え ~ が ~ 天 獄

嗚呼、天国か地獄か、それなりに行き詰まりのパラダイス。
映画を中心に、あくまで個人的好き嫌いで感想紹介。

時をかける少女 (2010) 主演:仲里依紗

2010年04月02日 | ファンタジー
2010年 日本 122分 ファンタジー/青春
監督:谷口正晃
出演:仲里依紗、中尾明慶、安田成美、勝村政信、石橋杏奈
(78点) 「時かけ」のオマージュ的な小品 「時かけ」ではない!

仲里依紗、過去へ飛ぶ!おかあちゃんの想いを告げるため。でも、アカン。飛ぶ時代を間違えた。1972年に行くはずが1974年に行ってもーた。偶然知り合った映画青年中尾明慶の力を借りて未来人「深町一夫」を探すのだ。中尾明慶のアパートに同棲しつつ神田川ごっこしながら8ミリ映画なんか撮ったりしつつ、若かりしおかあちゃんに会って、そんでもって「深町一夫」を探すのだ。

なんか2006年公開のアニメ版あたりからサーガとなりつつある「時をかける少女」。
1983年版で高校生だった芳山君は2006年のアニメではいとこの大学生になり、今作では教員でお母さんになって娘が活躍。次は孫娘が主役となる映画も作られそうな感じ。

最高傑作!との呼び声も高い。
という宣伝文句を真に受けて期待しすぎた。決してつまらなくはないけれど、そもそもこんなの「時かけ」ではない。83年版のオマージュとして作られたバッタもんみたい。オリジナルのタイムリープものして見ればそれなりに良作だが「時かけ」らしさはない。時代を駆け抜ける面白さゼロ。ただの70年代青春映画の焼き直し。「時かけ」の看板をつけなければヒットは望めないが、なんか詐欺にあった気分。どちらかと言うとSFアニメ「時空の旅人」に近い後味の青春映画。

アニメ版のヒロインの声を努めて実写版でもヒロインとなった仲里依紗もアニメとは違うヒロイン像を目指したと言っていたわりに、まんまアニメキャラだった。それでもアイドル映画としては有り。

どうせオマージュなら安田成美じゃなくて原田知世を出せば良かったのに。

時をかける少女

(2010年3月30日、閉館直前のピカデリー2にて鑑賞)
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