今日の昼ごはん、長寿庵の天ぷらそば

2020-02-27 17:06:00 | グルメ

ここはそばはもちろんだが天ぷらがうまい。天ぷら屋でもやっていける程だ。

そこで天ぷらそば(海老天2)にさらに海老天1本とねぎを付け足してリッチにいただきます。




ラーメンでもそうだがときどきねぎ抜きを注文する人がいるけど信じられない。

そばでもラーメンでもねぎが加わると一段と味が引き立つ。ねぎは料理界における名脇役で無くてはならないものである。

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新型肺炎について感じたこと

2020-02-24 16:34:00 | 日記

新型肺炎で感じたこと:

現在新型肺炎が世間を騒がせているわけでありますが、このコロナウィルス感染症と2009年に流行した新型インフルエンザウィルスとなんとなく似ているような印象を持つようになったのです。


その一つが大部分の人は軽い症状(上気道炎症状)ですむのだが1部に肺炎を起こして重症化するという点です。インフルエンザに伴って肺炎が生じる場合2通りありまして1つはウィルス自体による肺炎ともう一つは細菌性肺炎が続発する場合であります。後者のケースは時々見られるんですけれども前者のケースはあまり見ないというかインフルエンザも風邪の1種でしてつまり急性上気道炎ですからすぐなおりますし一々胸部写真を撮りません。ところで先日A型インフルエンザにかかった患者さんが数日後に肺炎を併発して重篤な呼吸不全に陥いって大病院に救急搬送したケースがありました。この患者さんの胸部写真は両下肺野に対称性に浸潤性とスリガラス状陰影が見られ、通常の細菌性肺炎の陰影とは違うなと思ったのです。陰影の分布と性状から間質性肺炎のようでした。それでちょっと文献を調べたらこのケースと似たようなケースレポートを見つけまして非常に興味深いことを書いてありました。その内容は2009年に流行した新型インフルエンザの患者さんに併発した間質性肺炎の2例と言うものです(文献1️⃣)。この論文ではまず動物実験の結果では新型インフルエンザウィルスでは季節性のインフルエンザウィルスに比べて下気道での増殖が強く肺炎を起こしやすいこと、この論文の著者らが経験した2例の画像所見は間質性肺炎のものに類似していたということです。そして重症化する例においては間質性肺炎からARDSに進展しDAD(diffuse alveolar damege)を引き起こすという機序について考察しています。先の患者さんは元気になって退院されたのですが大病院からの返事によればKL6の上昇がみられ、抗菌薬でなかなか陰影が消失しなかったそうです。そして今シーズンのA型はほとんどがH1N1(2009年に流行した新型インフルエンザウィルスの型)であったと言う事実があるのです。(もっともこの患者さんについてウィルスの型まで調べているわけではありませんけれども)


もうひとつの類似点として、ウィルス性肺炎が重症化するリスクに肥満者が挙げられると言うものです。と言うのは脂肪細胞からいろいろなサイトカインが放出されるのでそれが炎症を増幅させる(サイトカインストーム)と言うものだそうです(文献2️⃣)。このあいだのNHKクローズアップ現代でもクルーズ船に乗っていた夫婦が体格の良い夫は重症化して妻はほとんど症状がなかったというのもまさにこれを意味してるのではないかと思ったわけです。 


道内でも少しずつ患者の発生数が増えてきて帯広で感染者が出るのも時間の問題となってきました。いつ感染者が受診してきてもいいように毎日N95マスクをつけて臨戦態勢で診察に臨んでいる。新型インフルエンザの時自院の患者が初めて陽性反応を示した時はついに自院にも来たというちょっとした恐怖感を感じた覚えがある。でもふたを開けてみれば大部分の人は軽症で、中には検査が陰性だったので肩を抱き抱えあって喜び合う母娘もいたりして微笑ましく感じるほどであった。今回もそんな経過をたどりそうな予感がする。

ところで今厚生労働省はコロナウィルスの検査の基準を75分以上の熱が4日間以上とか呼吸器症状のある人とかと言っているけれどもう中国の渡航歴とか感染者との接触とか関係のない人からどんどん発病してきている中でどういう人をコロナウィルス感染者と疑うのか分からなくなってきている。風邪の症状で来ている人は全員コロナウィルスの検査をしなければならなくなっているのではないだろうか。実際新たに感染陽性と判明している患者さん達と言うのは一体何をもってコロナウィルス感染を疑って検査を行ったのか非常に疑問である。

あとこの分だと楽しみにしていた4月の内科学会総会も中止になりそうだなorz


引用したもの:

1️⃣迅速抗原検査が陰性で間質性肺炎と診断された新型インフルエンザウィルス肺炎の2

石黒卓ら、日呼吸会誌48(9)2010

2️⃣今日の診断指針、ウイルス性肺炎、医学書院

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リーフ、冬季期間限定、牡蠣と野菜のカリー

2020-02-23 16:02:00 | グルメ
今日はリーフの冬期間限定の牡蠣と野菜のカレーを食べてきました。






ぷりぷりの牡蠣でなまらうまかったです。

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医者闘病記

2020-02-04 09:08:18 | 日記
 
乳頭部癌(stageIIA)が見つかり手術を受けてからこの2月で2年が経ちました。再発予防のため術後1年間TS1を飲んで今も定期的に検査を受けています。今日も定期CT、血液検査を受けてきまして異常なしでした。術後5年間再発しなければ大丈夫といわれているのですが、2年間無事に経過してひとまずほっとしています。特に最初の3年を乗り越えられれば再発率はぐっと下がるのでそれまであと1年となってかなり気持ちが楽になってきました。この2年間、再発への不安で情緒が不安定になり何度も死のことを考えました。抗がん剤内服中は食欲低下、味覚異常で物が食べられず、低栄養になると副作用が増強するのでたまごぶっかけごはん、いなり寿司、あんぱんなど比較的食べやすくて高カロリーのものを必死で食べていました。そのかいがあったのか2年間再発なしで漕ぎ着けました。

ことの始まりは手術より2年前に遡ります。2015の暮れになんとなく自分のエコーをしたら膵管が拡張していて膵癌かと思い愕然としてしまいました。慌てて厚生病院を受診し(真冬でしたので寒く、心まで冷えて気持ちが落ち込んでいました)、検査を受けたらCTでは膵管拡張と肝内胆管が軽度拡張していましたが、癌自体は明らかでなく血液検査も胆道酵素の上昇だけでした。そこでEUS, ERCPを受けることになったのですが異常なく、原因がわからないまま経過観察となりました。それから3〜6ヶ月毎にCT、血液検査を行なっていましたがずっと異常なく安心しきっていた頃、初診から2年目でついに癌が正体を現してきました。CTで胆嚢腫大、総胆管、肝内胆管拡張が出現し胆道酵素も急上昇、EUSで腫瘤を認めFNAにて腺癌がでてやっと診断されました。結局、非露出型乳頭部癌だったのですが、なかなか診断が難しいものです。本音は早期で見つけてほしかったのですが、この2年間密にfollowしていたから比較的小さいうちに見つかって良かったのでした。もし全くノーマークだったら2年前に発黄で気付いて手遅れで死んでいたと思うとぞっとします。

私は医者になって30年になりますが、はじめての検査、入院、手術を経験し、患者さんの気持ちが改めてわかったし、自分が今までしてきたことを自ら体験できて色々勉強になりました。手術は膵頭十二指腸切除術という8時間もかかる消化器外科で最難関の手術で致死的な合併症も多いのだがしかし切らないと助からないので最悪の事態も覚悟して受けました。外科DRは見事に成功してくれたし、私は消化器内科医として消化器最難関の手術を受けることができて光栄であったといえます。

毎年多くの方が癌で亡くなっています。癌は人類最大の敵です。胃腸は微小の早期癌はたくさん見つかりますが胆膵系癌は早期診断は難しい。今帯広では早期膵癌を見つけるプロジェクトが行われています。早期膵癌は1cm以下で、CTでも見つからない。EUSをスクリーニングでやってもいいレベルなのだがそうもいかないのでまずは我々町医者が積極的にエコーを行なって間接所見の膵管拡張を拾い上げてCT、EUSへつなげていくことが必要です。癌で亡くなる人を1人でも少なくするべく診療にあたりたい。

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