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ブログ「教育の広場」(第2マキペディア)

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教育の広場、第99号、学校選択制の大メリット

2005年12月11日 | 教育関係
教育の広場、第99号、学校選択制の大メリット

 朝日新聞の連載記事「転機の教育」は(2002年)10月14日は「学
校選択制」と題されていました。東京の品川区でこれが取り入れら
れていることはテレビでも放映され、かなり知られていると思いま
す。

その記事によりますと、今年、品川区の或る中学校では学区内の
該当者が50人いたのに実際の新入生は9人だったそうです。昨年の
秋、進学先を選ぶ頃、「あの学校は荒れている」という噂が飛び交
ったためだと書かれています。

教育長は「『荒れ』は校長に指導力がなかったことの表れ」とし
て、今春、実績のある校長に替えたそうです。その結果、来春は対
象者50人の内、48人がこの学校を希望しているそうです。

つまりここでは事実上、校長に対する評価が行われているのです
。これが当然だと思います。「学校教育は個々の教師が行うもので
はなくて、校長を中心とする教師集団の行うものである」という定
式化まではなされていませんが、事実上実行されているのです。

大阪府で教員の評価をすることにしたということに関して朝日新
聞の声欄でも議論がありました。会社員の「当然」だという意見に
対して、教員からの反論がありました。その反論は、例によって、
2点になります。教員の仕事は評価になじまないということと、
「私はこのようにしている」ということです。

世の中では「なじまない」事でも評価せざるをえないし実際に評
価が行われていることに関する無知。生徒に成績をつけるという
「なじまない」ことをしているのに、教師の評価だけは「なじまな
い」といって否定する自己矛盾。採用時には評価を受け入れたのに
勤務実績については評価は嫌だというデタラメさ。教員全体の勤務
態度等が問題になっている時に「私は~」といって反論するおめで
たさ。もう繰り返すことはしません。

他方、その会社員は教員評価を肯定しつつも、「判断すべき立場
の校長がそのように位置づけられてはいないことにも笑った」と書
いていますが、品川区では校長も評価されているのです。

学校選択制がこのような結果を生むとしたらそれは高く評価して
いいと思います。しかし、学校選択制にすればどこでもそうなるか
というと、まだ分からないと思います。

私の住む町の隣のH市でもこれが取り入れられるそうですが、ど
うなるか見守りたいと思います。公立高校の選択制も広がっている
ようですが、校長の評価につながるか見守りたいと思います。

多分、品川区の場合は教育長の指導力が大きいのだと思います。
そうだとすると、今度は教育長を評価するシステムが必要になりま
す。すると、更に、教育長を選ぶトップ(県知事、市長、区長など
)も問題になります。住民は選挙の時にこういう問題意識も持って
いなければならないということになると思います。

とにかく、教員評価ではまず校長(学長)の評価が一番大切だと
思います。

(2002年10月20日発行)




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