奈良

不比等

古都奈良・修学旅行と世界遺産の街(その422)

2017-10-20 08:15:00 | 奈良・不比等
国文祭・障文祭なら2017
歴史ファンタジー小説・北円堂の秘密

文化について考える。-----
高2女子学生の新聞懸賞論文に福沢諭吉の「学問のすすめ」についての論説が書かれてあった。神様は子供達を川の上に産み落とされるが早瀬があったり揺(ゆ)ったりした流れであったり岩場の上であったりする。子供達はその選択の自由を持たない。女子学生がボランティア活動をしている相手は施設の子供達だが親身に頼れる人は此の広い世の中に誰もいない。このような中で「学問のすすめ」を説いてみても無理が感じられる。川の流れの中に誰かがダムを造って流れを緩やかにしてあげる人が居ないと流されてしまって前後も分からなくなる。今の世の中は自分の事で精一杯の人が多いのだろうが、自分は論文に賞を貰ったことで済ますのではなく、これからもこのような自分ではどうしようも出来ない状況に置かれた子供達を幾らかでも癒せるダムとなれるように努力してゆきたい。世の中の大人の人々もこのような機会均等さえ与えられない世界が未だ日本社会に有ることを知り見守れるダムを社会の激流の中に造れるように協力して欲しい。------
このような大人顔負けの社会福祉活動に取り組んでいる高校2年生の論文が最優秀賞を貰っていた。18歳から選挙権が与えられているのだから高校3年生になれば政治にも関心を抱くようになると思うが、男子生徒ならまだゲームに関心が強いだけだろうに女子学生は流石に大人びているなと感心した。-----
暮らしの経済的余裕が文化を生み出すとすれば、社会福祉にも回して欲しいと考えた。トリクルダウンの経済理論はセレブが恣意的に散財や寄付をしなければ成立しない。自然にはそのようにはならない。スポンサーとなる芸術家をより好みする恣意性はあっても散財や寄付こそが文化の元である。また人口減少社会であれば遺産相続されない遺産も公共財として多くなるだろうからこれらを再配分できれば日本の将来に人口減少が良い事に繋がることもあるように思う。
コメント
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