英雄の条件
cast >> Tommy Lee Jones, Samuel L. Jackson, Guy Pearce, Ben Kingsley, Blair Underwood, Anne Archer, Bruce Greenwood, Mark Feuerstein, Philip Baker Hall, Nicky Katt, Richard McGonagle ...
producer >>Richard D. Zanuck
director >>William Friedkin（127min）
music >>Mark Isham
soundtrack >>
極限状態で一般市民に向け "発砲命令" を出した海兵隊一筋で生きてきた男と、罪を問われた彼の "正義" を信じる戦友との "友情" と "苦悩" を描いた軍事法廷ドラマ ーーー。監督はウィリアム・フリードキン（ "The French Connection" "To Live And Die In L.A." ）、製作はリチャード・Ｄ・ザナック（ "True Crime" "Driving Miss Daisy" "The Verdict" ）。
1968年 ベトナム ーーー １枚のコインがホッジス（トミー・リー・ジョーンズ filmography ）とチルダース（サミュエル・Ｌ・ジャクソン filmography ）の "運命" を分け、ホッジスの部隊は全滅。しかし、ホッジスはチルダースの "交渉" によりなんとか助けられ、彼は "命の恩人" となる。それ以降もチルダースは死と隣り合わせの紛争地で活躍し続け、一方ホッジスは法律家として事務職の道を歩んでいた。
時は流れ、28年後 ーーー 中東イエメンでアメリカ大使館が群衆に包囲されるという事件が発生。政府からの要請で海兵隊のチルダース大佐はヘリに乗り込み、大使一家の救出に向かった。しかし仲間が撃たれ、暴徒と化した民衆が発砲したのを確認したチルダースは、民衆への "銃撃" を命令。その結果「一般市民 83名の死者」を出し、彼は恐るべき虐殺者として "殺人罪" に問われ、マスコミや政府からも糾弾されることに。軍事裁判にかけられるチルダースが弁護を頼んだのは、共にベトナムで戦った "実戦経験" を持つホッジス大佐。自分には彼を救えるだけの能力がないと一度は断ったホッジスだが、命を救ってくれた戦友のため "無実" を信じて弁護を引き受ける。しかし、チルダースに有利な "証拠" は皆無だった・・・・・。
ソーカル国家安全保障局担当補佐官をブルース・グリーンウッド（ "FLIGHT" "DEJA VU" "CAPOTE" ）、チルダース裁判の検察を務める "実戦経験のない" ビッグス少佐をガイ・ピアース（ "L.A. Confidential" "The Hurt Locker" ）、ムーラン大使をベン・キングスレー（ "GANDHI" "SCHINDLER'S LIST" ）、その妻をアン・アーチャー（ "FATAL ATTRACTION" "PATRIOT GAMES" ）、チルダースの銃撃命令を一度は拒否するリー大尉をブレア・アンダーウッド（ filmography ）、ホッジスの父をフィリップ・ベイカー・ホール（ "BOOGIE NIGHTS" "THE ZODIAC" ）、ペリー大将をデイル・ダイ（ "SAVING PRIVATE RYAN" "HEAVEN & EARTH" ← トミー・リーと共演）。
まずこの邦題がダメ！（劣） 「英雄の条件」ではなく、原題に忠実に「交戦のルール（規定）」について焦点を当てた法廷ドラマですから ーーー。ただし、一方的に "アメリカ側の視点" で描いていますから、"不公平" かつ "差別的" で、とても公平とはいえません。
作品として鑑賞する分には許せますが、国家や政府にとって都合のいい "正義" を植え付けられ、彼らの都合によって "英雄" として崇められたり、"罪人" として陥れられ "名誉" を傷つけられたり、そういう "やり方" や "考え方" は許し難い！ 彼らの "正義" は、私の考える "正義" とは必ずしも一致しないし、そんなことも含めて戦争における "殺しの許容範囲" など、深く考えさせられる作品です・・・。
ちなみに共に戦った男同士の "友情" や、事件の詳細の見せ方（編集）、そしてキャストは秀逸です ーーー。
>> Drama - filmography（ドラマ 映画作品一覧）
>> War - filmography（戦争 映画作品一覧）
