奈良

不比等

古都奈良・修学旅行と世界遺産の街(その310)

2017-06-30 09:35:56 | 奈良・不比等
近鉄奈良線で大阪に出掛けた。最寄駅より乗った快速急行は行きも帰りも阪神電車の車両で少し近鉄電車よりも短いサイズではあるが好きな車両である。社内の案内板には阪神電車の乗り入れている山陽電車の路線とその駅名が記されている。-----
近鉄奈良から阪神三宮さらには山陽姫路までが鉄路で繋がっているのは近鉄奈良線を利用する度に実感させられる。平日の通勤時間帯でもないのに乗車人数はそこそこ多いように見受けられる。-------
大阪難波・阪神三宮に向かう快速電車も近鉄奈良に向かう快速電車も生駒駅から鶴橋駅間はノンストップのため非常に快適である。通勤時間帯なら快速急行であっても所要時間が路線容量いっぱいにダイヤが組まれているので余分に掛かるが、平日は本当に素っ飛ばしてくれるため快適な走りを味わえる。これで天気が晴れて居れば枚岡と石切間で大阪平野のパノラマが楽しめるのだが、本日は曇りで阿倍野ハルカスも霞んでしまっていた。------
JR西日本の新快速も乗車した印象ではスピードを感じるのであるが、旧国鉄の狭軌と近鉄や阪神電車の標準軌では安定性の面でも違いがあり、新快速はその揺れの割には実際のスピードはそれ程ではない。やはり近鉄や阪神電車の快速急行のスピードの速さは特に平日の時間帯のスピードは信じられない程速いのだ。その証拠に帰りの生駒駅では予定時刻より早く着いてしまい時間調整をしていた。-------
関西の私鉄では近鉄南大阪線(吉野方面行き)や南海電車も狭軌でありスピード感程には距離を稼げていないので所要時間は結構掛かって仕舞う。また阪急電車は標準軌であるが快速急行の設定が無い。近鉄・阪神電車に対抗できるのは標準軌の京阪電車の京阪特急くらいだろうか。------
近鉄奈良線には本数は少ないが特急も走っているがスピードは快速急行と違いが無い。------
近鉄奈良線の快速急行のもう一つ紹介をしておくと、昨今のインバウンドによる外国人観光客へのサービスのために、車内アナウンスが日本語・英語・中国語・韓国語と親切である。
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古都奈良・修学旅行と世界遺産の街(その309)

2017-06-29 09:43:21 | 奈良・不比等
世界遺産・古都奈良の市内循環バス路の紀寺にある「璉珹寺(れんじょうじ)」に「大山蓮華(おおやまれんげ)」の花を観に行ったら1輪しか残って居なかったとの話を聞いた。奈良新聞に記事が載ったので行ったのだが、既に花の盛時は過ぎて居たらしい。お寺の方が申し訳なさそうに来年はもっと早くに新聞記事にして貰うようにお願いしてみると仰っていたとのことである。取材は花の咲く少し前に行って写真は一年前のものを載せるのがベテラン記者なのだろうけれど。------
6月は紫陽花(あじさい)一色かと思いきや「大山蓮華」の純白の大きな花は美しいようだ。5月から7月と開花時期に幅があるのは大峰山に自生している「大山蓮華」もあり、場所や標高など気候の違いによるのだろうが、璉珹寺の大山蓮華は自生種を移植したものか栽培種なのかは不明である。--------
世界遺産・薬師寺も大山蓮華を鉢植えして観光客の目を楽しませていましたが、近年は東塔の解体修理などで大山蓮華の花のことは余り話題とならないようです。---------
世界遺産・古都奈良のリストに登場する寺社ならば特定の花で観光客を誘致しなくても修学旅行生や外国人観光客は勿論の事、大勢の観光客が引きも切らず訪れて呉れるようだ。--------
同じく世界遺産・古都奈良のエリアに在りながら、観光客の関心の薄い寺社では「大山蓮華」などを植樹してせめて花の時期くらいには世界遺産めぐりの観光客の一部でも呼び込もうと色々な作戦を練っているのだろう。璉珹寺の大山蓮華は観光客呼び込みに功を奏しているのだろうか。

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古都奈良・修学旅行と世界遺産の街(その308)

2017-06-28 08:39:17 | 奈良・不比等
近鉄奈良線沿線のマクドナルドで友達とお勉強をしている隣席の高校生の会話を自然に聞いてしまった。教科の事とか部活の事とか話が飛び交う内に、英語の話になった。二人はどうやら中学校では同窓であったが高校は別のようであった。英語の文法について一方が現在完了形と過去完了形の違いが分からないので教えて欲しいと云うのだった。教えを乞われた子は小・中・高校を例にとって、現在完了形は中学校から続いていたが今の高校で終わった事であり、過去完了形は小学校から続いていたが中学校で終わった事を云うと思えば良いと説明していた。日本語に無い英語の文法の時制の解釈は日本人には理解し難(がた)くて分からないままに大人になる人が多い事だろう。でもこの片方の高校生は可也頭が良さそうでその他の質問にもとても平易に友達に教えて居た。------
「受験英語」・「文部省検定・学校英語」の弊害が叫ばれて久しいが、外国人との意思の疎通に役立たない事甚だしいのではどうしようもない。せめてネイティブの外国人に英語を教えて貰えれば日本の子供達はどれ程助かるか分からないのだが、そして英語の科目を受験から外すなどしないと日本人英語教師の下手な英語の知識が刷り込まれてしまい後々(のちのち)取り返しがつかなくなる。-----
漸く、日本人教師による学校英語の無意味さを意識し出したのか、大学入試の受験資格にTOEICなどの民間資格で代替しようとの動きが出ている。TOEICも受験英語には変わりがないのだが日本人英語教師の作成する個々バラバラの英語の受験問題の意味の無さを避ける意味でもアメリカに発注して作られたTOEICの方が未だましと考えているのだろう。(本当はTOEFLが好ましいのだが日本人一般には難し過ぎる。)------
奈良県内の高校の偏差値は相当格差があるようであり、T高校などの音楽コースなどの推薦入学(特色選抜)の生徒は一般入試の生徒とは更に差が大きいようだ。即ち通う高校によって教えて貰える教科の到達度が全く異なるのだろう。奈良県北中部の小・中・高校生はお勉強がそれにしてもとても大変な事が分かりました。

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古都奈良・修学旅行と世界遺産の街(その307)

2017-06-27 08:42:04 | 奈良・不比等
奈良県議会のTV中継を観た。議員の質問に答えて延々と「荒井正吾(あらいしょうご)奈良県知事」が汗を拭き拭き回答している様子が映し出されていた。奈良新聞で読んだような少々古い案件についての質問だったような気がするが、確かに与党側の議員でないと個々の施策の内容についての詳しい内容は一般県民と同様程度にしか分からないのかなと思った。-------
新聞記事程度の施策の内容紹介では突っ込み処も無く、少なくとも議員に対してはもっと詳しく計画を知る権利を行使できねば議会自体に緊張感が生じないような気がした。------
教育・警察・医療関係を除く奈良県職員は3千人程度であり、知事のブレイン(brain)となる職員はずっと少ない。奈良県予算の内、荒井正吾知事がリーダーシップを示せるような案件の予算は数%否1%未満ではないだろうか。そうした数少ない県政のネグリジブル(negligible)とも云えるような施策が観光立県のための観光振興目的であったりするのだが、豊富な予算の付かない微々たるものが殆どであり、何かに集中して投下しないと何ら形にならない物が多く荒井正吾知事は何とか国の補助金の拠出される形にしようと苦労なさっている様にも見える。----
野党議員にすればそのような苦労は関知しないのだろうが、狭い奈良県の折角の予算を執行するのだから、自らも代替施策を提示するなど、積極姿勢を示して欲しいものだと思った。-----
柿本善也知事の時代には高校の統廃合とか役所の出先の統合などのコストカットを積極的に進められており、荒井正吾知事としては観光振興を積極的に行う段階になって居たのだろうから、「芸術家村」や「道の駅」の設置はとても重要な施策である筈だし、効果は結果を見るまでは分からないのだから。お手並みは「平城遷都1300年祭」で証明済みと何方(どなた)も認めるでしょうし。
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古都奈良・修学旅行と世界遺産の街(その306)

2017-06-26 01:04:56 | 奈良・不比等
「グローバリズム以後~アメリカ帝国の失墜と日本の運命(エマニュエルトッド著・朝日新書2016刊)」を読んだ。「エマニュエルトッド(Emmanuel Todd 1951年生れ)」氏は歴史家・文化人類学者・人口学者と様々な顔を持つフランスの知識人の代表でもある。「グローバリズム以後」はエマニュエルトッド氏に朝日新聞記者がインタビューした記事の集成本でもある。1998~2016に亘る時代をカバーしていて振り返るとエマニュエルトッド氏の世界情勢の予測が可成り当たっていたことが分かる。-------
インタビューの聞き手は大部分が朝日新聞の大野博人氏であり日本のメディアを代表する知識人とも云えるお方であり、エマニュエルトッド氏の考えを引き出すために相当突っ込んだ質問もしている。-------
グルーバリズムの進展は世界中の国々における識字率の向上が人々の個を認識させて均質化が求められていくのであると云う。こうした中で先進国においては教育格差が表れてエリートの声が大衆に届かない状況が起こっており、民主主義を支えるべきエリートの間にニヒリズムの風が吹いている。リベラリズムとはエリートのリードする民主主義であるが、寡頭制(かとうせい)に傾いて最も古いリベラル民主主義を蝕(むしば)みつつあると云う。-------
エリートを認めない日本社会から見ると米欧のエリート社会は理解し難いところもあるけれど、民主主義の成立要件としてエリートの存在は欠かせないのであるとエマニュエルトッド氏は機会がある毎(ごと)に述べている。そして、昨今ポピュリズム政治が横行しているのもエリートのニヒリズム病に原因があるとも指摘しているのである。-------
但し、ドイツや日本は家族制度がまだまだ機能しており、英米やフランスの実情よりはましであるとも云っている。-----
地元、奈良県というローカルな地域を見ても奈良県北中部の京阪神へ通うサラリーマンの集合体である100万人は中途半端な家族形態であり、残りの在来人である40万人こそがエマニュエルトッド氏の云う日本的家族制度を残している人々なのだろう。
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