え ~ が ~ 天 獄

嗚呼、天国か地獄か、それなりに行き詰まりのパラダイス。
映画を中心に、あくまで個人的好き嫌いで感想紹介。

双頭の殺人鬼

2010年06月18日 | ホラー
1959年 日米合作 73分 白黒/ホラー
製作/ジョージ・ブレークストン
監督/ジョージ・ブレークストン、ケネス・G・クレーン
音楽/小川寛興
出演/ピーター・ダインリー、中村哲、武智豊子、ジェリー伊藤
(69点)B級珍品ホラーとしては有りか

日本の温泉地で獣人が人を襲う事件が発生。それは狂気の科学者が生み出した失敗作だった。彼はラジウムが人間に及ぼす実験をしていて妻をお岩さんみたいにしたり弟をゴリラにしてしまったりする。ラジウムって凄い!温泉に使われるだけじゃないんだね!そしてアメリカからノコノコ取材にやってきた記者も騙して実験に使う。ラジウムを注入された記者はそれまでの紳士からは一転して粗野な乱暴者になっていく。そして注射された肩から別人格の頭が生えてきて遂に殺人鬼と化してしまうのだった。

その昔、怪奇映画に登場するモンスターばかり紹介する子供向けの本があって、それに載っていて気になっていた一作。日本を舞台にした最低映画としてマニアには知られていたが最近になってDVDが発売された。言うほど酷くはないが決して出来が良いわけでもない。ラスト凄い展開になるのだが、1~2分ウトウトしていたらそこを見逃してしまった。後から解説聞いて「しまったー!」と思った。DVDは1,500円だが、買うほどの映画ではない。日米合作になっているが実はアメリカ向けに作られた日本映画らしい。新東宝か大蔵映画が中心になって作ってたみたい。音楽が「赤影」の人らしく、怪談風な音楽が鳴り響く。コレクションとしては必須か。
内容的にはケン・ラッセルの箱風呂の中で先祖がえりし原始人になって暴れまわるアヴァンギャルドな芸術風SF「アルタイド・ステーツ」と似ているなと思った。

双頭の殺人鬼

(2010年6月シネマスコーレにてB級映画レイト1,000円にて鑑賞)

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