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生きること:過去と未来とエスペラントと

ウクライナが大変!

2022-02-04 07:42:11 | rememoro: 思い出
 ウクライナ情勢の緊迫度が増している。慣れない手つきで銃を持つ訓練をしている男女の映像を国際ニュースがつたえていました。

 特に親しいわけではないけれど、エスペラント大会で私の声を聴くと’ヤパ-ノ‼(日本人‼)’と声をかけてくるウクライナの女性がいる。彼女の名はオレーナだったと思う。彼女に私は見えていないけれど声で私とわかるらしい。彼女は視覚障がい者。出会ったのは多分1996年のプラハ。当時8歳だったオレーナの娘が、母たちの誘導に飽きて逃げ回り、私にぶつかったのでした。’この子私の犬(盲導犬)なの。ごめんなさい’と彼女は笑った。もう一人若い女性が一緒だった。彼女の名もオレーナ。
 彼女は私が日本人とわかったらしい。’日本人でしょう?啄木の歌が好きなの。日本語ではどんな感じか知りたくて… 何か詠んでもらえませんか。’
 とっさのことでしたの詠んだのは
 ふるさとの 山に向かいていうことなし ふるさとの山はありがたきかな
 やわらかに 柳青める北上の岸辺目に見ゆ 泣けとごとくに

 実はこの2篇は学生の頃歌の歌詞として歌っていたものでした。

 ’折り紙覚えたいのです。教えてもらえませんか。’と若いオレーナ。会場や空港で時間がある時に子どもと遊ぶために折り紙はいつも持参していたのだけれど、会場に入る玄関ホールでは何もできないし、目に見えない人に教えたこともないので住所を聞きわかれました。

 帰国後、折り紙をどう教えるか考えました。昔、ある学童保育所で指導員が折り紙を順序立てて折り、アルバムに貼って子ども達の手本にしていたのを思い出しました。手で触れるようにしないといけないのであっまり小さいものでは理解しにくいでしょう。誰でも鶴は折りたいでしょうし。そんなこんなで折り順にお絵かき帳に張り付けたら3~4個でとても厚い冊子になりましたが、折り紙と一緒に送りました。そうです、乾くと盛り上がるという絵具あったので、それで番号も付けました。

 あとから、点字(私には読めない)とその訳文が書いたものとカセットが届きました。一人で折れたと喜んでいました。あまりに厚い封筒に驚きましたが、後から聞いた話ですが、点字だと郵送料は無料だそうです。

 数年後、若いオレーナは結婚し、男の子を出産したと聞きました。年上のオレーナの娘は犬役は嫌になったと10代で結婚して家を出たとオレーナは笑っていました。

 戦争がなければ障害があっても穏やかに暮らしてゆけるのに、緊迫した状況の下で、彼女たちはどんな暮らしをしているのでしょうか!

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