二人のピアニストに思う

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地震と台風の思い出話

2011-05-12 11:10:04 | 独り言
東日本大震災発生から2カ月が経った。 新聞、週刊誌、その他の
関連資料が積み上がってしまったので整理している中で目に触れたのが、
先月4/10付け新聞にあった、災害発生一か月の時点で纏めた特集号の記事である。
宮城県名取市閖上小学校では平素からの防災教育が有効に機能して、
298人の児童全員が地震・津波にも無事だった、嬉しい話が載っている。


地震が起きた時に小学校では、全学年が授業を終えて、
  低学年から下校が始まっていた。
  2年生の佐藤吏都ちゃんが学校から300㍍離れた
     歩道橋を歩いているときに地震が起きた。
  座り込んでいると、走ってきた5年生の男子児童が
  「家に帰っちゃダメ。 中学校に避難しよう」、
  と声を掛けた。
 その周辺にいた児童たちも
  その声に従い、目の前の閖上中学校に避難して
  全員助かった、という。


      ★ ★ ★ ★ ★

この記事を読んで、私はY君の昔話を想い出した。
  恐らく昭和9年の室戸台風の時なのだと思うのだが、
  小学校一年生のY君は、学校から帰宅しようとして、
  下駄箱のある場所で傘を開いて、建物を出よう
  としたした瞬間に、強風で傘を飛ばされて、
  傘は中庭のほうへふっ飛んで行った。

  丁度その場を通りかかった5年生くらいの男の子が、
     傘を追いかけようとしたY君に声をかけて、
  「俺が取ってくるから、お前は其処を動かない
  で居ろ」、と言うなり、強い風雨の吹く中庭に
         走って行って、傘を持ち帰った。
     その男児は傘を渡しながら、
  「今日は、幾ら濡れても、傘を開かずに持って、
  家まで帰るのだぞ」、と、Y君に念を押した。


   Y君は、その時の状況を、昨日のことのように
    記憶している。 彼に聞いたこの思い出話を、
    今回の閖上小学校の5年生の男子児童の行動の
    記事をみて、想起したのである。
    小学生といっても、大人の考えるよりは遥かに
    しっかりした行動をとるもの
、である。


      ★ ★ ★ ★ ★

   Y君が現役時代に関係のあった機関が、彼に叙勲を
      与えるようにと、政府に対して随分昔から、
      毎年、推薦手続きを行っている。
   Y君は叙勲制度をバカにし切っているだけでなく、
      その運用に批判的な論説を書いたりもしている。
   その彼が断りもせずに、推薦手続きを受けている
      のをみて、変な奴だと思って、その矛盾を
      問いただしたことが有った。

   その時に知ったことだが、彼には出来れば
    受勲したい理由が二つあって、その一つが、
    この台風の日の出来事であった。
   あの時に助けてくれた上級生に、出来ることなら、
            会って礼を言いたいと思うが、
   その子の名前も知らないし、顔も覚えていない。
     そこで彼の考えたのが、この方法であった。

   沖縄出身の知花くららが、上智大学教育学部で
   哲学を勉強したのに、突如ミスユニヴァースに応募、
   日本代表になり、2006年のロサンゼルス大会で第二位
   になり、民族衣装部門では日本代表として初の
   最優秀賞を獲得したが、応募動機は
   “目的でなく、手段として有名になりたい”

   思いがあった、というのと似ている。

   Y君も、若しも叙勲されれば、地元新聞などで
    名前が報道されたり、地元の話題になるだろう。
    その様なことになったならば、彼は出身小学校に
         行って、講演会を開かせて貰い、
    上記の台風の日の一件を、話したかった

    それをしても、地元の人間である、あの上級生の
    家族にその話を聞いて貰う可能性は非常に少ないし、
    ましてや、当のあの上級生の少年自身に話が
    伝わる確率は殆どゼロである。

    もし本人がY君の話を聞いても、その様なことは
    記憶していないであろうし、それ以前に、
    その人物が生存している確率も非常に小さい。

    しかし、彼自身の気持ちとして、出来るだけの
    手を尽くせば、礼を言った気分になれる、
    ということで、Y君はその機会を願っていた
    のだった。
    夢のような、というか、子供っぽい発想だが、
    笑えないような気がして、聞いたのだった。
    幸か不幸か、当然のことながら、彼の叙勲はなく、
    同じ推薦母体から推薦された全く下らない人物
    に叙勲が回った。


私は、彼のためにはその方が良かった、と思う
  のだが、それを口にするのは憚っている。
Y君は天国に行ってから、あの上級生に礼を言い、
  同時に、今回の閖上小学校で起こった出来事
  を話してあげればよいのだ。

ジャンル:
災害
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