2003年の前半のNHKラジオのフランス語講座入門編では月に一度 Santoni 先生がフランス語のことわざを紹介しています。
6月26日放送ではロバ(a^ne)に関連することわざが挙げられていました。
そのことわざは
A laver la te^te d'un a^ne, on perd sa lessive.
直訳すると「ロバの頭を洗うと洗剤がなくなってしまう」、ことわざとしての意味は「バカにつける薬はない」です。
Santoni 先生はテキストにロバの絵を挿絵として描いていらっしゃいますが、ロバの絵の上に
"I recommend Petrol' Ane"
という言葉も書いていらっしゃいます。
Petrol Aneを推薦する?
何のことかさっぱりです。
(聞き逃したのかもしれませんが多分放送の中では特に説明されていなかったように思います)
実は petrol hahn という名前のシャンプーがフランスにはあるんです。
"Petrol' Ane"と"petrol hahn"。駄洒落そのものですね。
petrol hahn の駄洒落をもうひとつ。
4輪馬車レースに出場しているある男の話です。
男の馬はいつもコーナーですべってしまい、男は勝ったことがありません。
それをみかねた知人が「僕のロバ、ペドロを貸してあげよう」と言ってくれました。
「ロバ?」と不審に思う男に、知人は「大丈夫、大丈夫。」と自信ありげ。
だめもとでペドロをいれて馬車レースに挑んだところ、あれよ、あれよという間に馬車は進み、見事1等賞を獲得したのでした。
喜んだ男はロバを貸してくれた知人に礼をいうと、知人はこういいました。
"Pedro l'Ane, evite la chute des cheveaux"
(馬が滑ってしまうのをロバのペドロが防いでくれたんだよ。)
これだけでは、私達にはまだピンと来ませんよね。シャンプーpetrol hahnがなぜ関わってくるのか。
実はこのシャンプーの宣伝文句に
"Petrol Hann, evite la chute des cheveux"
というのがあるのです。
知人の言葉と、この宣伝文句、駄洒落になっているんですね。