フランス語の勉強ノート

フランス語を勉強していて、知らなかったこと、忘れていたこと、発見したことなどについて書いていきます。

フランス語の洒落 その2

2004年10月31日 00時39分16秒 | 語彙

2003年の前半のNHKラジオのフランス語講座入門編では月に一度 Santoni 先生がフランス語のことわざを紹介しています。
6月26日放送ではロバ(a^ne)に関連することわざが挙げられていました。
そのことわざは

A laver la te^te d'un a^ne, on perd sa lessive.

直訳すると「ロバの頭を洗うと洗剤がなくなってしまう」、ことわざとしての意味は「バカにつける薬はない」です。
Santoni 先生はテキストにロバの絵を挿絵として描いていらっしゃいますが、ロバの絵の上に

"I recommend Petrol' Ane"

という言葉も書いていらっしゃいます。

Petrol Aneを推薦する?
何のことかさっぱりです。
(聞き逃したのかもしれませんが多分放送の中では特に説明されていなかったように思います)

実は petrol hahn という名前のシャンプーがフランスにはあるんです。
"Petrol' Ane"と"petrol hahn"。駄洒落そのものですね。 

petrol hahn の駄洒落をもうひとつ。

4輪馬車レースに出場しているある男の話です。
男の馬はいつもコーナーですべってしまい、男は勝ったことがありません。
それをみかねた知人が「僕のロバ、ペドロを貸してあげよう」と言ってくれました。
「ロバ?」と不審に思う男に、知人は「大丈夫、大丈夫。」と自信ありげ。
だめもとでペドロをいれて馬車レースに挑んだところ、あれよ、あれよという間に馬車は進み、見事1等賞を獲得したのでした。
喜んだ男はロバを貸してくれた知人に礼をいうと、知人はこういいました。

"Pedro l'Ane, evite la chute des cheveaux"
      (馬が滑ってしまうのをロバのペドロが防いでくれたんだよ。)

これだけでは、私達にはまだピンと来ませんよね。シャンプーpetrol hahnがなぜ関わってくるのか。
実はこのシャンプーの宣伝文句に

      "Petrol Hann, evite la chute des cheveux"

というのがあるのです。
知人の言葉と、この宣伝文句、駄洒落になっているんですね。

フランス語の略語

2004年10月28日 17時53分07秒 | 語彙

フランス語の形容詞は名詞の後、初心者の私でも知ってるわ、そんなこと当然やん、と自信があった私。

ADN

という単語を前にして、うーむ・・・なんだろう?
これは、acide desoxyribonucleiqueの略で、日本語ではDNA(デオキシリボ核酸)です。
ちなみにDNAは英語のdeoxyribonucleic acidの略です。
略語も語順が変わるなんて・・・当たり前といえばそうなんですが、やられたって感じですね。

他にも例を挙げると・・・

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QI:Quotient Intellectuel IQ:intelligence quotient:知能指数

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SIDA:Syndrome immunodeficitaire acquis AIDS: acquired immune deficiency syndrome:後天性免疫不全症候群(エイズ)

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PNB:Produit National Brut GNP:gross national product:国民総生産

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OGN Organisations non gouvernementales NGO :Non Governmental Organizations:民間公益団体、非政府組織 

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私たちが普通に使っているアルファベットの略語はあくまでも英語圏のものだということなんですね。
驚き。

フランス語の洒落 その1

2004年10月23日 22時38分28秒 | 語彙

2003年2月15日パリでも20万人を超える規模で、米国のイラク攻撃に対する反戦デモがありました。

このときのプラカードに"Non à la Busherie"という文字がありました。
BusherieのBushはブッシュ大統領のことです。
その後ろのerieは、肉屋さんのboucherieのerieからきています。
このboucherieには「虐殺、殺戮」という意味もあり、Busherie は皮肉のきいた洒落になっています。

接続法

2004年10月15日 18時46分35秒 | 文法

接続法ってやっかいですよね。
il faut queやil vaut mieux queの後が接続法、主節が願望や疑惑を表す場合も接続法、à moins que、à condition que、jusqu'à ce queの後も・・・そうだった、接続法でした。

でも、知らなかった、主節が否定になったら従節が接続法になるなんて・・・。
ってことは、je ne pense pas queって接続法やん・・・。
私の中ではかなり使う頻度が高かったこのje ne pense pas que。今まで接続法を必要としそうな文は極力避けてきたのに、実は全然避けていませんでした。
やっぱり接続法の活用覚えなければだめですね。

ところで、私はかなり長い間NHKラジオのフランス語講座を聞いています。
どちらかというと聞いているだけで満足してしまっているので、この悪癖を直さなくてはと思っているのですが、なかなかうまくいきません。
とほほ。

je veux は嫌われる

2004年10月05日 11時32分10秒 | 文法


NHKラジオのフランス語講座で言っていましたが、フランスでは子供のときje veuxではなくj'aimeraisやje voudraisを使うようにしつけられるそうです。
「je veuxを使うのは王様よ」と子供をたしなめると、フランス語講座の先生はおっしゃっていました。

フランスで王様というと、やはりベルバラ時代にさかのぼるんですよね。
マリーアントワネットもje veuxを使ってたのかなあ。

実は私の場合結構使っていたような気がします・・・知らぬが仏。

Lisa ってリザって発音するのか!

2004年10月04日 17時54分24秒 | 発音

昨日、本屋へ行ったらGaspardとLisaの絵本の日本語版を発見(遅いって)。
ぬいぐるみなどのグッズまで出ていて驚きました。

日本語では「ガスパール」と「リサ」になっていますが、フランス語では s は母音にはさまれると z と発音するので、Lisaは「リザ」とフランスでは発音します。
実は私も他人からこれを聞いたので、えらそうにいえた義理ではないのですが・・・

ということは、日本のリサちゃんは、フランスではリザちゃんになってしまうわけですね。
日本語をローマ字にした場合、その綴りをフランス人はフランス語の発音に従って発音するので、仕方ありませんが。
リサちゃんはまだいい、私の本名××はフランス語読みすると非常に汚いものになってしまうのです。
これを最初に指摘された日はあまりの悲しさに笑い飛ばすことしかできませんでした。
みなさんも一度自分の名前をフランス語読みしてみては・・・

感嘆文 Qu'est-ce que ... !

2004年10月02日 18時13分53秒 | 文法

この構文は感嘆文を表すものとして必ずフランス語のテキストに載っています。
実は私はこれを使って、フランス人に笑われたことがあります。
大げさすぎると。

じゃー、なんていうねん!!
感嘆しているイントネーションで文や単語を言えばそれで十分だそうです。
日本語と同じですね。
また、この感嘆文構文と相性がよい内容(例えば天気)と、大げさに聞こえる内容とがあるようです。

とりあえず、イントネーションと表情で感情を表現するだけでいいのか。
私のように、いちいち覚えるのが面倒な人には、朗報?!

il y a

2004年10月01日 10時58分43秒 | 文法

フランス人のペンフレンド(メル友ではない!)に聞いてショックを受けたのが il y a の使い方。
フランスの学校では il y a を文章中で使うのはあまり好ましいことではないと教わっているそうです。

えぇ!フランス語のテキストには必ず載っているil y a。
それなのに、使うのはよくないことだなんて・・・
これまでの勉強はなんだったのかと、かなり衝撃を受けました。

よくよく聞けば、話し言葉では il y a はよく使うそうなので、安心しましたが、あせりますね~。

それでは、il y aを使わずにどのように書いているのでしょうか。例えば、
    Il y a un grand jardin dans cette ville. 
の場合は、
    Il est un grand jardin dans cette ville.
と書き換えることができるとのことです。