今秋は甥の結婚式があり、私としては久し振りに郷里を訪れた。
その序でに、長い間ご無沙汰を続けている叔母に会った。
既に100歳を超えている叔母は流石に近頃では物忘れ等もするようであるが、予告無しに訪れた私を数メートルの距離で早くも認識して声を掛けてくれたのには嬉しかった。
結婚式の流れであるから、親戚縁者が多数同行しているのであるが、その中で最年長者の私が叔母との縁が矢張り最も長く古い訳で、
叔母 . . . 本文を読む
今年、2007年も残すところ、あと一日だけとなった。
今年を表現する漢字は“偽”だという。 或いはそうかもしれない、と思う。
しかし“馬鹿”の方が適切なのではないか、とも、私は思う。
今年のニュースで一つだけを私が選ぶとしたら、城山三郎氏の葬儀に小泉純一郎が出席した事を取る。
いや、その写真をメデイアが伝えていながら、小泉の馬鹿さ加減を指摘するジャーナリストが只の一人も居なかったこと、の方が大 . . . 本文を読む
「旧制中学入試問題集」武藤康史著、ちくま文庫、という、
思い掛けない本を貰って読み、感動した。
私等老人が現在の日本社会のモラル崩壊を論じると、
内容の当否でなく、“『昔は良かった』的な響き”
の故に非難する人種が居る。
海外での見聞を披露して、日本でもその様な社会を
作ろうと提案すると、
『出羽の守』という称号を付けられて、
最初からこちらの . . . 本文を読む