教育のヒント by 本間勇人

身近な葛藤から世界の紛争まで、問題解決する創造的才能者が生まれる学びを探して

海陽学園の作戦

2005-08-22 16:08:09 | 戦略
読売新聞(2005年8月13日)によると

海陽中等教育学校(仮称)の
“前倒し入試”は今回の募集限り
となるそうだ。

奨学生資格審査が、生徒の「青田買い」に当たる
のではないかと問題視された件で
日本私立中学高等学校連合会(田村哲夫会長)と
海陽学園設立準備財団(豊田章一郎理事長)との間で
和解が成立したようだ。

(1〉審査結果は入試後まで公表しない
〈2〉事前審査は今回限りとする
(3〉審査料は返還する

ということになったという。

しかし、このことで、海陽学園側はマイナスの
ダメージはない。

むしろ全寮制学校なので、存在のアピールが
全国にできればそれでよい。

見事にその目標は達成された。
しかも何か新しいことをすると
周りからいろいろいわれて
大変であると、逆利用できる口実ができた。

海陽学園は他の私立学校より少し抜きん出ていれば
それで募集は成功する。それ以上は
しがらみがねと言っていればよい。
いずれにしても海陽学園は先進的なんだという
アピールができる。

それと渋谷教育学園幕張・渋谷も
またアピールができた。
日本私立中学高等学校連合会の会長
田村哲夫先生は、この学園グループの
オーナーである。

日本の経済を支える巨大企業に
屈しなかったヒーローということ
になる。

そういう理事長・校長が経営
する学校はすばらしいということ
に世の中というのはなるのである。

立ち向かったのは田村先生1人
ではなかったのであるが・・・。


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