glimi

生きること:過去と未来とエスペラントと

眠られず!

2021-06-28 00:43:55 | rememoro: 思い出
 昼寝をしたわけでもないのに眠られず、起きてしまった。12時を回ったのでもう一昨日になるのだろうが、土曜日も畑に行き、ほったジャガイモを頂いた。
 ジャガイモにはいろいろと思い出でがある。そう、私の記憶にないジャガイモの話も。

 私たち、秋田の神宮寺という町に引っ越したのは昭和19年(1944年)でした。弟は前年の2月に生まれました。当時、男手を失った農家には耕作できなくなった農地がありました。食糧難だったので、引っ越して間もなく我が家も畑を借りて作物を植えたのでした。昼食は大根葉の雑炊にお米が浮いているなどと言うことも良くありました。油も手に入なかった。母はイワシなど油のある魚をフライパンで焼き、その油は他の器に取り、大切に使っていました。赤子に食べさせる消化の良いものなど手に入らないので離乳ができない。母はジャガイモを植え、秋に収穫し、ジャガイモで離乳食作ったと話していました。離乳を始めたのは弟が1年8カ月だったそうです。母は母乳だけでは弟が栄養失調になるのではと不安だったそうです。

 畑の私の思い出は、弟を遊ばせたこと。暗くなるまで母や小学生の兄たちが農作業をしていたこと。半日外にいた私は疲れ切って、暗い夜道は歩けない。兄に背負われて帰ったこと。子どもは眠ると重くなるのです。兄の背で眠ると、置いてゆくぞと大声で怒鳴られた恐怖の記憶。すぐ上の姉は病弱だったので家に残っていたのでしょう。彼女は私の苦しい思い出の中には出てきません。

 ジャガイモの思い出を書いたらいくつもお話ができるような気がする。戦争とか難民とかのニュースを見ると突然子どもの頃のことを思い出すのは私だけでしょうか!
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