奈良

不比等

古都奈良・修学旅行と世界遺産の街(その2046)

2022-03-31 08:15:00 | 奈良・不比等

北円堂を知らずして奈良の歴史は語れない

「実用自分でつくる茶懐石1~基礎編茶懐石をつくる前に(清真知子著・淡交社編集局編2018刊)」を読んだ。清真知子(きよしまちこ1960生れ)女史は、1983裏千家学園/茶道専門学校卒、茶道/裏千家教授。-------

この本「実用自分でつくる茶懐石1」の目次は次の通り。“季節の茶懐石について”、“茶懐石の構成と流れ”、“茶懐石に用いる器とその扱い”、“調理器具と使い方の基本”、“美味しい茶懐石を作るために”、“覚えておきたい茶懐石の形”--------

この本「実用自分でつくる茶懐石1」の内容紹介文は次の通り。日常の料理のおもてなし料理に。調理/盛り付けに一手間掛けて自宅でおもてなし茶懐石料理。(実用シリーズの続編/今シリーズは料理屋さんに頼らない/自分でつくる茶懐石/全5巻です)、(盛り付ける前の器の扱い/出汁の取り方などの基本から季節の食材を使って自分で作れる茶懐石を紹介します)茶懐石の作り方を基礎編/春夏秋冬に分けて紹介します。同じ素材または同じ調理方法でも複数の味が楽しめるバリエーションを提案します。(2019.1)シリーズ2春/(2019.4)シリーズ3夏/(2019.7)シリーズ4秋/(2019.10)シリーズ5冬の各シリーズ続編では、其々の季節の茶懐石を具体的に紹介している。-------

清真知子女史は、茶道と和菓子の教室を主宰。1996神戸で和菓子教室、1998調理師免許取得、2014拠点を明石市に移した。清真知子女史は、茶道の根幹ともいえる茶懐石の実際を具体的に書籍の形で提示されており、とても親切な茶道の紹介本となっている。日本文化は本末転倒な理解をする人もいるが、茶道の醍醐味は、美味しい食事と酒をお腹いっぱいに頂いて、最後の最後に、濃茶を頂くと云う締めに至ると云う手順の文化でもある。空きっ腹に濃茶を飲んだ日には、腹痛を起こしてしまうものです。だから最後の喫茶は勿体ぶってゆるりと味わうのです。お道具などを眺めながらにね。茶道を中心に物を言っているが、お食事の茶懐石は言わずもがな当然の出し物であることを知っておく必要があるのです。お抹茶と茶菓だけの茶席は虚ろで/文化的にも無意味です。茶懐石を振る舞う茶事こそが100%の茶道、騙されないようにね。

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古都奈良・修学旅行と世界遺産の街(その2045)

2022-03-30 08:15:00 | 奈良・不比等

北円堂を知らずして奈良の歴史は語れない

「コサックのロシア~戦う民族主義の先兵(植田樹著・中央公論新社2000刊)」を読んだ。植田樹(うえだしげる1940生れ)氏は、東京外大(ロシア語科)卒、NHK入局、1974~1979モスクワ特派員/1984~1987ニューデリー特派員/ワルシャワ特派員/テヘラン特派員/解説委員を務めた。-------

この本「コサックのロシア」の目次は次の通り。“コサックと日本”、“コサック誕生”、“帝国の先兵として”、“ステンカラージンとピョートル大帝”、“ツァーリのコサック軍団”、“ロシア革命とコサック”、“蘇るコサック”--------

この本「コサックのロシア」の内容紹介文は次の通り。強大な戦士集団コサック復活。それは何故か/ロシアの方向を決定付けるのか/日本の北方領土はどうなるのか/コサック誕生以来の歴史からチェチェン紛争/プーチン人気など現在の状況を報告。ロシアは何故ロシアなのか。コサックという特異な戦士集団の生成/転変/復興の道筋を辿(たど)り、巨大帝国ロシアの生成と発展の秘密から、今日の新生ロシアの現状まで、ロシアの実像を描き出す。-------

植田樹氏は、ご存命なのかどうか分からないが、現今のロシアのウクライナ侵攻をどのように考えられただろうかと、この本「コサックのロシア」を読んで思った。ロシアの歴史を遡ると、モンゴル帝国のキプチャク汗国に端を発する。世界帝国であったモンゴル帝国の覇権主義がロシア帝国/氾ロシア主義に繋がるもののようだ。また、モンゴルの騎馬戦士の伝統はコサック戦士に色濃く残っていたが、共産党のソ連時代にコサックは危険視され/冷遇された。今ではボリショイサーカスにその伝統文化を残すのみになって廃(すた)れてしまったのであると。征服を繰り返して成立した巨大帝国であったモンゴル帝国では、少数のモンゴル戦士だけでは占領地を支配できないので、現地人を巧妙に使役して広大な領土を国家として運営した。そのコツを速くに習得してモンゴルに仕えた人々がコサックの先祖であると云うのだ。

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古都奈良・修学旅行と世界遺産の街(その2044)

2022-03-29 08:15:00 | 奈良・不比等

北円堂を知らずして奈良の歴史は語れない

「地銀消滅(高橋克英著・平凡社新書2021刊)」を読んだ。高橋克英(たかはしかつひで1969生れ)氏は、1993慶応大学(経済学部)卒、2000青山学院大学大学院(国際政治経済学研究科)修士課程修了。三菱銀行/シティグループ証券/シティバンクの銀行クレジットアナリスト/富裕層向け資産運用アドバイザーを務めた後、2013その経験を元に独立/マリブジャパン代表としてフリーで活動している。--------

この本「地銀消滅」の目次は次の通り。“スマホ化が地銀を隅に追いやる(3大ビジネスが苦戦/ペイロールとスーパーアプリの衝撃/スマホ銀行になるかDX企業の傘下か)”、“メガ地銀の誕生(地銀再編キャンペーン/総資産20兆円/20グループ時代の到来)”、“第2地銀の末路(第2地銀の苦難の歴史/東海地方地銀再編の前触れ)”、“店舗と人材は不要になる(店舗の3割削減だけで十分なのか/本店の建設/乱立する超豪華な研修施設/デジタル人材不足と早期退職制度の導入)”、“法人向けも個人向けも苦戦(法人向けの貸出とAIレンディング/地銀が投信販売を止める日)”、“新規事業の拡大は収益にならない(生き残りたければ何もするな/子会社乱立の山口FG/お花畑施策が地銀をダメにする)”、“魅力ある地方と地銀のすれ違い(地銀再編から地方再編へ/東京へと進出する地銀/沖縄独自の地銀の取り組み)”、“東北がフロントランナーとなる”--------

この本「地銀消滅」の内容紹介文は次の通り。人口減少/低金利/デジタル化という三重苦により、地方銀行は消滅の危機に瀕している。しかし業績不振は本当にこれらの外部要因が理由なのか。顧客のメリットを第一に考えない店舗運営/収益目線の欠如が顧客離れと赤字事業の垂れ流しを招いていないか。事業のスリム化/本業の貸出業務への集中が求められてういる今、顧客目線/収益目線を取り戻すことこそ、地銀が生き残る道であると提言する。-------

高橋克英氏は、独立/フリーとなって著作物の出版も重要な活動となっているのだろう。3大メガバンクになって久しいが、未だに地銀の再編は進んでいない。だからこの本「地銀消滅」のような本は、手を変え品を変えて多くの人か書いていても一定数が売れるのだろう。新奇な話はないが手堅い本であるようだ。

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古都奈良・修学旅行と世界遺産の街(その2043)

2022-03-28 08:15:00 | 奈良・不比等

北円堂を知らずして奈良の歴史は語れない

「それいけ方言探偵団(篠崎晃一著・平凡社新書2021刊)」を読んだ。篠崎晃一(しのざきこういち1957生れ)氏は、1983千葉大学卒、1987東京都立大/大学院修了、1994都立大(人文学部)助教授、2005首都大学(教養学部)助教授、2008東京女子大学教授。専門は方言学/社会言語学。-------

この本「それいけ方言探偵団」の目次は次の通り。“はじめに“、”北海道/東北(北海道/青森/岩手/宮城/秋田/山形/福島)“、”関東(茨城/栃木/群馬/埼玉/千葉/東京/神奈川)“、”中部(新潟/富山/石川/福井/山梨/長野/岐阜/静岡/愛知)“、”近畿(三重/滋賀/京都/大阪/兵庫/奈良/和歌山)“、”中国/四国(鳥取/島根/岡山/広島/山口/徳島/香川/愛媛/高知)“、”九州/沖縄(福岡/佐賀/長崎/熊本/大分/宮崎/鹿児島/沖縄)“、”共通語な方言(物の呼び方/東VS西/先生だいてくれるんですか/離合困難何が困難/テレビ放送終了後のザーザー/信号パカパカ/コマツキ/タマツキ/何が付いてる/痛み色々/学校の休み時間色々/身が入ると筋肉痛/潮味が濃いと感じたら/しかも/でら/ぶち/とても元気な強調表現/水分が多過ぎたら/ぼとぼと/やわやわ/本当にゆっくり/号令が違ったら)“、”おわりに“--------

この本「それいけ方言探偵団」の内容紹介文は次の通り。ご当地グルメ/ご当地アイドルと世は空前のご当地ブーム。方言は特産品/公共施設/交通系ICカードの名前の元になるなど、地域PRにも一役買っている。共通の関心事/コミュニケーションツールでもある方言。いざ魅力溢れる方言の世界へ。方言を知ればその土地/日本が見えてくる。--------

篠崎晃一氏は、遅咲き/51歳で私学の大学教授のポストを得られた。専門分野が“方言”とは如何にもニッチな分野だ。日本列島各地を探訪/研究するに終わりはない。羨ましい人生だと思った。

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古都奈良・修学旅行と世界遺産の街(その2042)

2022-03-27 08:15:00 | 奈良・不比等

北円堂を知らずして奈良の歴史は語れない

「初歩からのシャーロックホームズ(北原尚彦著・中公新書ラクレ2020刊)」を読んだ。北原尚彦(きたはらなおひこ1962生れ)氏は、青山学院大学(理工学部/物理学科)卒、作家/翻訳家/ホームズ研究家。1990“ホームズ君は恋探偵”で小説家デビュー。--------

この本「初歩からのシャーロックホームズ」の目次は次の通り。“シャーロックホームズとは何者なのか/原作はどの順番で読めばいいのか/多数ある邦訳のどれを選らべば良いのか”、“華麗なる登場者達(天才的な観察眼と洞察力を持つ探偵/シャーロックホームズ/ホームズの真の友/ワトスン博士/ベイカー街221Bの大家/ハドスン夫人/ロンドン警視庁のベテラン/レストレード警部/シャーロックホームズ以上の頭脳を持つ兄/マイクロフトホームズ/犯罪界のナポレオン/モリアーティ教授)”、“ホームズが活躍した舞台/時代と地理(大英帝国の絶頂期/ヴィクトリア時代/霧にガス灯の浮かぶ帝都ロンドン/ランチ艇デッドヒート/テムズ河/貴族と貧民/オスカーワイルド/ドラキュラ/ジキル)”、“正典紹介(緋色の研究/四つの署名/シャーロックホームズの冒険/回想/バスカビィル家の犬/生還/恐怖の谷/最後の挨拶/事件簿/経外典)”、“真の作者/アーサーコナンドイル(医者を目指しやがて作家へ/大成功/一番書きたかった歴史小説/心霊学への傾倒)”、“次に進むべき道(他の作家が書いた続篇パスティーシュ/パロディ/シャーロッキアン)”、“メディアミックス(映画&ドラマ/BBCシャーロックの功績)”--------

この本「初歩からのシャーロックホームズ」の内容紹介文は次の通り。1887“緋色の研究”で世に登場して以来、シャーロックホームズは、小説/コミック/映像/ゲームのメディアの変遷に乗り、名探偵として世界中で親しまれてきた。人気の秘密を日本屈指のシャ-ロックホームズ研究家がその謎と魅力を解説する。------

北原尚彦氏は、日本人なら誰もが知っているシャーロックホームズの魅力に自身も魅了されておられて、その研究家として一生を捧げる覚悟のようだ。だからこそ、この本「初歩のシャーロックホームズ」は面白いのだろうと思った。理系のご出身であり、謎解きに科学的頭脳/才能が冴え渡る作品世界は何物にも替え難いのだろう。

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