龍の尾亭<survivalではなくlive>版

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十二国記『白銀の墟 玄の月』3巻目に入る!

2020年01月15日 16時26分07秒 | メディア日記
2巻目の後半まできて、今までの作品とは物語の性質が大きく異なっているのに漸く気づかされる。
単に、謀反によって傷つき落ちぶれ身を隠ている王のことを家臣が探す話というばかりではなく(それが物語の主要エンジンてあることはたしかなのだが)、それがもっと大きな物語の「伽藍」の一部に過ぎない(のかもしれない)、と知らされていく面白さを、いま味わっている。
これから伏線の回収にかかる後半、となるのだろうが、語られるのは単なる貴種=王の流離の話でもなければ、隠れた王=聖杯を探す話でもない。
話の主人公は、国か摂理か。
そこに絡む麒麟というものの設定がこれほどおもしろい話に広がるとは正直思ってもみなかった。
20年かけて(時を隔てつつ)これを書く小野不由美の脳みその中を一度観てみたいと思う。
さて、後半を読み進めねば!