明日、日韓合同エスペラント大会参加のために韓国に向けて出発する。下関から船で釜山に渡り、韓国の新幹線(KTX)でソウルに行く予定である。帰るのは14日、このブログの更新は早くても16日になると思う。
ひとつ残念なニュース。招待でベトナムから参加予定だった人がビザが取れなくて参加できなくなった。
さて、今日のテーマは分詞である。
1.受動態になることのできるのは他動詞のみである。ところが、普通は自動詞とされる動詞が受動態になることがある。logxi, iri である。
エス日辞典ではこの2つの動詞の扱い方が少しだけ違う。
iri の項には自動詞としか書いてなく、
irota vojo:(これから行く)道程[-otの注意を参照]とある。
そこで -ot の項を見てみると、同じ例があげられて「ここでは iri が他動詞扱いされている」とある。
logxi の項には「自」の他に「他・線」(受動態のみで使われる)もある。
dense logxata urbo
PMEG は、Mi logxas tiun domon. とは普通は言わないが、誤りではないとしている。iri についても Li piede ekiris la vojon. というザメンホフの用例をあげている。
どうもこの2つの動詞は自動詞と他動詞の中間的な性格を持っているらしい。ふつう他動詞につくとされる -ebl-, -end-, -ind- といった接尾辞がわりに違和感なくつくのもそのためであろうか。
2.直説法の is, as, os と、分詞の it, int, at, ant, ot, ont は、同じように i, a, o を使っているが、意味が微妙に違うので注意が必要である。
直説法の場合は、過去・現在・未来を示す。
分詞の場合、
it, int は( 場合によっては別の行動の前に)その行動が完了していることを示す。
at, ant はその行動が継続または繰り返されていることを示す。
ot, ont はその行動の始まる前の状態を示し、しばしば意図・計画している、まもなく起こるといったニュアンスを伴う。
3.上記の続きになるが、例えば
Mi estis amata. とは言うが、
Mi estis amita. とは言わない。ami は継続を示す(線)動詞だからだ。同様に点動詞では、
Li estis naskita 5-an de oktobro. とは言うが、
Li estis naskata ... とは言わない。
ところが、中には線・点両方の意味を持つ動詞がある。
Mi estas tre okupata de mia laboro.:仕事が私を拘束している(線)。
Mi estas tre okupita de mia laboro.:仕事が私を拘束した(点)。
La planko estis kovrata de tapisxo.(床がじゅうたんで覆われている。(線)
La planko estis kovrita (de iu) per tapisxo.:床が(誰かに)じゅうたんで覆われた。(点)
4.Kiam li alvenis, mi estis estinta leganta la libron dum kelka tempo. :彼が来たとき、私はいくらかの時間の読書をすでに終えていた(彼が来たときに読書を終えたのではなく、それより以前に終えていた)。
正確に表現したのだが、こんな言い方はしない方がよろしい。
写真は恵那市の円通寺、恵那33カ所の結願寺である。本堂にあるこの仁王像は戦前に名古屋城の門から移されたものという。修復されていて美術的価値はないとか。
Mi invitas vin aligxi al la gramatikumema grupo, kiu jxus diskutas pri int-ant-ont,
it-at-ot. Kontaktu min, se vi interesigxas.
Se Akira interesigxas pri ata-ita-ota kaj anta-inta-onta problemoj, mi invitas vin al la grupo, kiu jxus diskutas pri la problemoj. Rekte kontaktu min.