援金で購入し、
7~8万世帯に寄贈予定である。
仮設住宅や自治体が借り上げた「応急仮設住宅」で暮らす
被災者には、大変に有難い救援になっている、と思う。
ところが、これが、被 . . . 本文を読む
宮城県名取市閖上小学校の2年生の子が学校から300㍍離れた歩道橋を歩いているときに地震が起きた。 座り込んでいると、走ってきた5年生の男子児童が、「家に帰っちゃダメ。 中学校に避難しよう」、と声を掛けた。 その周辺にいた児童たちもその声に従い、中学校に避難して全員助かった。
昭和9年の室戸台風の時に、小学校一年生のY君は帰宅しようとして、建物を出た瞬間に、強風で傘を飛ばされた。 Y君は5年生くらいの子に助けられ、「濡れても傘をさすな」と諭されて、無事帰宅できた。 80歳を超えても、Y君は、その時の礼を言う機会のないことに拘っている。
. . . 本文を読む
図書館の新着書展示棚に、
「形の生物学」(本多久夫著、NHK出版)、
を見て、パラパラと立ち読みしているうちに、興味が募り、
借り出してきて読んだ。
実は今までは、新着書は一定期間は貸し出さぬものと
独り決めに思い込んでいたので、その場で借りることが
出来たのも、受付係に一声かけたお陰で、付いていた。
何時もは、書評などでひと様の意見を読んで、未知の本を . . . 本文を読む
cogito、ergo sum ブログに
、▲ある年賀状
というエントリーが掲載された。
その文面の殆ど全部は、ブロガー、Alps氏の従兄弟であるK.H.さんの手紙のコピーである。
K.H.さんのことは以前からAlpsさんのブログで承知していて、
K.Y.君の叔父のN氏とよく似た人生を生き、よく似たお人柄の方だと、
御目に掛かったことはないながら尊敬申し上げていた。
今回のエントリーでも . . . 本文を読む
「ダヴィンチ:最後の晩餐」に次いで、サルバドール・ダリの「十字架、聖ヨハネのキリスト」が放映された。 解説の最後に、ダリの複雑な信仰心についてのインターヴューがあった。 「あなたは神を信じますか」との問いにダリは答えた。
「神は信じます。 しかし、信仰はありません。 数学と科学は神の存在を証明しましたが、私はどうしても信仰を持てないのです」と。 . . . 本文を読む
evidence?RCT
という、お医者さんの書いているブログの記事、を読んだ。
記事の本旨を離れて、私のような医学の門外漢にとっては、大層教育的で、興味深い記事である。
現代医学の取り入れている新しい手法、RCTの解説が、医学には無知でも技術屋である私には理解できて面白い。
引用すると:
★ ★ ★ ★ ★
RCTとは,
何故Aという治療よりBという治療がよく効くのか,医学だ . . . 本文を読む
Alpsさんのブログ:
再度、ある出会い
に入ったコメントで、面白い話がある。
“有働さんと言う人が、ある誌に『私の姓は「有働」だが、戦後馬鹿どもの手によって可愛そうに「働」が「仂」にされてしまって「重」の字が消されて軽くなってしまった。
その後、姓名には「働」を使ってもよろしいとなったが、私の許に来る手紙の中には「仂」を書いたのがある。 (中略)。』、とあった。
漢字には意味がある。省略 . . . 本文を読む
T君は昔話を別々な話題として3編のエントリーに書いているが、人生とか、人間の記憶とか、平素は考えもしないことに思いを馳せるきっかけとして面白い。
人間は誰でも、気付かない内に、この様な、「世の中は広いようで狭い」、とか、「本当に思いも及ばないような所に因縁の糸が張り巡らされて居る」とか、の仕組みに操られて、生きているのだろうか。 . . . 本文を読む
「旧制中学入試問題集」武藤康史著、ちくま文庫、という、
思い掛けない本を貰って読み、感動した。
私等老人が現在の日本社会のモラル崩壊を論じると、
内容の当否でなく、“『昔は良かった』的な響き”
の故に非難する人種が居る。
海外での見聞を披露して、日本でもその様な社会を
作ろうと提案すると、
『出羽の守』という称号を付けられて、
最初からこちらの . . . 本文を読む