明日への道標~みんなが幸せになるために

さあ、また書き始めよう。どうしても伝えたいことがあるから。

供給者側の論理

2007-11-30 | 読書日記
高学歴ワーキングプア・「フリーター生産工場」としての
大学院
」という本を読んだ。

断片的には聞いてたけど、やっぱり悲惨みたいだね。

でも、社会がそれだけ大学院卒業者を必要としているから
定員を増やしたんじゃなくて、大学や文科省の
都合で増やした訳だから、売れ残るのは当たり前。

典型的な「供給者側の論理」という奴だな。

一方で、この本を読むと大学院、なかでも博士課程を
出た人のインタビューがいろいろ載ってるんだけど、
言葉の端々に「大学院まで出たのに…」というような
こだわりみたいなものを感じるんだよね。

ただでさえ、通常、企業は年齢の高い人を
取るのを嫌がるのに、ましてそういうこだわりを
持つ人は取りにくいだろうなあ、と思った。

そうなると結局、数少ない大学のポストに
執着せざるを得ない訳で、結局、フリーター等に
なる可能性が高くなる。

じゃあ、どうすればいいのか?

すでに大学院に進んでしまった人は
とりあえず可能な所で折り合いを付けてもらうしか
ないんだろうけど、ともかく緊急性があるのは、
一刻も早く定員を絞ることじゃないか。

そもそも、社会が求めていない人材を育てるために、
膨大な税金を使ってる場合じゃないだろう。

文科省が強行した「ゆとりの教育」路線が転換を
迫られたのと同様、「大学院重点化」路線も早急な
転換が必要ということだね。

それにしても文科省っていうのは、
ここ数年ロクなことをやってこなかったよなあ。

民主党政権秒読みか?

2007-11-29 | 政治
>大型店の郊外立地を禁止

>延べ床面積が1万平方メートルを超すショッピング
>センターなど大型商業施設の郊外への立地を原則的に
>禁止する改正都市計画法が30日、全面施行される。

>森林や農地を除き、国土の約3割を占める都市計画区域
>(約998万ヘクタール)のうち、立地が制限される
>土地の比率は改正前の13%から97%に拡大する。

>これにより大型店進出に伴う交通渋滞や騒音対策を
>企業に求める大規模小売店舗立地法、都市の中心部に
>商業施設や共同住宅の集積を促す中心市街地活性化法と
>合わせた「まちづくり3法」が完成。

>住民の高齢化などが進む全国各地で生活の場を中心街に
>集約し、暮らしやすくする取り組みがスタートする。
http://www.minyu-net.com/newspack/2007112901000488.html

これ、結構国民の生活に影響絶大だと思うんだけど、
ほとんど揉めもしないままに決まっちゃったな。

確かに中心市街地が空洞化して困る人もいるんだろう
けど、逆にこれで新規の大型店の出店はほどんど
不可能になって、小売業者間の競争が減ることによる
マイナス面も極めて大きいと思うのだが。

ていうか、すでに日本中に巨艦を並べ終えた
イオンの一人勝ちが、この先ずーと続くぞ。

民主党政権樹立秒読みか?

そのうちバチが当たるぞ

2007-11-28 | 社会
>シューマイなどの販売自粛 崎陽軒、材料の表示誤る
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2007112801000613.html

>一連の食品偽装表示問題を受け、内部調査をした結果、誤表示が判明。
>28日朝からシューマイの出荷を見合わせ、約5カ月間保存可能な
>真空パック詰めの製品も回収、廃棄している。

ていうか、もういい加減やめないか。

こんなどうでもいいことで、食べられるものを
バンバン捨ててたら、そのうちバチが当たるぞ。

>崎陽軒によると、誤表示があったのは「昔ながらのシウマイ」など。
>JAS法では原材料の表示は使用量の多い順に記載しなければならないが、
>同社はタマネギよりも少ない「ホタテ貝柱」などを先に表示していた。

じゃあ、シューマイを買うときに、
ああ貝柱がタマネギより多いから買おうとか、
買うの止めようとか、考えている奴がいるとも
思えないんだよね。

もちろん、ルールが正しく守られることに越したことは
ないけど、ルールが守られることによる社会的な利益と、
守らせるためのペナルティによる社会的コストが
最近の状況では釣り合っているとは思えない。

昔、ライブドアの決算書のときも同じような議論をしたが、
経済的な規制というのは、殺人などの絶対悪と違って
すべからくコストとベネフィットのバランスの上に
成り立つべきだと思うのだが。

怪しい匂い

2007-11-27 | 政治
>だいぶ時が経ち、時代も変わり、
>日本でもLRTが見直されるようになったのだが、
>最近のLRT推進運動に若干の危険な香りを感じるのである。

>どうもかつてLRT推進運動の敵であった公共事業待望勢力に
>利用されている気がするのである。公共事業待望派も
>地方の中都市で地下鉄やモノレールが無理ということに気付き、
>現実的に予算の付けやすいLRTに着目するようになって
>きたのである。 
http://d.hatena.ne.jp/kechack/20071126

LRTについて書いてあるブログがあったので、
ちょっと書いてみたくなった。

このブログの人は、LRTの公共事業としての側面から
一定の問題提起をしているが、私はそれだけではなく、
昔からLRTの議論には違和感を感じてきた。

これまで路面電車が全国的に廃止になる一方だったのは、
廃止する方に一定の合理性があったと考えるのが
自然だと思うからだ。

どうも日本には合理的なことに敢えて反対することに
喜びを見出す人達がいて、またマスコミはいつも
そういう人達に肩入れをしてきた。

LRTと言うと、その延長線上の匂いが
感じられて仕方がないのだ。

まして、「環境」や「高齢者」に優しい、というような
定番の反論が許されないキャッチフレーズが付けば、
怪しさ5割増である。

一部で経済的にもうまく行っているという話もあるが、
この手の事業の採算の数字というのは、
ちょっと眉にツバを付けて聞いた方が良い。

こういう事業は公的な負担と事業の採算の境界に
グレーな部分はいくらでもあって、それをどう
決めるかによって、結果は相当程度操作できるからだ。

とは言え、まだLRTを100%否定するほどの
確信までは持てずにいる。

疑いの目を持ちつつも、慎重に見守りたいと思う。

正直者がバカを見ないように

2007-11-26 | 政治
>税収格差是正、総務相「東京から移転、3000億―5000億円規模」
http://www.nikkei.co.jp/news/keizai/20071124AT3S2300Y23112007.html

私は東京に住んでいるが、これ自体は賛成だ。

こんなニュースも出ていたことだし。

>12年連続の転入超過へ 東京圏、総務省集計
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2007112601000426.html

そりゃ、同じ国で一箇所だけ富めば人口移動が起こるのは当然で、
その結果、ますます東京だけが過密になり、住みにくくなる。

「国土の均衡ある発展」というのは地方の人の利益になる
だけでなく、東京への一極集中を防いている面もあるのだ。

地方へのバラマキ自体に釈然としないものはあったとしても、
結局は「情けは人の為ならず」なのである。

ただ、一つだけ言っておきたいのは、
同じ地方でも合理化努力をしているか、していないかの
評価の差はきちんとつけて欲しい。

国策に沿って万難を排して合併による合理化を
選択した所が損をして、国が助けてくれることを
見越して合併せずに突っ張っていた所がトクをするようでは、
社会秩序は保てない。

地方への税の移転は賛成だが、正直者がバカを見ないように
することだけは、くれぐれもお願いしたいと思う。

「政商」の時代

2007-11-25 | 政治
「政商」と言われる人達は昔からいた。

Gooの国語辞典で「政商」を引くと、
「政府や政治家と結びつき、特権的な利益を得ている商人」
とある。

「なんとか事件」みたいなのが起こると、そういう人達が
関連してマスコミを賑わせるようなこともあったが、
基本的に分を弁えていて、自ら表舞台に登場するような
ことはなかったように思う。

それが、ここ数年変わってきている。

官僚バッシングの中で官僚達が
政策決定の第一線から退かされたのを受けて、
その空いた席に取って代わったのが「政商」達であった。

本来、「官から民へ」というのは「官」がやる必要のないことまで
やっているのを止めさせるという議論だったと思うが、
それを拡大解釈して本筋の政策決定にまで
「政商」達が「民」の代表のような顔をして
口を出すようになってしまった。

そもそも彼らは「民」の代表ですらないというのに。

一方、マスコミは「官は悪だ」という確固たる立場から
動きが取れない状態なので、結果として官僚に取って代わった
「政商」達に肩入れする以外の選択枝は無くなっている。

どこかおかしい、とは思っているのだろうが、
「官は悪だ」というのは彼らの宗教の教義の根本部分なので、
そこを転換すると、彼らのこれまで生きてきた全てが
崩壊するから、どうしようもないのだろう。

ということで、この「政商」の時代はしばらく続くはずだ。

仮に政権交代があったとしても、野党も「官は悪だ」教の
熱心な信者なので、そのオルタナティブである「政商」への
肩入れは、強くなりこそすれ、弱くなることはないだろう。

じゃあ、どうすればいいの?と言われると、
すぐに答えが思いつかない所が苦しい所ではあるのだが。

「禁煙」が普通の世の中に

2007-11-24 | 社会

>喫煙マナー注意 中高年・酔った人は逆ギレの危険性
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2007112490070641.html

私も、煙を掛けられたら文句を言うようにしているけど、
極度のキチガイもいるから危ないと言えば危ないんだよな。

ただ、文句を言う機会自体は10年前と比べたら
すごく減少してるね。

少なくとも、禁煙の場所を選んで暮らせば、
臭い煙を吸わされることはほとんど無くなっている。

ここ数年の日本の変化でプラス評価しているものは
あまり無いけど、これは高く評価してもよい。

あと、望むべくは、特に意識して喫煙の場所を
選ばない限りは、煙に悩まされなくて済む世の中に
なることだ。

たとえば、今はレストランや宿に行くときには
私は禁煙席の有無をわざわざ事前に確認するのだが、
別に意識しなくても禁煙が普通である時代になれば
そんな、面倒臭いことをしなくて済む。

自然の状態では煙は無いのだから、
わざわざ面倒くさい確認をするのは
喫煙者の側であるべきだ。

ただ、これまで方向として良い方向に向かってきたので、
もうひと頑張りで実現できるのではないかと思う。

そうなれば、もうこんな下らない問題に
無駄な脳細胞を使わなくて済むんだけどね。

ナベツネの命運は?

2007-11-23 | 社会
>読売581万人
>毎日472万人
>産経414万人
>朝日407万人
>日経321万人
http://mainichi.jp/select/biz/news/20071122k0000m020006000c.html

こんな数字が落ちてた。

何かと言えば、各新聞者のサイトの月間の利用者数。

カウントの仕方はよく解らない。
例えば、月間に何度もアクセスする人をどうカウント
するのかなど。

ただ、カウントの仕方が各社同じだと仮定した場合に
気が付くのは、紙の発行部数の比率に比べて、
各社のアクセス数の差が全然小さいこと。

一方で、こんなニュースがある。

>読売販売店の店主らが「押し紙」排除に成功 本社への内容証明で

>11月7日の午前3時。福岡県大牟田市にあるYC大牟田明治の
>店舗に印刷されたばかりの新聞を積んだトラックが到着した。
>所長の野中彰夫さんらは、トラックから新聞束を下ろして
>店舗の中に運んだ。毎朝、繰り返してきた作業であるが、
>この日はこれまでとは少し様相が異なっていた。

>野中さんが希望したとおりの新聞部数、1480部が搬入され、
>これまで希望とは別に運び込まれていた余分な約900部の
>新聞はなくなったのだ。そのために、配達しない新聞を
>店舗の中に積み上げる作業はなかった。
http://www.mynewsjapan.com/kobetsu.jsp?sn=778

これは、状況の悪い販売店の例かもしれないが、
読売新聞にして37%が押し紙だったようだ。

不自然なまでに1000万部をちょっとだけ上回る
公称発行部数を維持している読売の実売は
いまや700万を切っているのではないだろうか。

この調子で行けば、
紙の新聞はどんどん儲からない事業になり、
各社ともネットの広告などで稼がなければ
ならない時代になって行くのだろう。

さあ、そうなった時に苦しいのはどこか?

実は、今苦しいと言われる毎日、産経よりも、
むしろ紙の新聞全盛の時代に我が世の春を謳歌し、
極端な高コスト体質の染み付いている、
読売、朝日、日経の方なのではないだろうか。

実際これまでの紙の新聞の販売力の違い程、
サイトの集客力は違わないのだから。

そうなると、ナベツネが偉そうな顔をしていられるのも、
もうちょっとかもよ。

「一元化」による「効率化」を!

2007-11-22 | 政治
>希望社会への提言(3)―一国多制度で自治を競おう
>http://www.asahi.com/paper/editorial20071111.html(リンク切れ)

>僕、本当にわからんのですが、そんなに「自治」って、
>したいですかねえ、競いたいですかねえ。

>ただでさえ忙しい世の中、これ以上仕事や会議が増えるなんて
>真っ平。誰か適当に決めておいて。

>などと考えるのは、非国民でしょうか。いや、「国民」という
>言葉自体がだめなのか。

>ここでは(なぜか)自治の単位が市町村になっていますが、
>なんで県ではダメで市町村ならいいのか。あるいは、
>「いや、オラんとこは町内会で決めさせろ」「いやうちは
>マンション単位で……」「いやいやうちはうちの家族だけで……」
?とか言われたら、どうするのか。

>で、どうせ誰かに任せっぱなしにするなら、やっぱ
>「田舎の名士」よりは、官僚のほうが……って、前も同じこと書いたっけ。
http://d.hatena.ne.jp/sean97/20071113/p1


まったく、アグリーです。

ていうか、リアル社会でも「地方分権」なんて望んで
いる奴なんて、見たことないんだけど。

だいたい、「地方分権」なんて言ってる奴は、

・「俺の言うことが聞けないのか!」という「地方の名士」

・徒党を組んで騒げば地方自治体くらいなら何とか
なると思っている「プロ市民」。

・世の中が混乱すればするほどネタが増えて嬉しい
「マスゴミ」

・「マスゴミ」に媚びることが当選のための鉄則だと
思っている「政治家」。

まあ、せいぜいこんな所だろう。

そういう連中の思う通りになるということは、
逆に一般の国民の立場からすればデメリットばっかりと
いうことで。

「地方自治体がバラバラにやっている仕事を
霞ヶ関に一元化して効率化します!」という公約を
掲げる政党があったら、一も二もなく投票するんだけどなあ。

気分の悪いものを見た

2007-11-21 | 社会
すごく気分の悪いものを見た。

>【社会】 女児死亡のプール吸い込み事故で、
>元市課長らに減軽嘆願署名7000人分…埼玉
http://news22.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1195543258/

署名自体のことじゃないよ。

この記事に対する多くの2ちゃんねらーの反応だ。

>19 :名無しさん@八周年:2007/11/20(火) 16:39:21 ID:Fm1lXtZY0
>はぁ?ふざけんなよ
>市民側から言い出したならまだしも市役所の連中から署名集めるとか
>一般市民が何人署名したのか聞いてみたいもんだね
>どうせ知り合いとか関係者ばっかだろ
>被害者遺族の気持ちを一顧だにしない鬼畜の集まりだなこいつら

>26 :名無しさん@八周年:2007/11/20(火) 16:47:19 ID:UNnIu/g/0 ?2BP(1340)
>署名した連中は、吸水口から吸い込まれて同じ苦しみを味わってみればいい。
>これって随意契約の下請けに丸投げしてたんだろ。

こんなのが8割以上だ。

私がいつも考えるのは、自分がその席に座っていたとして
事故をふせぐことが出来ただろうか、ということだ。

もしかしたら気が付いて対応していたかもしれないけど、
多分、防げなかった可能性が高いと思う。

きっと、大半の人がそうだろう。

そういうケースで、特定の人に一身に責任を負わせるのは
魔女狩りに等しいと思う。

だから、もしこんな署名が回ってきたら、
私も躊躇無く署名したはずだ。

何か、最近「誰の責任か」ということの特定に
異様な執念を燃やす人達がいるんだけど、
再発を防止するためというよりも、
人を攻撃すること自体に喜びを見出しているように
見えてならない。

そういう人達っていうのは、リンチと吊るし上げの中で育った
左翼カルト世代に多いのかと思っていたんだけど、
若い人が多いと思われる2ちゃんねるでも
こんなにいるのか、と思うと暗澹たる気持ちになった。

2ちゃんねるでボロクソに書いている人達は、
もし自分がその立場に立っていたら
事故を防げたという絶対の自信があるのだろうか?

単に、一生責任のある立場につく見込みがないからこそ
書いているのかも知れないけど。

なんともご苦労な…

2007-11-20 | 政治
>不法滞在外国人が日本の飲食店を「席巻」する!? 

>経済ジャーナリストの岩波拓哉氏が言う。
>「人件費カットで演出された“好景気”のツケです。
>景気回復が都市部の出店ラッシュを生み、それで今度は
>人手が足りずに人件費アップもやむなしになっている。
>フリーターより高給の派遣社員を雇うところも出てきた。

>大手はまだしも、人件費増は中小には死活問題です。
>経営を圧迫し始めている。だったら、不法滞在でも
>安く使える外国人の方がいい。
>そう考える飲食店が増えても不思議はありません」

>人件費を抑えて業績を上げる「小泉路線」は、もう限界に来ている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071116-00000007-gen-ent

今日はインチキ経済新聞と並ぶ経済音痴の双璧の
ゲンダイの記事。

相変わらず、何とも奇天烈な文章だが。

結局、人手不足で人件費が上がってるって、
やっと景気回復が個人レベルに波及してきたって
ことじゃないのか?

ちょっと前に最低賃金をどうするかとか揉めてたけど、
本質的に賃金を上げるには労働力の需給改善以外に
ないんだから。

もちろん、入国管理はちゃんとやるべきだけど、
それを一旦横に置いて経済の面だけから見れば、
これはむしろ喜ぶべきことだろう。

で、こんなすばらしいことが小泉の成果な訳が
無いじゃないか。

小泉、竹中の人為的な破壊行為の連発で
ボロボロになった日本経済が、やっと少しずつ
癒えてきたということだろ。

ちゃんとそう書けばいいのに。

だけど、ゲンダイ的には小泉も全否定しなきゃいけないし、
現状も全否定しなきゃいけない。

そんなナローパスで文章を書くと、
ああいうまとめ方しかないんだろうなあ。

なんとも、ご苦労なことですなあ。

「規制」や「強制」を愛する人達

2007-11-19 | 社会
>「若者の地方強制移住」は正論か
http://netplus.nikkei.co.jp/nikkei/forum/for071119.html

いくら何でも、全国紙が論ずるようなネタじゃないだろ。

まあ、ポルポト竹中を煽ったインチキ経済新聞ならでは
とでも言っておこうか。

で、最初に登場するのが稲田朋美先生。

>若者に「徴農制」を
>例えば高校卒業後1年程度、農村に住み、農業に携わる
>「徴農制」を取り入れることを提言したい。

この人も「右」で売ってる人なんだろうけど、
なんで、こういうポルポトも真っ青な発想が出てくる
んだろう。

1959年生まれというから、年齢的には左翼全盛期よりも
ちょっと後の人だと思うんだけど。

何か、左翼思想の上に市場的なトッピングを乗っけた
一連の人達と同じ臭いがするんだよなあ。

この特集で救われるのは三人目の鈴木謙介氏が
至極まともなことを書いていること。

>強制論の背景にある環境問題や雇用問題の場合、
>むしろ必要なのは適切な動機付けの設計であり、
>それを行うための正確な現状分析だろう。

(略)

>問題解決のための動機付けを設計するより、
>規制でなんとかしろという議論が後を絶たない。
>私たちが強制論を笑えないのは、この手の発想が
>我が国ではありふれているからだ。

誰かが「改革」といい始めた頃は、
規制よりも動機付けを重視していく方向に
世の中が変わっていくのかと思ってたんだけど、
実際は全然逆だった訳で。

その背景には、そういう「規制」や「強制」を
愛する空気があるんだろうね。

なんとかならないものかと思うけど。

なんという壮大な無駄

2007-11-18 | 政治
>給食で「国の基準」に反旗、足立区が独自献立作りへ
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20071117i5w5.htm

国に逆らうと、マスコミ的には無条件に
ヒーロー扱いなのだが。

だけど、独自の基準を作るためには、
それぞれの自治体で膨大な手間が必要になる訳だ。

基準自体を考えるのはもちろん、
有識者に諮った足跡を残して、関係機関に根回しをして
また、議会の同意を取れるよう調整して…。

もし、日本中の自治体がそれぞれ「独自の基準」を
作り始めたら、それこそ、全ての自治体で
同じような手続きが平行して行われることになる。

なんという壮大な無駄。

そりゃ、例えば除雪の計画とかみたいに
地域毎の所与の条件の違うものは、
それぞれの自治体が考えるしかないだろうが、
給食で牛乳を出すか否かなんて、所詮趣味の問題だろう。

だったら、「国の基準」でやっておけばいいじゃないか。

わざわざ、給食に「独自の基準」を作るくらいなら、
そういう無駄な作業に裂く人員のリストラ計画でも
作って貰った方が、私としてはポイント高いんだけどなあ。

小人閑居して…

2007-11-17 | 社会
>愛称「おてもやん熊本駅」に、と署名運動

>民謡「おてもやん」とゆかりのある熊本市春日校区で
>ユニークな署名運動が始まった。

>地元のJR熊本駅の愛称を「おてもやん熊本駅」にするよう
>JR九州に要望する。三年半後に迫った九州新幹線の
>全線開業を見据え、全国的に知られる「おてもやん」で
>駅の注目度を上げ、観光振興などにつなげたいとの思いだ。

>交通拠点の愛称化は空港でみられ、熊本空港も
>企業経営者らが中心になった署名運動の結果、
>ことし四月、「阿蘇くまもと空港」の愛称が実現した。
>しかし、JR駅の愛称化は「九州では例がなく、
>全国的にも聞いたことがない」とJR九州。
http://news22.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1195202709/l50

元記事にリンクが貼れないので2chのコピペに貼っておく。

いつも思うんだけど、田舎の「企業経営者」ってのは
ほんとヒマなんだな。

富士山ナンバーや湘南ナンバーを求める運動とか、
坂本竜馬空港の命名を求める運動とか、
いろいろ似たようなバージョンがあったけど。

実は私もちょっと地方都市で仕事をしてたことが
あるんだけど、田舎って企業の新陳代謝が少ないから、
企業経営者って言っても、2代目、3代目の
オーナー社長みたいなのの比率が高いんだよね。

で、だいたいそういう企業はもう番頭さんみたいな人が
だいたい実務は回してるから、はっきり言って
社長はヒマという所が大半。

ヒマならヒマで、
ゴルフか釣りでもしててくれればいいのに、
こういう訳の解らん運動を始めたりする訳だ。

ただ、金は持ってるし、社員の集票も期待できるから、
政治家がまた、こういうのに媚びるわけだよ。

で、普通の人なら「アチャー」っていうセンスのことが
決まってしまったりする。

小人閑居してなんとやらという感じだな。

何か、彼らにもっと生産的な仕事をしてもらう
方法は無いのかねえ?

農業補助金に反対する

2007-11-16 | 政治
>農業補助金の対象拡大 自民、基準緩和を検討
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200711120043.html

なんで、農家やってるだけで金もらえるんだ?

こういう話を聞くと真面目に働いて税金を払うのが
バカバカしくなるな。

一部には、どうせ石油が止まれば日本はお終いなんだから
一生懸命食料自給率を上げても仕方がない、
という意見まである。

私はまだ、そこまでは吹っ切れてはいないけれど、
ただ、既存の農家に税金を握らせてまで農業を
続けて貰う必要は全くないと思っている。

例えば、現状禁止されている企業の農業参入を認めれば
参入する企業はいくらでもあるはずだ。

もし、企業が補助金を与えなくても
農業に参入してくれるのであれば、
既存の農家に金を握らせてまで続けてもらう必要など
全くないではないか。

また、どうしても税金を使うんだったら新規就農者の
イニシャルコストの補助に使った方がよっぽど良い。

イニシャルコストの補助なら、
既得権になって未来永劫、出し続けることにはならないし、
誰でも使うチャンスがある分だけ公平だ。

そういう手を打ってもなお、十分な農業の
担い手が得られなかった場合に初めて、
バラマキ型の補助金が検討の俎上に乗ってくる
というのが当たり前の順序だろう。

それをすっ飛ばして、
いきなり最初から補助金のバラマキが出てくるのは、
要するにそれで「票を買う」ってことだろ。

自民党がこの前の参院選で負けて必死なのは解るけど、
負けたのは決してバラマキが足りなかったという
訳じゃないと思うよ。

おかしな「なんとか改革」の類を止めればいいだけで、
変なバラマキはかえって逆効果だと思うけど。