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日本とフランスに関係する情報を集めたページです。

結婚の手続き-その2・フランス市役所編-

2005-09-21 | リヨン生活
前回は、健康診断編でしたが、今回は1つの山場でもあるフランスの市役所における手続き編です。

フランスも日本同様、婚姻の手続きは市役所で行います。ただ、日本と違って、『婚姻届』に判を押して提出という単純なものではなく、必要書類が日本よりも多いです。しかも、日仏結婚となりますので、通常の市役所の手続きプラス日本から書類を取り寄せたり、それを元に、大使館や領事館に法廷翻訳をお願いしたりと一筋縄ではいかないのが事実です。また、ここがフランスらしいのですが、必要書類がお住まいの市によって違ったり、手続きの過程も違ったりするのも事実です。なので、これから書く説明をすべて鵜呑みにするのではなく、わからないことがあったら、お住まいの市役所に問い合わせる、そして日本の書類がらみなら(例えば、戸籍謄本からの法廷翻訳だったり)、大使館、領事館もしくは法廷翻訳家に依頼するのであればその手の専門家等に直接問い合わせてみることをオススメします。(翻訳についても大使館・領事館・領事事務所でOKというところもあれば、必ず、翻訳家のものでないと受理しない市もあるようです。)合言葉は念には念を入れてですね。石橋を叩きすぎているんじゃないか?でちょうどいいと思います(笑)。

お住まいの市で必要書類一式をいただく。
まず、これが重要です。書類一式の中には、証明をいただくものとリストが含まれています。中でもリストはこれをもとに、あなたのお住まいの市で結婚するにあたり、必要な書類になるので、かなり重要です。我が市の場合、外国人配偶者(つまり、私のような立場の者)が必要な書類は以下のものでした。

●EXTRAIT D'ACTE DE NAISSANCE(出生証明書)
●CERTIFICAT DE COUTUME(慣習証明書)
●PIECE D'IDENTITE(日本国旅券またはフランス滞在許可証)
●CERTIFICAT MEDICAL PRENUPTIAL(婚前健康診断書)

では書類について説明します。

●EXTRAIT D'ACTE DE NAISSANCE(出生証明書)
●CERTIFICAT DE COUTUME(慣習証明書)

この2点については、日本からアポスティーユ付の戸籍謄本を取り寄せてから作成をお願いする必要があります。ここで、

――戸籍謄本はだいたい、取り寄せ方はわかるけど、アポスティーユってなんぞや??

とギモンをお持ちの方がいらっしゃると思います。

これは日本の外務省で取り寄せます。手続き過程としては、

1.本籍地の市役所で戸籍謄本を入手する。(今回は1部しか必要ありませんが、のちにまた必要になってきますので、このときに3から4部くらい取り寄せることをオススメします。理由は??あとでわかります。)
2.数部取り寄せた戸籍謄本のうち、1部を外務省にアポスティーユ依頼をする。

で、日本では東京と大阪でこの手続きを行っており、方法としては、

○直接申請→申請翌日以降直接現地へとりに行く。※申請して平日ならば翌日の午後には書類は出来上がっています。
○代理人申請→後日郵送(郵送の取り扱いは日本国内のみなので、日本の実家にとりあえず送ってもらってその後転送という方法になると思います。)※但し、郵送→転送となるので、時間を要することは覚悟。
○直接・代理人申請→後日郵送(郵送の取り扱いは日本国内のみなので、日本の実家にとりあえず送ってもらってその後転送という方法になると思います。)※但し、郵送→転送となるので、時間を要することは覚悟。
○郵便申請→後日郵送(郵送の取り扱いは日本国内のみなので、日本の実家にとりあえず送ってもらってその後転送という方法になると思います。)※但し、郵送→転送となるので、時間を要することは覚悟。これがイチバン、時間がかかるでしょうね、おそらく。

そして、注:代理人申請の場合は委任状が必要になります。詳しくは外務省における証明のHP(http://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/todoke/shomei/index.html)をご覧下さい。
※私の場合はたまたま、8月下旬から9月頭にかけて一時帰国のチャンスがあったので、そのときに東京の外務省へ一番最初の直接申請→現地へ取りに行く方法をとりました。
そして、外務省へ直接・代理人申請される方へ
現地へいく場合、入り口のところに守衛の方が何人かいらっしゃいますので、その方々より身分証明書の提示が求められます。更に中でも求められたので、必ずパスポートは持っていくようにしましょう。忘れたら、シャレにならないと思います、ハイ(おそらく)。

・外務省 領事局領事サービス室証明班
 東京都千代田区霞が関2丁目2-1
 電話 03-3580-3311(代表) 内線 2308,2855
 
 又は

・外務省 大阪分室
 大阪市中央区大手前2丁目1-22 大阪府庁内
 電話 (06)6941-4700

とりあえず、アポスティーユについてはおわかりいただけましたでしょうか?

で、ここで疲れてしまったアナタ。コレでおしまいではありませんよ。ここまでは前段階つまり、家で言うなら、土台を作ったまでです。(笑)
では、この申請後は、法廷翻訳をお願いします。在仏日本国大使館(http://www.fr.emb-japan.go.jp/jp/)のHPにあったのですが、お住まいの市によっては、大使館・領事館・領事事務所の法廷翻訳の受付不可のところもございますので、事前にお住まいの市に確認することをオススメ致します。

私の住んでいる市の場合では法廷翻訳は領事事務所で申請しました。手順としては、アポスティーユ付の戸籍謄本をもって直接現地へ行き、『結婚に関する書類で●EXTRAIT D'ACTE DE NAISSANCE(出生証明書)と●CERTIFICAT DE COUTUME(慣習証明書)の申請をお願いしたいのですが……』で大丈夫です。そうすれば、係の方が期日とそれまでに用意すべき金額(小切手か現金(注:つり銭のないように))と引換証を揃えて、期日以降の引き換えになります。

ここまで長くなりましたが、お分かりいただけましたでしょうか??では最後にチャチャッと締めたいと思います。
●PIECE D'IDENTITE(日本国旅券またはフランス滞在許可証)→これはつまりパスポートのことです。滞在許可証があれば、そのページも重要です。市役所へは現物のまま持っていきます。現地で係の人がコピーしてくれます。

●CERTIFICAT MEDICAL PRENUPTIAL(婚前健康診断書)→これはその1で触れました健康診断のことです。健康診断終了時にホームドクターよりこの書類にサインをいただくことを忘れないようにしてください。詳しくは結婚の手続き-その1-をご覧下さいませ。

※在仏日本国大使館(http://www.fr.emb-japan.go.jp/jp/)には、フランスでフランス人と結婚する場合の必要書類の中に●CERTIFICAT DE CELIBAT(独身証明書)が記載されているのですが、私の住んでいる市では、●EXTRAIT D'ACTE DE NAISSANCE(出生証明書)を領事事務所で戸籍謄本をもとに作成していただいた際に、独身欄があったので、これで証明にならないかと市役所に確認したら、これでOKということだったので、●CERTIFICAT DE CELIBAT(独身証明書)は特に必要ではありませんでした。というように、ちょっとでもギモンが湧いたら、問い合わせてみることは重要です。

以上の書類と相方側の必要書類、リストを持参し、市役所に提出します。そうしたら、係の方が書類を1つずつ丁寧にチェックをし、ここでOKが出たら、市役所で挙げる結婚の日取りを決めます。時期によっては6週間待たされることもあるそうですが、私の場合はちょうどシーズンオフということもあり、10月8日に日取りが設定されました。

今回はかなり長くなりましたが、以上フランスの市役所における前段階の手続きはこんなところです。

選挙が終わったばかりの日本でありますが……

2005-09-13 | リヨン生活
日曜日は選挙、選挙の日本でしたが、この選挙にちなんで、こんな話題を。

このblogの読者の方ならすでにおわかりかと思いますが、私は現在、フランスに住んでおりまして、そんなヤツらを見て、

――えーい、非国民めーぃ!!

と思っているそこのアナタ!!フランスに住んでいても、日本国籍を保持している方なら、大使館、領事館、領事事務所にて投票できるのです。ただし、投票期間が決まっておりまして、実際の日本の選挙よりも早めに設定されております。実は私も20歳とウン年経っておりますので、立派に選挙権というものは持っておりますので、リヨンで投票できたのですが、そのちょうど期間の真っ只中に、日本へトンボ帰りをしておりまして……(やはり、非国民)。

でも、できるんですね、リヨンに住んでいても……。ちなみに私、現在独身、来月結婚し、既婚者となるわけなのですが、その場合もできるのか??というギモンが登場するかと思います。それについての回答ですが、

――できます!!

なぜなら、結婚しても私の場合、国籍は日本のままだからです。というわけで、次回フランスに住んでいて、選挙が……っていうのであれば、フランスで投票できるわけです。そのかわり、フランスの選挙は投票できないです。(その辺りは、外国人なんですね。)

しかし、そこで湧いた疑問。今回実際に、投票にいかなかったアタシもアタシなのですが、選挙区の割り振りはどうなるのでしょうか??当然、リヨンには候補者なんていないワケですし……。実家の区??それとも本籍地(住民票と戸籍が違う人だっているわけじゃない。)そして、結婚した場合、日本でのワシの扱いはどうなっとるのじゃぁ……(住民票とかさぁ……。だって日本の住民じゃないワケだし、結婚したら親元から抜けるんじゃないの??)まだ、結婚に関する手続きがすべて終了したわけではないので、素朴なギモンがいろいろ湧いてくるのであります。

というわけで、海外在住の日本人もこうやって、投票している人がいらっしゃるのです。(私は今回行きませんでしたが……

なので、一言で非国民なんて言わないで下さい!!地球は1つなのですから……。

結婚の手続き-その1・婚前健康診断編-

2005-09-10 | リヨン生活
私が日本へ一時帰国する前(8月下旬)、事前に結婚へ向けての手続き、第1弾と致しまして、健康診断をしました。

というのは、フランスで婚姻手続きをするには、この過程は絶対外せません。なぜなら、のちに更に書類関係で説明はしますが、市役所に一通り、婚姻のための書類を提出するのですが、その必要書類の中に、これが含まれているからなんです。

で、やったことは、
1.ホームドクターへ電話で予約を入れる。(私は相方がお世話になっているところへ同行させていただきました。)
2.地域のホームドクターのところへ赴き、一通り、何をするか説明を受ける。
3.血液検査2回→そして、結果を取りに行く。(3日必要)
4.再び、結果報告と市役所の必要書類にサインをしてもらうため、再び電話予約。
5.結果を提出し、いろいろと健康状態についての説明を受ける。そのあと、女性は婦人科検診を受ける。→婦人科検診の結果サンプルは所定の封筒にて郵送する。そして、市役所の必要書類にホームドクターからサインをいただく。

とりあえず、健康診断関係はそんなところです。日本みたいに、婚姻届にサインをしてハイ終わりでないのが、フランスの特徴です。市役所で式をするのもオドロキですが、その必要書類もかなりのものです。なので、前からかなりの準備期間が必要なのです。それとかならず、何をするにしても、Rendez-vousが必要な国です。長期留学経験等ある方にはお分かりいただけるかと思いますが、(特に滞在許可証の申請のときね)飛び込みは受け付けてくれないので、電話予約もしくは県庁等の手続きであれば、現地へ直接赴き、Rendez-vous、コレ、フランスでは鉄則です。

このあと、必要書類についても説明しますが、これもなかなかのツワモノです。

では、次回までお楽しみに……。

コウシーン!!(仮面ライダーのノリで)

2005-06-21 | リヨン生活
ホント、いい年してアホなオンナでスンマセン!!(タイトルのこと)

いやぁ、ついにこの時期がやってきちゃいましたよ。えっ、何がって。。。

――滞在許可証更新。。。

多分、経験のある方ならわかると思いますが、BGMはダン・ダン・ダン・ダン・ダン・ダンという効果音でしょう、間違いない!!(って長井秀和のパクリをしてみる。。。)
更に更に、私の場合、今回より完全たる社会人復帰することになりまして、(まぁEryllionの社員なんですけど)今までは、学生バイトという身分で働いていたので、滞在許可は学生で滞在しておりました。しかし、今年からは学生から完全に社会人復帰するので、今回、滞在許可の身分変更という手続きが発生してくるんですね。

まぁ、どちらにしても、管轄はLyonの場合は県庁へLet's・ら・Goとなるわけなのですが、いやぁ、いろんなサイトでこの滞在許可証の更新、身分変更、いろいろと話題になっているのをここ最近、ずっと見ていたのですが、いやぁ、恐ろしいとかなりのプレッシャーだったんですけど、とりあえず、無事にRendez-vous(予約)と手続き行ってまいりました。後は結果を待つのみです。いやぁ、当日の私はかなり、目つきはヤクザだったと思います。もともと、根が短気ということもあり、行列、待つことにイライラな私は、舌打ち連発、片足でプレッシャー、そして、隙あれば割り込みしてくるヤツには、極上のニラミで跳ね除けて参りました。まぁ、その甲斐あって書類は受理され、後は審査を待つのみなのですが、今の感想としては、

――まぁ、やるべきことはやったし……

ってカンジです。やっぱ、ポイントは強気で行くことでしょう、何でもこの国ではそうだと思いますが。。。強気??そんなんないわよって言う人も中にはいるかもしれません。が、そういう人は、ハッタリつまり、演技でもいいのです。強気オーラと回りを固められる証拠(まぁこの場合、書類っていうことになりますが)さえ出ていれば、切り抜けられると思いますよ!!

ということで、このblogの読者の方にも、現在、私と同じようにフランスに滞在して、滞在許可証の更新を控えていらっしゃる方も中にはいらっしゃると思いますが、ほんの少しですが、気持ちの持ち方について、ちょっと書いてみました。そして、少しでも、暗くなりがちな気分に光を与えることができたら幸いです。

ではでは。

忘れておりましたが……

2005-03-29 | リヨン生活
そう言えば、忘れておりましたが、3/27をもちまして、フランスと日本の時差が7時間になりました。これは、サマータイム制によるものですが、何か、この影響からか、ちょっと、感覚が変です。日本だとこの制度がないので、夏時間から冬時間に変わるときもそうでしたが、ちょっと、体の感覚がおかしくなりますね。

大概の時計は自動セットされるのですが、アナログものの時計は当然、1時間遅れます。なので、その都度直さなくてはならないのです。そこで1つエピソードを……。

昨日、ノコノコと起きてきた私は、そろそろ、昼ごはんをと自分の部屋にあるパソコンの時計を見ずに、そのまま、ダイレクトに台所にあるアナログ時計のもとへ……。そこで、自分が思っていた時間と1時間違ったので、もうちょっと、時間をおいてから……と呑気に考えていたたら、居間のテレビの音がお昼にいつも見ているテレビ番組の音が聞こえてきたので、一瞬、思いっきりボケている自分に気がつきませんでした。

とにかく、不思議な感覚ですね、これは……。