明日への道標~みんなが幸せになるために

さあ、また書き始めよう。どうしても伝えたいことがあるから。

上げるなら「相続税」

2007-01-12 | 政治
>尾身財務相「秋以降、消費税を含め歳入改革必要」

前に「時代錯誤の税制議論」と題してこう書いた。

>最近、マスコミも御用学者も法人税減税や投資減税一色だけど、
>今、問題なのはむしろ個人消費が伸びないことだろう。
>設備投資などは絶好調なんだから。

>それでいて一方では、「上げるんならば消費税」というのも、
>なにかそれが当然であるような世論操作がされてる訳で。

>なんか、おかしくないか?
http://blog.goo.ne.jp/fwhh1899/e/d5bbcabc02d41a633e2243a660f04f43

別に、税目は他にもいろいろとある訳で、
何を上げるのが適切なのかはもう少し考える必要があるだろう。

で、何を上げるべきか考えたのだが
「相続税」を上げるのが良いのではないだろうか?

ここに、昭和62年から平成15年の税制改正までの
相続税水準の変化を示したグラフがある。

あまり、話題にならないが、大きく減税になっていることが
解るだろう。

また、相続税を課される人の割合も大きく低下してきており、
併せて、宅地や非上場株の優遇措置も拡大されてきている。

所得税については、
努力した人が報われるべきだという視点から、
これまで特に所得の高い層で減税行われてきており、
その流れは正しいと思う。

そういう流れの中で、経済活性化のためには金持ちを
優遇してもよいという風潮が広がり、それに便乗して
相続税の減税も進んできたのだろう。

確かに、人間には子孫に財産を残したいという
本能的な思いがあり、相続税を下げることには
特に高年齢層に対するインセンティブとなる
プラス面もある。

しかし、一方では本人の努力に関わらず、
どこの家に生まれたかによって将来が決まる社会を助長し、
個人の意欲を削ぐというマイナス面も大いにあるのだ。

その両者を天秤に掛ければ、現状ではむしろ相続税は
上げてもよいのではないかと思うのだが。

安易に消費税を上げる前に、少し考えてみてはどうだろう。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿