グラフィックディレクター 大里早苗 ブログ

東京港区のデザイン会社、グラフィックメイトの代表を務める大里早苗のブログです。

広報委員の撮影術2【室内編】

2020-10-19 10:12:20 | PTA広報委員の覚え書き
東京港区のデザイン会社 グラフィックメイトの大里早苗です。
ある座談会の撮影に行ってきました。室内での座談会やインタビューなどの撮影は、屋外撮影とはちょっと勝手が違うな、と思いました。
そんなときは広報委員の撮影術に加え、こんな方法も取り入れてみてください。

・自然光の入る部屋で日中に撮る
・フラッシュをたかない
・連写や動画も活用する
・三脚を活用
・動き回れるスペースを確保する


自然光の入る部屋で日中に撮る
周囲が明るい方がいいのは説明するまでもありませんね。でも「室内なら照明をつければ夜でも大丈夫」というわけではありません。照明と自然光を比べれば、だんぜん自然光のほうがきれいに撮れます。そのためには日中、自然光の入る明るい部屋で撮影するのがオススメです。でも天候や時間帯が必ずしもベストな状態とは限りません。照明は必要に応じて使用しましょう。

フラッシュをたかない
理想的な時間や場所が困難で、どうしても室内が暗い場合もあります。でもできるだけフラッシュは使わない方が良いでしょう。人物の撮影にフラッシュを使うと顔の凹凸で黒い影が出てしまいがち。これはあとからの補正がやっかいです。全体が暗い方がまだ補正がしやすいのです。
どうしても暗さが気になる場合はフラッシュ無しとフラッシュありの両方で撮っておくと安心です。

連写や動画も活用する
人の顔を撮影する場合も連写や動画は強い味方です。
座談会やインタビューでは、話しているときのほうが表情が豊かで良い写真が撮れます。でも話に熱が入って身振り手振りをしたり、まばたきの瞬間に目をつむったり…人間はけっこう動いているものです。そんなときも連写や動画で撮影しておくと選択肢が広がりより良い写真を選ぶことができます。
動画を静止画として使うにはスクリーンショットなどで切り取ります。

三脚を活用
三脚を用意しておくのもオススメです(私はスマホ用カメラスタンドでなく普通の三脚を使用しました)。
今回は座談会だったので後から話の内容を書き起こす必要もあり、三脚にスマホをセットしてずっと動画を撮っていました。三脚にセットしておくことで手ブレのない映像も撮れましたし、途中で三脚ごと持ち上げて上から見下ろすようにして全員を撮ることもできました。自分が背伸びをして撮るよりも高いところから撮ることができ、一味違った写真になりました(自画自賛)!

おまけ:動き回れるスペースを確保する
普通これは問題ないと思いますが…今回の座談会は部屋が狭いうえにいろいろなモノが所狭しと置いてありました。座談会用のテーブルの上はモノをどかしていただいたのですが、床にもモノが置かれていたのが盲点でした。カメラマンが動きにくく同じ方向からの写真になりがちでした。そして背景にも関係のないモノが写ってしまったり。
撮影する位置をイメージして、動きやすいスペースを確保しておくことが必要だと思いました。


そのほか、「広報委員の撮影術」にも書いた以下も参考にしていただければと思います。
・ズームし過ぎない
・被写体の周囲に余白を取って撮影する
・縦、横両方の写真を撮る
・後ろ姿や「雰囲気もの」も撮影しておく

室内でもできるだけきれいな、明るい写真を撮影したいですね。
*プロのカメラマンさんの撮影術とは異なります。PTA広報誌や社内報など用にシロウトさんがスマホで撮影する場合のポイントを、デザイナーの立場としてご提案するものです。

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PTA広報委員の撮影術

2020-09-21 16:42:38 | PTA広報委員の覚え書き
東京港区のデザイン会社 グラフィックメイトの大里早苗です。
今年はコロナ禍のため、学校行事も軒並み中止となっていましたが、ようやく人数を制限しながらのイベントやスポーツ大会が行われるようになってきました。例年なら見学に行けるはずなのに今年は見られない…。そんな保護者に代わって取材し紹介するPTA広報誌、今年は例年以上に責任重大ですね。
取材には撮影がつきものですが、望遠レンズ付きの一眼レフカメラを持っている人ばかりではありません。「持ってるけど使いこなせない〜」という声もよく耳にします。
だったらスマホで大丈夫!ちょっとしたことに気をつければ十分広報誌に使える写真が撮れますよ♪

・ズームし過ぎない
・被写体の周囲に余白を取って撮影する
・縦、横両方の写真を撮る
・連写や動画も活用する
・後ろ姿や「雰囲気もの」も撮影しておく


ズームし過ぎない
最近のスマホは5倍、10倍のズームができるものもありますが、ズームしすぎは画質が落ちるとのこと(Apple Store スタッフ談)。印刷用ならズームはせいぜい2倍まで。被写体に近づいて撮るのがベターですが、それが難しい状況ならそのまま撮ってください。画質が良ければ後から画像加工ソフトでアップにすることも可能です。

被写体の周囲に余白を取って撮影する
近づいて撮るのばベターといっても、被写体が見切れるほどアップで撮影するのは考えもの。後からのアレンジがしにくくなります。被写体だけでなく周りも入れて撮影しておくと、後からのトリミングでアップにすることも可能なうえ、他の写真とのバランスも見ながらアレンジしやすくなります。

縦、横両方の写真を撮る
複数写真を同じように並べたいとき、逆に動きを付けたいとき。縦写真、横写真があるとレイアウトの選択肢が広がります。

連写や動画も活用する
運動会やダンスなど、動きの速いもの(人)を撮影する場合は、普通に撮影したのではブレブレになりがち。連写モードや動画での撮影もお試しください。動画を静止画として使うにはスクリーンショットなどで切り取ることになります。画質の良いPCなどで切り取ればかなり使えます。



後ろ姿や「雰囲気もの」も撮影しておく
PTA広報誌だと掲載不可の生徒・児童がいたりします。企業広報誌でも一般のお客さんの顔を出してはマズい、ということもしばしば。そんなときのために後ろからの写真を撮っておくと重宝します。
また「雰囲気もの」ともいうべき小物などを撮っておくのもおすすめです。例えば運動会なら入場門や看板、得点表など。人が写っていなくても大いに雰囲気を伝えてくれます。


最後に!
こうして撮影した写真は「サイズを落とさず写真を送る 」方法で集めたりデザイナーに提供したりしてくださいね!

*これはあくまでも広報誌制作のデザイナーの立場としてご提案する撮影術です。

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サイズを落とさず写真を送る

2020-08-24 14:32:26 | 中小企業の広報誌制作
東京港区のデザイン会社 グラフィックメイトの大里早苗です。
一般的な印刷物に使用する画像は、通常300〜350dpiが推奨されています。最近のスマートフォンは解像度など気にしなくてもかなり高画質で撮影できるので、印刷物に使用することも十分に可能です。ただそれを送信するときには注意が必要です。

1、メールに添付では「実際のサイズ」で送る。
2、LINEで送ると画像サイズが小さくなるので注意。
3、画像の枚数が多い時は、画像転送サービスやクラウドサービスを利用する。



1、メール添付では「実際のサイズ」で送る

撮影した写真をスマートフォンからメール添付で送信しようとすると、
「このメッセージのサイズは●MBです。イメージのサイズを以下のいずれかに変更すると、メッセージのサイズを小さくできます」
と出てきます。このときは「実際のサイズ」のままで送ってください。


▲メール添付で送信するときにはサイズ変更できるが「実際のサイズ」のままで送る

大きな画像は後から小さくすることができますが、小さな画像は後から実際のサイズに戻すことはできません。表紙で大きく使う、本文で小さく使う、など用途によって必要な画像サイズは異なりますが、まずは「実際のサイズ」で送ることをおすすめします。あまりに重い画像の時は、送信するお相手にご相談を。


2、LINEで送ると画像サイズが小さくなるので注意

PTA広報誌制作をしていると広報部員同士LINEで連絡を取り合うことが多く、画像もLINEでやり取りする方がいます。これもちょっと待った!
LINEは本人がサイズ変更をしなくても、自動的に画像サイズを小さくしてしまうのです。せっかくいい写真なのに印刷したらボヤッとしてしまってはなんとも残念。LINEで送られてきた場合は、元画像をメールで送り直してもらいましょう。


3、画像の枚数が多い時は、画像転送サービスやクラウドサービスを利用する。
送る枚数が多い時は、データ便やギガファイル便などを利用すると画像サイズを保持したまま送れます。Google driveや OneDrive などのサービスも画像サイズを損なうことはありません。ただ慣れていないとちょっと使いづらいかもしれません。
その辺りは改めて記事にしたいと思います。


せっかく撮った写真、クリアな状態で掲載したいですね!

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全体を見てみよう

2020-07-15 12:08:48 | PTA広報委員の覚え書き
東京港区のデザイン会社 グラフィックメイトの大里早苗です。
広報誌の制作中は、PDFをお送りしてデザインを確認していただきます。
PDFだとパソコンやタブレットの画面で確認してそれでOKとなることが多々あります。でもちょっと待ってください!
文字が小さくて読みにくいところはありませんか?画面上で拡大して読めていても、実際の冊子サイズでも読めますか?同じであるべきなのに違っている箇所はありませんか?部分的に拡大して見ていると全体のバランスに不具合があっても気づかないことがあります。原寸で全体を見ることで「こことここは同じであるべきなのに違っている」ということに気づくこともあります。

娘の学校のPTA広報誌制作の中でも、PDFでのやりとりで制作が進んでいきます。でも出力してみたら「校長先生より副校長先生のお名前の方が大きい」「こことここは同じ色だと思ってたけどちょっと色が違う」といったことがありました。


▲全体を見ることで気づくこともあります

データだけでなく、ぜひ出力して「原寸で」「全体を」見てみてください。


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色校正と印刷

2020-02-17 10:06:51 | 中小企業の広報誌制作
東京港区のデザイン会社 グラフィックメイトの大里早苗です。
娘の学校でPTAの広報委員をしています。広報部で「色校正と実際の色が違う」という話が出ました。
色校正とは、印刷の前にデータの不具合や色の調子を確認するためのものです。色校正は大きく分けると、本印刷と同じ印刷機で出力する「本機校正」、校正用の出力機で出力する「簡易校正」の2つがあります。「本機校正」のほうが精度も高いですが、費用も高くなるので、PTA広報誌などでは簡易校正のことが多いと思います。


▲出力方法が違うので、出力結果も違ってきます

そもそも印刷とはなかなか繊細なもので、同じ印刷機で同じデータを印刷したとしても、その時の湿度や温度によって色が変わってしまうことがあります。時折、1刷と2刷で微妙に色が違う書籍がありますが、それは印刷時の条件の違いなどで生じるのです。
同じ機械で印刷しても色が違ってしまうことがあるのですから、違う機械、違う印刷方式で印刷したら色が違ってしまうのも止むを得ないことでしょう。

最近は「本機校正」に近い出力が可能な簡易校正の機械もありますが、やはり「まったく同じ」とはいきません。
本来は本印刷の見本となる色味を色校正に期待しますが、現実にはあくまでも別のもの。全体の色味のバランスをみる、くらいに考えた方が良いでしょう。

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PTA広報誌 作って楽しく

2019-07-31 11:55:01 | PTA広報委員の覚え書き
東京港区のデザイン会社 グラフィックメイトの大里早苗です。
娘の高校のPTA広報委員をしています。1学期に発行した広報誌の反省会が先日行われ、全体のデザインをお願いしている外部デザイナーのTさんも参加されました。

自分がクライアントの立場でほかのデザイナーさんとお話しすることはまず無いことなので、伺いたいことはいろいろありますが、そこは抑えめにしておきました(笑)。
ただ今回、トータルデザインについて気になっていました。学校では学年カラーが決まっていますが、それがページによって微妙に濃度が違ったりしていました。色校正は担当したページのみを確認するので、他のページと学年カラーが違っていることも、完成品を見るまでわかりませんでした。

Tさんによるとカラーについては「前年からの踏襲」と「ページ担当者の意向」という場合があるとか。「前年がこうだったからなんとなく、というものについては変更・ブラッシュアップしていって良いと思います」とのこと。また、トータルデザインを重視すると、全体に対するディレクターという立場の人が必要になり、ボランティアで活動するPTA広報誌では大変だろう、ということでした。



当社が業務として広報誌やパンフレットを制作する場合、基本的に当社がトータルデザインをディレクションし、担当の方と方向性を決めていきます。しかし娘の学校のPTA広報誌の場合、あえてそこまではしない、というスタンスであることがわかりました。「作って楽しく、読んでおもしろく。」ということでみなさんが参加しているのですから、それでいいのでしょう。

早くも次号の原稿集めが始まりました。無理せず楽しく参加していきたいと思います。

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PTA広報誌 こだわりもほどほどに

2019-06-27 11:52:33 | PTA広報委員の覚え書き
東京港区のデザイン会社 グラフィックメイトの大里早苗です。
娘の高校のPTA広報委員になって担当した、最初の広報誌がまもなく校了となります。
この間、運動会や球技大会などの大きなイベントがあり、取材や原稿作成に奔走していました。学年ごと、あるいは学年をまたぐ連絡や打ち合わせを通じて、高校のことをそれなりに把握できるようになったのは大きな収穫です。


中学でもPTA広報委員を経験しましたが、毎年引き継ぐ「制作方針」「編集方針」のようなものはなく、その年の広報委員たちがその年ごとに方針を考えて進めていました。一方、高校の広報委員会では「制作方針」「編集方針」がきちんと決まっていて、毎年引き継がれていました。今回私はデザイナーとしてではなく、あくまでも制作の立場で関わっているので、広報委員会の方針にそって制作をすすめデザイナーさんにお願いをすることになります。

日頃デザイナーの立場で原稿を受け取るときは、「あとから直さなくていいように、ちゃんと編集方針にそった原稿をいただきたい」と思っていましたが、これはなかなか難しいことだとあらためて実感しました。敬称の付け方、記名原稿の場合の取り扱い、全体を通しての表記の統一…。あとから修正しなくて済むよう、完璧な原稿をデザイナーさんに渡すぞ!という意気込みとは裏腹に、初稿を出してもらってから細かい直しがポロポロ出てきました。
きっと当社のクライアントさんたちも、できるだけ直しが無いように努力をしてくださっているんだな、と改めて思いました。

またPTA広報誌などの場合は「なんでもかんでも絶対に間違えてはいけない」と思う必要はない、むしろ思わない方がいい、ということも新たな発見でした。今回は「ドッチボールかドッジボールか」といったことが出ましたが、それこそどっちでも意味は伝わります(「朝日新聞の用語の手引」ではドッジボール)。スポーツ雑誌だったら競技名の表記間違いは問題かもしれませんが、PTA広報誌で表記が少々違っていてもどなたかを傷つけるわけでもなく、失礼にあたるわけでもありません。学校の発表と生徒の作ったプログラムが違っていたら「○○に準じました」ということで良いのでしょう。PTAなどはボランティアで参加しているのですから、こだわりすぎて参加している方々が不快な思いをすることがあってはいけませんね(自戒の念をこめて)。

こだわりもほどほどに。制作側の事情も理解しながら仕事も進めていきたいと思います。

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広報委員になりました

2019-05-27 12:12:17 | PTA広報委員の覚え書き
東京港区のデザイン会社 グラフィックメイトの大里早苗です。
この春、娘が高校生になりました。そしてお約束どおりPTAの委員決めが。親が子どもの学校生活に関わるなんて高校時代が最後だろう…と思い、広報委員をお引き受けしました。
中学のPTAでも広報委員をやらせていただきましたが、デザイン会社に発注することもなく親ができる範囲で制作しました。制作についての引き継ぎ事項はたいしてなく、毎年、一からやり方を模索するような感じでした。
今回は、制作の手順などがしっかり資料としてまとまっているうえ、外部のデザイナーさんも入っています。もちろん原稿手配やデザインイメージの作成は必要ですし、使いたい写真の指定はしなければなりません。それでも広報委員の人数も多く、自分で入稿データを作らなくて良いのは携わる保護者としては助かります。
そしてデザイナーさんができるだけ作業がしやすくなるためのノウハウも、先輩委員の方からしっかり伝授いただきました。日ごろデザインする側としてわかっていることでも、きちんと発注側の方が認識してくださっていると本当に助かります。

その一つは切り抜き写真のための撮影方法です。
高校生ともなるとイベントごとにそろいのTシャツを作ったりしますが、それを切り抜きで掲載するのであれば、次のようなことに気をつけて撮影します。
・Tシャツとは異なる色の、できれば無地を背景に。
・なるべく水平に、Tシャツの周囲に余白をとる。
・フラッシュを使用せず、なるべく明るい自然光で。


▲被写体であるTシャツとは異なる色を背景に、周囲に余白をとって撮影する


撮影した画像を提供してもらう場合は、学年やクラス名、あるいは部活動名など、掲載するときに区別しやすいファイル名にしてもらうと管理がしやすいです。

「広報委員になちゃった」というPTAの皆さん、あるいは企業のご担当者さま。ちょっとしたコツをつかんで負担を軽減しつつ、喜んでもらえる広報誌を作りましょう。

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中綴じ製本は4の倍数

2019-01-15 13:09:38 | PTA広報委員の覚え書き
東京港区のデザイン会社 グラフィックメイトの大里早苗です。
PTA広報誌の見積のご相談がありました。
「年4回の発行でA4サイズなんですが」
「ページ数はどのくらいですか?」とお尋ねすると、
「そうですね…号によって変わるんですが、とりあえず10ページで見積もってください」とのお返事。

PTA広報誌などは通常「中綴じ」という製本方法になります。ページ数の少ないものに向いているうえ安価です。開いた状態の紙を重ねていくので、ページ数は4ページずつ増えることになります。


▲中綴じ製本は4の倍数でページが増えます


そういう事情をご説明し、今回は12ページでのお見積もりをさせていただくことになりました。
中綴じの場合、「あと1ページ増やしたい」と思っても4ページを増やさねばならず、印刷・製本コストにも関わってくるのでご注意ください。


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「余白」もデザイン

2018-09-10 10:39:24 | PTA広報委員の覚え書き
東京港区のデザイン会社 グラフィックメイトの大里早苗です。
前回に続き、PTA広報誌を制作する場合のおせっかいアドバイスです。
ちょっと残念だったのは、用紙の端に配置された先生の顔写真が切れそうになっているものがあったことです。
もちろん意図的に端まで写真を配置することはありますが、先生紹介のようにある程度整列させて見せたい場合などは、あまり端まで使わない方が安全です。

通常の冊子印刷などは、印刷してから「断裁」といって用紙を仕上がりサイズにカットするのですが、そのときに若干のズレが生じることがあります。そのために3mm内側に画像などを配置することが推奨されています。誌面としても5mmとか10mm内側に揃えて配置すると、ゆとりが出て読みやすくなります。


▲文字や写真が切れてしまわないよう、最低3mmは内側に配置しましょう。


また中央部分への写真配置や文字の掲載も注意が必要です。
広報誌などで使用される「中綴じ」という綴じ方では、中央にホチキスが使用されます。顔写真の真ん中にホチキスの針が刺さったりすることのないよう、中央を避けて画像を配置するといいですね。

企業のカタログやパンフレット、社内報などでもそうですが、「隙間が空いてる」といって無理矢理何かで埋めようとする方がいらっしゃいます。
でも「余白」もデザインの大事な要素です。余白を上手に使うことで読みやすく見やすい冊子になると思います。

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PTA広報誌 教職員紹介のレイアウト 

2018-09-03 11:56:22 | PTA広報委員の覚え書き
東京港区のデザイン会社 グラフィックメイトの大里早苗です。
「この広報誌、どうでしょう?」と見せていただいたPTA広報誌。印刷物の制作は初めてという方々で編集やデザインをされたそうですが、いろいろ工夫されているなぁと思いました。
イベントごとに背景色を変えたり、内容に沿ったイラストを配置したり。見出しの入れ方も吹き出し風、マスキングテープ風とかわいらしく演出してあります。
制作ソフトは何を使用されたのかはわかりませんが、今はデザイナーでなくてもここまでできるのね!とびっくりしました。

僭越ながら、より良くなるためのワンポイントアドバイス!
●教職員紹介のレイアウト
 → 写真サイズそのものや、先生方の顔のサイズをできるだけ揃える。

複数の人を一人一人紹介するような場合は、縦 ●mm × 横 ●mmという写真サイズをできるだけ揃えたほうがきれいです。元の写真の具合で縦横のサイズを変更しているようで、長方形だったり正方形だったりと写真サイズがバラバラになっていましたが、役職等によって意図的にサイズを変えるのでなければ、揃えたほうが良いですね。
また、顔の大きさもできるだけ揃えましょう。写真サイズが同じでも、おでこや顎が切れるほど顔だけが大きく写っている人、逆に胸のあたりまで写っている人、など顔の大きさがバラバラなのもきれいに見えません。もし画像加工ソフトをお持ちであれば、顔の明るさも同じくらいに調整すると良いですね。


▲写真サイズや顔のサイズが揃っているほうがきれいに見えます

PTA広報誌は予算の関係もあり、なかなか外部への発注は難しいということは、自分が経験してよくわかりました。そのため広報担当になった保護者の方が制作されることが多いと思いますが、ちょっとしたことに気をつけるといっそう読みやすい・見やすい広報誌になると思います。

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PTA広報誌 教職員紹介の撮影術?!

2018-04-27 10:59:27 | PTA広報委員の覚え書き
東京港区のデザイン会社 グラフィックメイトの大里早苗です。
天気予報で「夏日」という言葉を聞くことが増えてきました。当社の社窓ではツツジが満開ですっかり初夏の装いです。



先日 、「ブログを見たんですが…」とPTA広報誌についてのお問い合わせをいただきました。昨年度、自分が広報委員の立場で関わったPTA広報誌についての記事がお目にとまったのでしょうか。ありがたいことです。PTA広報委員の立場とデザイナーの立場から、ちょっとしたコツをメモしておこうと思います。

新学期が始まって、最初のPTA広報誌は「教職員紹介」をする学校が多いのではないでしょうか。以前から在校されている先生の写真は昨年度から引き継がれると思いますが、新任の先生などはあらたに写真を用意する必要があります。学校によっては入学式のときなどに先生方の写真も撮ることもあるようですが、娘の学校では特にそういったことはなかったため、PTA広報委員である我々が撮影することになりました。
撮影時期が先生によって異なるような場合(他の先生の写真は昨年、一昨年のもの…など)は、次のようなことに気をつけると「教職員紹介号」に使いやすい写真になると思います。

●屋内で撮影する場合
 ・なるべく自然光の入る明るい場所で撮影する。
 ・ストロボは極力使わない。心配な場合はストロボ使用のもの、不使用のものの両方を撮影。
  (薄暗いところでストロボを使用すると、顔の周りに濃い影ができやすい)
●屋外で撮影する場合
 ・できるだけ明るいところで撮影する。
 ・直接顔に陽があたると眩しくて目をつぶりがちなので、直接あたらない場所で。
 ・周りが明るくて顔が暗くなる場合や、顔に木の影が落ちるような場合はストロボを使用する。
  (明るいところならストロボを使っても顔周りの影はできにくい)
●屋内でも屋外でも
 ・教職員の方の顔を画面いっぱいにせず、ある程度周りを入れる。(あとからトリミングできるように)
 ・レイアウト担当者に写真を提供するときには画像サイズを小さくしない。

最近のスマホは十分に印刷に耐える解像度の写真が撮れますが、写真の受け渡しをメールなどで行う際に「画像を小さくする」としてしまうと、印刷に使えなくなることがあります。また、他の教職員の方と顔サイズを合わせるためのトリミングができるよう、顔周りにはぜひ空きをとってください。そしてトリミング後に印刷用の解像度を確保するためにも転送時に画像を小さくしないほうが良いです。

ちょっとしたことに気をつけておくと、良い広報誌ができると思います。広報委員の皆さん、がんばってください!
もし困った時にはグラフィックメイトにご相談くださいね〜。


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PTA広報誌 進行管理

2017-12-21 13:44:43 | 印刷通販
東京港区のデザイン会社 グラフィックメイトの大里早苗です。
今年度は娘の学校のPTA広報委員をやっています。今年度4号目となる広報誌を発行しました。

デザインの仕事をしている関係もあり、私は毎号レイアウトから印刷発注を担当しています。
しかし広報誌の発行には他にもさまざまな仕事があります。PTAが関わる学校行事に参加し取材や撮影をする。PTAが関わらなくても掲載したほうがいいことがあれば取材や写真提供の依頼をする。行事によっては多数の写真が集まる場合もありますが、そういうときは掲載写真を選んでレイアウトのベースを考えてくださることも。
そして印刷物が学校に納品されれば、「仕分け」という作業もあります。
学校分は先生方が配布しやすいようにクラス別に人数分の広報誌をまとめる。ほかにも他校や行政に配布するので、それぞれの宛名をつけて配送準備をする…。
みなさん、お忙しいなか時間をやりくりして学校に足を運んでくださるので、仕分けの日には確実に印刷物が到着している必要があります。

今回は冬休み前に生徒たちに配布したいということで、本日21日に仕分け、明日22日に生徒配布というスケジュールで進行しています。
印刷通販を利用しての印刷なので納品までの日数は明確。最長納期でも21日には納品される計算でしたが広報委員長の判断で20日に納品されるよう発注しました。年末は印刷物も配送物も多いため、遅配に対する安全策です。
結果として、午前中希望としていたにも関わらず学校到着は20日の午後6時すぎ。20日が仕分けの日でなくてよかった〜! 今回は印刷通販会社からの発送が遅れたわけではなく、物流関係の遅れのようです。年末はお歳暮などの配送物が多いのでやむを得ないでしょう。

仕事での納期遅れもあってはなりませんが、PTA広報誌も皆さんがボランティアで活動してくれるからこそ、無駄足にならないような進行管理が必要だと感じました。

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PTA広報誌 他校生徒の写真

2017-11-10 14:41:12 | 印刷通販
東京港区のデザイン会社 グラフィックメイトの大里早苗です。
今年度は娘の学校のPTA広報委員をやっています。先日、今年度3号目となる広報誌を発行しました。今回の目玉は区内の区立中学合同体育大会の報告でした。

区立中学の合同体育大会は、各校の選抜選手が参加しスピードや距離を競います。当日はPTA広報部だけでなく、執行部の方々も撮影に協力くださりいい写真がたくさん集まりました。全力でがんばる子供たち、どの子も掲載したくてレイアウトにはとても苦労しました。
ようやく初校ができあがり学校側に校閲を依頼したところ、「他校の女生徒が半分だけ写っている写真はNG」とのご指摘を受けました。
生徒の人権に対する配慮だそうで、身体が分かれてしまうのは良くないとのことです。手や足など体の一部が切れている(トリミングされている)のは許容範囲だそうですが…。そこまでは意識が行き届いていませんでした。他の写真も確認し、顔などが切れている写真はトリミングを変更しました。

今回のように他校生徒も写真に写るような状況では、人権以外にも、各校それぞれに他校生徒への配慮をしているようです。区内中学のPTA広報委員合同研修会に参加された方のお話では、「他校の生徒が写っている場合は全部ぼかしをかける」という学校もあるとか。PTA広報誌といっても、実は区内の小中学校や行政、地域の住区センターなど、意外に多方面に配布されるそうです。そうなると読者は「我が校の生徒家庭」だけはないので、子供の写真や名前の掲載には慎重さが必要になるのですね。
生徒の人権や個人情報への配慮、今回も勉強になりました。




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事前資料の落とし穴

2017-08-09 12:32:58 | 中小企業の広報誌制作
東京港区のデザイン会社 グラフィックメイトの大里早苗です。
連日 大変な暑さですが、今日はまた「この夏一番」という暑さのようです。夏休み中は課題のための来館と思われる学生さんたちが社窓にたくさん見られましたが、今日は人影も少なく樹々が濃い影を落としています。



学校が夏休みに入る直前にPTA広報誌の第二弾を発行しました。休み前に配布できるよう慌ただしい制作となりましたが、なんとか間に合いました。今回は各学年のイベント紹介号ということで、3年生の修学旅行、2年生の職場体験、1年生の宿泊学習をとりあげました。
学校側から提供された資料はそれぞれのイベントの事前資料でしたが、これが実際とは異なる部分がありました。職場体験の受け入れ先が変わったり、宿泊学習のスローガンが変わっていたり…。それぞれの学年の広報委員が気づいたので、学校側に確認し正しい情報を掲載できましたが、事前資料は変更になる場合があるのですね。変更自体はやむを得ないことですから、掲載時に最新情報の確認をすべきところでしょう。

これは企業の広報誌や社内報にも言えることです。企画段階と実行段階では時間経過や状況により、内容が変わることは多々あります。また大きな組織でありがちなのが、広報部や総務などが把握している情報と、担当部署や現場の状況に差異が生じるということです。
広報誌や社内報に掲載する場合は、事前資料だけでなく現在の状況はどう変化しているのか、あるいは実際にはどう実行されたのか、といったことの確認が必要です。


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