今日は筋トレ教室で、運動することで、骨の強度を高めることを再認識させられました。
骨密度が高いからと言って安心することはできません。
加齢とともに、骨密度が低下していないのに、骨折する人もいます。
≪このことから、骨の強さには骨密度だけではなく、骨の性質を示す「骨質」が関係していると考えられるようになりました。
骨の強さを決めるのは「骨密度が7に対し骨質が3」とされています。
同じ骨密度の人では、年齢が高い人ほど骨折する人が多くなります。
このことからも、骨折しやすくなるのには骨密度の低下と骨質の劣化の両方が関わっていることがわかります。
骨密度が高いから骨折の危険性はないとは言い切れないのです。
では骨質の低下とは、どのような状態になることなのでしょうか。
骨の質に大きく関係すると考えられているのが、コラーゲンの劣化です。
骨はコラーゲンというたんぱく質が束になってコラーゲン線維となり、ビルにたとえると鉄筋部分の役割をしています。
コラーゲンは骨以外にもアキレス腱や、膝のお皿を動かす膝蓋腱(しつがいけん)のほとんどを作っていて、非常に力強い性質を持っています。
骨はこの強靭なコラーゲンが柱を形成し、そのまわりにカルシウムなどのミネラルがコンクリートのようにはりついた構造をしています。
強い骨になるには、コラーゲンにミネラルが均一に沈着する必要があります。
そのためには、コラーゲンがきれいに並んで揃った状態になっていなければいけません。
しかし、コラーゲンの量や質が変化すると、きれいな束にならず、ミネラルが均一に沈着しにくくなります。
つまり、骨量を示すカルシウムなどのミネラルがいくら十分であっても、柱となるコラーゲンの質が悪ければ、強い骨を作れなくなってしまうのです。
コラーゲンは、30~40歳代をピークに年とともに減少しますが、ビタミンK、ビタミンD、葉酸などが不足することでも骨量の減少だけでなく骨質の劣化が起こります。
これらは骨の質を良い状態に保つのに大切な成分です。
不足してコラーゲンの劣化が起こると、骨に大変小さなひびができます。
これを「微細構造の変化」といい、骨折を招きやすくします。
コラーゲンは骨だけではなく、筋肉や関節をつなぐ靭帯などにも含まれています。
そのため、減少すると体がスムーズに動くのに影響を及ぼして、転倒のリスクも高めてしまいます。
このようにコラーゲンは骨の質だけではなく、転倒のリスクにも関わり、骨折の危険性をさらに高めることになるのです。≫
骨の強さは骨の「量」=骨密度だけで決まるのではありません。
もうひとつ、重要なのが「骨質」です。骨の質が悪いと骨は弱くなり、たとえ骨密度がそれほど減っていなくても骨折する危険性が高まります。
骨質は年とともに低下しますが、食事や運動不足などの生活習慣も深く関わっています。
骨を強くするためには、骨の質を高める生活を心がけることが大切です。
食事でビタミンKやビタミンD(ビタミンDは適度に日光に当たることも必要)、葉酸をしっかり摂取するとともに、
適度な運動・・・筋トレがもっとも重要になってきます。
筋トレの大切さを再認識させられたのでした。