僕の消灯時間まで

ブログの引越しをしました。
愛する方々へ、遺書のように。

大友

2015-06-16 22:24:15 | 日記
青空応援団には大友という副団長がいます。
高校時代からの後輩にあたりますが、年が離れているため、直接かぶっていたわけではありません。

僕は最近とてもよく思うことに「先輩に好かれることよりも、後輩に好かれるのは難しい」ということがあります。

後輩とは、子ども達も含めてです。

簡単に見抜かれるし、僕が逆ならすぐに分かる。
「面倒くせぇ大人になんかなりたくねぇ。」
それは、本当に尊敬できる人なんてあまりいなかったからなのか、ツッパっていたからなのか、未熟だったのか、もしくはそれら全てだったのかは分からないけど、そんな風に思っていたこともありました。
応援団は縦社会で、本当に先輩達が全てでした。
けれど、いつしか何となくズレているような気がしたんです。
抜け切れてない暴走族のOBのように、年端もいかない学生相手に、
「俺はスゲーんだぞ。」
というのが【面倒を見る】のとは全く別物だと思ったのです。
もちろん、大好きな先輩もいます。
お叱りを受けたりすることも、本当に有難いし、言いにくいこともキチンと言ってくれる。
そんな方々には今も心からの感謝をしています。
なので、後輩達から好かれる先輩でありたいと思った。
後輩達から、目標とされる人でありたかった。

そして、その中でもこいつらに嫌われたら僕は嫌だなぁと思う後輩達がいました。

全員ではないけれど、その彼等は今、青空応援団として僕と共に何かと戦ってくれています。
僕たちの武器には、無鉄砲という武器があります。
無鉄砲という武器に弾を込めて撃つのです。

その中に、大友がいます。


僕は全然恥ずかしくないから本人にも言うし、会った人全てに言う。
「こいつには嫌われたくないって思う後輩達がおる。その中の一人が大友なのだ。だから、俺はそれだけで嬉しいし、なんとも心強く思う。」
本人は照れ臭そうにイヤイヤと言いますが、本当にそうなのです。

僕がフランス遠征の時に声を潰してしまい、声の代役を大友に頼んだ。
阿部先輩…阿部副団長には他に気を回してもらう必要があったため、阿吽の呼吸でないと務まらないし、度胸も場数も必要かと思い迷わず彼に頼んだ。


そんな彼は後輩ではなく、やっぱり同胞なのだと思います。
僕にとって大きな友である大友は、来月からボツワナに行きます。
2年間、世界の為に貢献してくるのです。
誰よりも先に、僕に相談をしてくれた。
「受かるかどうかも分かりませんが、今しかないと思います。2年間もの間、副団長として無責任かもしれませんが…」
僕を親のように、兄のように、家族のように慕ってくれる彼を、僕は本当に弟のように家族のように思っています。
「たった数週間海外に行くだけで人は成長をする。2年間もアフリカに行く君が戻ってきたら、こんなに頼もしいことはない。遠慮なく、全力で面談を受けて、無事に帰って来い。」
彼は見事に合格し、ボツワナに行きます。


そんな折。
兼ねてから、友人とも言える「会長」の山の工事を合間を縫って施工していた。
「おやぶ~ん、なんとか助けてけねが~?」
「年なんだから、休んでろよ。」
「動いてねぇと、俺は死ぬんだ。マグロだから。いや、夜の話じゃねぇよ?」
「アホか。」
そんな会社の若手達は僕らの手伝いに回される。
こんな感じにです。


その中に「大友」という青年がいた。
気の利く男で、なかなか爽やかな好青年。
ずっと一緒に作業をしていた。

今日、後輩の方の大友の話をしていたら、
「それ、兄貴の話をしていますか?」
と「大友」に言われた。
「は?」
「大友ショージのことですよね?」
「!!そうだよ?!弟なの?!!」
「はい。」
「なんで言わねぇんだよ?!」
「いや、その、スコップ団でもあるんです。少しですけど。」
「なんで言わねぇんだよ?!」
「かっこ悪いじゃないっすか。」
「うちの親方、君みたいの大好きなんだよ。」
「いやぁ、大好き。」
「スコップ団に参加して、大変に勉強になりました。微力ですみませんでした(笑)」
と爽やかに笑っていました。

「君の兄貴は俺にとって本当に最高の支えでのう。兄貴の代わりに、俺の側にいてくれよ?いや、いてんくれんかのう?」
と言うと、
「光栄です。やらせて頂きます。」
だって。
青空応援団員が、1人増えました。


依怙贔屓はしない。

ただただ、君の中に流れる血を信じてる。

「代わりには失礼だったね。俺と一緒にいてくれよ。俺は本当に世界を良くしようと思うんだ。子ども達はすぐに共に働く仲間となる。デカイこと言って、それを叶える奴がいい。他にも沢山の仲間がおるんじゃ。君のような素晴らしい仲間がワンサカおるんじゃ。心強く思います。どうぞよろしく!」

大友兄弟。
いい男たちです。

兄貴の書いた詩がある。
東都に起てり。
という詩。

【東都に起てり】

東都の富士は東雲に
(とうとのふじはしののめに)
仰ぎし君の意気やよし
(あおぎしきみのいきやよし)
大志の峻嶺あらわれて
(たいしのしゅんれいあらわれて)
登らむ、登らむ、己が高みへ
(のぼらん、のぼらん、おのがたかみへ)

闇夜も流れは止めれぬと
(やみよもながれはとめれぬと)
励みし日々の鍛錬よ
(はげみしひびのたんれんよ)
勲し大河の如くにて
(いさおしたいがのごとくにて)
進まむ、進まむ、彼方理想へ
(すすまん、すすまん、かなたりそうへ)

降り立つ息は白けれど
(おりたついきはしろけれど)
迎えし母(こきょう)の微笑みよ
(むかえしこきょうのほほえみよ)
秘めたる誓い 噛み締めて
(ひめたるちかい かみしめて)
弛まぬ、弛まぬ、勇躍一路
(たゆまん、たゆまん、ゆうやくいちろ)

仰ぎし富士の幾星霜
(あおぎしふじのいくせいそう)
夢見し峰に君は起つ
(ゆめみしみねにきみはたつ)
凱歌は故郷に轟けり
(がいかはこきょうにとどろけり)
讃えむ、讃えむ、君が軌跡を
(たたえん、たたえん、きみがきせきを)

僕は今回、青空応援団の応援歌集を作ろうと決めて、サダポン達の協力もありレコーディングが全て終了した。
何故、音源を作ろうと思ったか。

それは、アフリカ、ボツワナで大友に聴いてもらいたかったから。
君の書いた詩に、僕が曲をつけた。
それを、辛い時も楽しい時も聴けるようにしたかった。

僕らは応援団だから、応援しかできない。
涙を流して見送ることも出来ない。
決めたのだから、這ってでも達成して来いと応援をするしかない。
途中で帰ってくるんじゃねぇぞ!と激を飛ばすしかできない。

その出来ない出来ないの制約の中に、音源は「出来る」の手段だった。

初代 青空応援団 応援歌集
「いつも心に青空を」
は、そうして出来た大切な音源です。

間も無く、皆様にも聴いて頂けるかと思います。

僕の、僕らのそんな思いが詰まっています。
辻くんの書いた詩。
阿部副団の書いた詩。
そして、大友の書いた詩。

全て秀逸だと思います。

僕たちの絆のようなCDです。

でも、売りません。(笑)
「ぇぇえ?!」
売らないのです。

その真相は、また今度です。
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4 コメント

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!!! (micamaco)
2015-06-16 23:18:31
必要な時に、必要な人と、会えるものですね。
返信する
やっと。まさか北の大地で(笑) (麻衣)
2015-06-16 23:26:42
>
僕らは応援団だから、応援しかできない。
涙を流して見送ることも出来ない。
決めたのだから、這ってでも達成して来いと応援をするしかない。
途中で帰ってくるんじゃねぇぞ!と激を飛ばすしかできない。

そのことがよくわかりました。
応援団を見たからだけではないけど、
私も自分の決めた事に、
自分でゲキを飛ばしまくってやってこうと思ったよ。

無事戻りました!
返信する
Unknown (Unknown)
2015-06-17 15:41:05
同胞の為に出来る事、最高の応援だと思います。
そして詩の言葉に込められた想いと、みなさんのお人柄に感動しています。
世の中を青空のようにしたいです。
返信する
いつも思うこと (Unknown)
2015-06-17 18:06:34
いつも思うことがあります。

団長の周りだからこんなことが起きるのか。
もしかしたら、私にも起きているけど話しかけたりしないから水が手をすり抜けるように取りこぼしているだけなのか。

いつもいつも、不思議に思います。

きっと団長は誰に対しても無防備なんだね。
それを危ないとするかどうかは、周りの人が防御線を張るのかな?

とにかく、普通では考えられないことが団長には起きる。

いつもいつも、不思議な物語を見ているようだ。
もっともっと応援しようと思わせる団長は、小さな男の子のような雰囲気がある。

そんな気がしています。
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