拷問で自白強要のケースも 米国は官民一体で解放圧力 日本政府の「沈黙」に中国識者も疑問符
中国当局がスパイ行為に関与したとして拘束した日本人は12人に上り、うち4人は拘束期間が2年に達している。米国民を拘束したケースでは拷問による自白強要も確認されており、官民による中国側への抗議が解放に向けた圧力となった
一方、“沈黙”を表面上守り続ける日本政府の対応に、中国の有識者の間からも疑問の声が上がっている
「ファンギリス氏の安全が保障されなければ、中国において安全な米国人はいない」。中国当局にスパイ罪で起訴された米女性実業家サンディ・ファンギリス氏(57)が暮らしていた米テキサス州の地元紙は今年3月、社説で釈放を強く訴えた
ファンギリス氏は、地元財界と中国の都市との経済交流に取り組み両国を往復。2015年3月に広東省で中国当局に拘束され、1年2カ月にわたって弁護士との接見が認められなかった。中国当局は、ファンギリス氏が米国の情報機関のために中国人のリクルート活動を行ったとしてスパイ罪で起訴。米メディアによると、同氏は拷問を受けて自白を強要されたことを面会した米領事職員に訴えた、心臓疾患を引き起こして2度入院したという
中国当局はファンギリス氏の家族がメディアから取材を受けないよう圧力をかけたが、夫は妻の無実を主張し続けた。地元テキサス州選出のクルーズ上院議員らは中国の崔天凱駐米大使に書面で早期解放を要請。先の地元紙は、ファンギリス氏が解放されるまでヒューストン市長は訪中を控えるべきだと主張した。
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