エスペラントな日々

エスペラントを学び始めて13年目である。この言葉をめぐる日常些事、学習や読書、海外旅行や国際交流等々について記す。

人称代名詞

2010-02-09 | 入門・初級教科書を作る
人称代名詞
・人称代名詞には次のものがあります。
     (単数)(複数)
第一人称  mi  ni  
第二人称  vi  vi
第三人称男性 li (性不明の人を含む)
 同 女性 ŝi  ili
 同 無性 ĝi
一般人称  oni
再帰代名詞 si

・所有代名詞はそれぞれに形容詞語尾をつけて作られます。形式的には形容詞なので、修飾される語にあわせて対格語尾、複数語尾がつきます。
  mia, mian, miaj, miajn...

・ci:二人称単数の代名詞でおもに親しい人を呼ぶ場合に使われますが、現在ではほとんど使われません。

・li, ŝi と ĝi:li, ŝi は人間に対して使われます。人間でも男女の区別がない中性の場合には ĝi が使われます(bebo など)。動物は原則として ĝi ですが、ペットを指す時や童話の登場人物など擬人化する場合などには li, ŝi が使われることがあります。

・男女の別が不明の人には li を使います。これは「男性中心」というわけではなく、単に li が「男性」と「性不明の人」という2つの意味を持っているということに過ぎません。しかし、最近では性不明の人を受けるときに li aŭ ŝi とか li/ŝi(読むときには li aŭ ŝi)などとすることもあります。このような場合、tiu や tiu persono などを使う方法もあります。

・oni は次のような場合に使われます。通常は単数として扱われます。
 1)人物を特定しない、できない、したくないなどの場合。
a   Mian ĉanbron oni purigis.
 2)世間一般の人
   Oni diras, ke li estas tre mensogema.
  この意味から次のような合成語が使われます。
   onidiro(うわさ)、onidire(うわさによれば・・・)

・再帰代名詞 si の用法
 1)3人称のみです。1人称・2人称には mi, vi, ni を使います。
 2)関連する動詞の主語を受けるので、si 自体は主語になりません。また主語に si が含まれていてもいけません。
   Masao kaj lia patro eklernis Esperanton.:ここで sia patro とすることはできません。li がマサオ自身であることが文脈からはわからないときに、明確にしたい場合は以下のように工夫することが必要です。
   Masao kaj lia propra patro eklernis Esperanton.
   Masao eklernis Esperanton kune kun sia patro.
 3)従属節の中でも主語にはなりません。また従属節内の主語を受けます。
   Masao diris, ke Satiko tre amas sin.:この si は Satiko です。
   少しくどいですが次の説明をしっかり頭に入れてくださ:「sin は動詞 amas の目的語であり、amas の主語は Satiko です」
 4)propra, mem などで意味を強めることがあります。
   Masao amas sin mem.
 5)主語が複数の場合に「相互に」「お互いに」の意味になることがあります。この場合、reciproke などを補うことが多い。
   Ili amas sin reciproke.
 6)動詞不定形や分詞、動作を表す名詞などの意味上の主語を受けることがあります。
   La reĝo ordonis al la servisto lavi sin.:vesti の意味上の主語 servisto を受けています。
   Rigardante sin en la spegulo, Akiko ekploris.:rigardi の意味上の主語は Akiko です。
   Mi vidis ŝin vestanta sin.:ŝi vestis sin.
   Mi ne sciis pri lia posedaĵo en sia sako.:Li posedas ion en sia sako.
 7)sia, sin は接頭辞としても使われます。
   siamaniere, siatempe
   singarda, sindona, sinteno
  これらは主語が1人称・2人称でも使われます。
 8)si を使った成句
   en si, inter si, per si (mem)
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分詞(2)

2010-02-03 | 入門・初級教科書を作る
 分詞の後編。点・線動詞との関係については触れないことにした。私の場合初期の段階できちんと学んでおけば良かったのかもしれないし、初期段階では理解できなかったかもしれない。「相」なんて概念は全く知らなかったし、今でもよくわかっていない気がする。
 比較的早く出会う「komencanto」が、「今まさにはじめつつある人」であり、本来「初心者」に使うのは変だ、といったことはかなり早い時期に、誰かに聞いたのではなく自分でそう考えたように思う。そう考えると、この段階で説明しておいた方がいいのかもしれないが、文章化するのが難しい。

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2.分詞副詞
  〜ante …:〜しながら…
  〜inte …:〜してしまって…
  〜onte …:〜しようとして…
  〜ate …:〜されながら…
  〜ite …:〜されてしまって…
  〜ote …:〜されようとして…
   Promenante laŭ la marbordo, ni interparolis.
   Vidinte la aŭtobuson, li ekkuris.
   Ŝi falis ekironte.
   Gvidate de s-ro S, mi lernas Esperanton.
   La muro falos disbatite.
   Kaptote de policanoj, li forkuris.
 (注1)継続相・完了相・未然相はそれぞれ主動詞が表す時点を基準にします。
 (注2)分詞副詞の意味上の主語は主動詞の主語と同じでなければなりません。
 ・ke が導く節や動詞の不定形が主語の場合の補語になることもあります。
   Estas malpermesite fumi ĉi tie.
   Estas bone konate, ke Esperanto estas unu sola internacia lingvo vivanta.
 ・間投詞的な用法
   Komprenite!:了解!(=(La afero)estas komprenita de mi)
   Konsentite!
   Promesite!

3.分詞名詞
 一般的に人間を表します。
  〜anto :〜している人、〜する人:gvidanto, helpanto, partoprenanto
  〜into :〜した人:fuĝinto
  〜onto :〜しようとしている人:legonto
  〜ato :〜される人、〜されている人:amato
  〜ito :〜された人:dungito
  〜oto :〜されようとしてしている人:juĝoto
 (注1)-ant-, -int- はそれぞれ継続・完了を表していて、時間的な関係を示す物ではありません。
   (例)Helpantoj de la kongreso bone laboris.:過去についての記述ですが、ふつう helpinto とは言いません。
 (注2)esperanto は「希望する(している)人」ですが、言語のエスペラントは Esperanto と頭文字を大文字にして区別します。
 (注3)まれに人間以外を表すことがあります。
   dividanto:除数
   estonto=estonteco:未来
 (注4)-isto は職業としている人を表します。
    instruisto, flegisto
   -ulo は性質・特徴を持つ人、常習とする人を表します。
    mensogulo, pensulo
   この2つの接尾辞は動詞以外の語にもつきます。
    pordisto, artisto, pensiulo, junulo
  (比較)tradukisto:翻訳家、tradukanto:翻訳者
      mensogisto:詐欺師、mensogulo:うそつき

   写真はネパールで見た糸繰り機
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分詞(1)

2010-01-28 | 入門・初級教科書を作る
 今回は「分詞」である。前回、私自身がよくわかっていなかったのでこの場でお尋ねしたところ、fotono さんからコメントをいただいてかなりよくわかってきた。まだまだ完璧にわかったとはいえそうにないので、少々不安である。間違ったことを書いたら遠慮なく指摘してほしい。
 エスペラントといえども、単語の使い方を規則として厳格に規定することは困難である。点動詞で -ato、-anto は普通作らないが、継続・繰り返しの意味なら使える(前回記事の fotono さんのコメント参照)。例えば dungato ということはまずない。batato(サツマイモという意味もあるが)なら「叩かれ続けている人」と継続・繰り返しの意味でなら使える。ところが、点動詞でも短い時間の流れを考慮に入れた naskato, mortanto という表現をどこかで見たことがある。mortadis なんてのもあった。とくに文学では文法にとらわれない表現が言葉を生き生きさせることもある。
 まとまりがつかなくなったので、これくらいにして入門書に入ろう。
 う〜〜〜ん、わかりやすく書けたとはとても言えないなぁ・・・。

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分詞(1)
 動詞に分詞語尾をつけることで様々な表現ができます。分詞語尾は6つあります。
    (能動態)(受動態)
  継続相 -ant-  -at-  :ある状態・動作が継続していることを示す。
  完了相 -int-  -it-  :ある動作が完了してその結果が継続していることを示す。
  未然相 -ont-  -ot-  :ある動作が確実に始まることを示す。
 さらに品詞語尾をつけて、分詞形容詞・分詞副詞・分詞名詞を作ります。
1.分詞形容詞
 fluganta birdo, estimata sinjoro
 mortinta kato, dormanta bebo
 estonta edzino, naskiĝonta bebo
 legata libro, amata infano
 kaptita soldato, okupita urbo
 aĉetota aĵo, okazigota kunsido
 (注1)普通の形容詞と全く同じように働くので、修飾される名詞に対格語尾 -n や複数語尾 -j がつけば、分詞形容詞にもつきます。
 (注2)動詞 esti の補語としても働きます(注6参照)。
   Mi estas tre okupita.
   Ili estas forirontaj.
 (注3)目的語補語として
   Mi vidis lin falanta.:私は彼が倒れるのを見た。=Mi vidis, ke li falas.
   (比較)Mi vidis lin falantan.;私は倒れる彼を見た。
 (注4)分詞形容詞は動詞としての性格も持っているので、目的語や前置詞句などを伴うことがあります。
   La knabino staranta apud li estas mia fratino.
   Ĉu vi konas la sinjoron legantan libron?
 (注5)受動態の行為者を示すには、前置詞 de を使います。
   La aŭto posedata de li
   La romano verkita de Souseki
 (注6)動詞 esti との組み合わせで複合時制を作ります。表現が重くなるので時間を示す副詞などを使って代用することが多い(以下の例文の言い換えはその一例です)。
 Li estas leganta la libron.:(現在)読んでいる。=Li nun legas libron.
 Li estis leganta la libron.:(過去のある時点で)読んでいた。=Tiam li legis la libron.
 Li estos leganta la libron.:(未来のある時点で)読んでいるだろう。=Tiam li legos la libron.
 Li estas legonta la libron.:(未来のある時点に)読もうとしている。Li (bardaŭ) legos la libron.
 Li estas leginta la libron.:(過去のある時点に)本を読んだ。=Mi jam legis la libron.
  同様に、esti, estu, estus と組み合わせることもできます。
 La kanto devas esti bele kantata.
 La mondo estu fariĝi paca.
 Se la fruktoj estus bongustaj, ili estus rapide formanĝita.

   写真はネパールの山村にて。ミルクをかくはんしてヨーグルトのようなものを作っている。
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分詞について考えて

2010-01-25 | エスペラントあれこれ
 初級教科書作りの次のテーマは「分詞」である。あれこれ考えているとずいぶん複雑になってしまうが、何とかすっきり整理させたいと思っている。
 今ひとつ引っかかっていることがある。以下の私の考え方が間違っていないか、どなたかアドバイスをしてほしい。
 エスペラント日本語辞典の「-ant-」の項には「-ant-, -int- はそれぞれ『継続中』『完了』という状態を表すもので、時間的な関係を表すものではない。例えば『前議長』は・・・ prezidinto とは言わない。」とある。
 しかしこの説明はややおかしい。役職としての prezidanto(会長)には prezidinto は使えない。「会長」としての prezidanto は「議長をしている人」からは少し離れた派生的な意味である。しかし、ある会議での議長であれば、「その会議の司会をした人」の意味で使えないことはなかろう。実際にはほとんど使われないと思うが、それは別問題である。
 同様の説明が「-at-」の項にもあって、「元恋人」には amit(in)o とは言わないとある。しかしエスペラントの文法書「PMEG」には次のように書いてある。
 ・amito = amita persono, persono, kiun iu antaŭe amis
 ・amoto = amota persono, persono, kiun iu poste amos
 してみると、
  Ŝi estis mia amatino. の意味で
  Ŝi estas mia amitino. といっても差し支えなさそうに思える。
  En ĉi tiu mondo nepre devas esti mia amotino. っていいじゃんか!
 以前「Raportoj el Vjetnamio」の編集をしていたとき、ベトナムのエスペランティストが過去のことをすべて -int- にしてしまうので、文脈からわかる場合は -ant- に変えてもらった。例えば「helpanto」といった単語である。過去のことを話しているときに「helpinto」と書くと、その時点ではすでに「helpanto」ではなくなっていたことになると説明して納得してもらった。
 しかし、同様の場合でいつでも「-ant-」を使うわけでもないようなのだ。例えば、ある大会の「partopreninto」という言葉は時々見かける。これは基準となる時点がいつであるかの違い、
  estas partopreninto と
  estis partoprenanto の違いだと思う。

   写真はネパール、ワラ屋根を葺いています
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-igx-

2010-01-20 | 入門・初級教科書を作る
 今回は接尾辞の4回目、-iĝ- である。-ig- とともに、説明を読んでもわかりにくいと思うがあまり考え込まない方がいい。個々の単語によっても使い方が異なるので、結局はできるだけたくさんの実例に接していくよりないと思うのだ。

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接尾辞(4)-iĝ-
 -iĝ- は「〜の状態になる」という自動詞を作ります。元の単語からは正確な意味がつかみにくい場合もあるので、ひとつひとつ辞書で調べてください。
1.他動詞について自動詞を作る。
 fini ー finiĝi
 komenci ー komenciĝi
 fermi ー fermiĝi
(注)受動態と似た意味を持ちますが、-iĝ- の場合は「自分から〜になる」あるいは「行為者が重要ではない」ニュアンスを持ちます。
  Li rulis grandan ŝtonon.:転がした
  Granda ŝtono estis rulita de li.:転がされた
  Granda ŝtono ruliĝis.:転がった
2.線動詞について点動詞を作る。
 stari ー stariĝi
 sidi ー sidiĝi
 (注)動作・状態の始まりを示す接頭辞 ek- をつけてほとんど同じ意味の動詞を作ることができます。
 ekstari, eksidi
3.動詞以外の語根にもつきます。
 (形容詞)paliĝi, ruĝiĝi, tagiĝi, klariĝi...
 (名詞)edziniĝi, fumiĝi, amikiĝi, doktoriĝi...
 (その他)kuniĝi, aliĝi, eksiĝi, aniĝi, unuiĝi,
 (合成語)enlitiĝi, plilongiĝi, maljuniĝi, esperantistiĝi...
4.単独で動詞として使うこともあります。
 Ŝi iĝis bela.(=Ŝi fariĝis bela.:Ŝi beliĝis,)
 Mi iĝis instruisto.
5.-ig-, -iĝ- ともに、品詞語尾を伴って形容詞・名詞などにも変化します。
 perfektigo, plibonigo, peniga laboro, refreŝiga trinkaĵo
 aliĝo, renaskiĝo, geedziĝa festo, interkonatiĝa kunsido

   写真はネパールの山村、軒下に作られたミツバチの巣
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パズル

2010-01-17 | エスペラントな今日
 ふと思いついてクロスワードパズルを作ってみた。日本エスペラント学会の機関誌「La Revuo Orienta」に連載しているものと同じ大きさである。とりあえず7文字の単語を探し出して1の縦横に入れる。あとは適当に入れていったら問題図は割に簡単にできてしまった。ひとつだけ私の知らない単語が入ってしまったが、あとはそれほど難しい単語はないと思う。
 ヒント作りが難しかった。PIVが参考になるが、そのままでは使えないこともある。あまり難しいヒントは困るのだが、1の横が難しい。しかしこれは最後に出てくる解答の単語がヒントになるだろう。初心者クラスでも何とか解けると思う。例の私の知らなかった単語は、他の答えを記入していくうちに自動的に入ってしまう。
 A〜Fの文字を順につなぐと出てくる単語が答えである。



Ĉiuj vortoj estas senfinaĵaj.
HORIZONTALE
1. Tute sendependa de ĉia potenco aŭ kontrolo
5. Mallongigo de la nomo de internacia ligo de nacioj
6. kordoj as
8. Filo de
9. Pronomo ne mencianta iun personon
10. Patro de patro
11. Enhavo o, vorto
13. Prepozicio montranta direkton aŭ celon de ia movo
15. Rondire turniĝi
16. Meblo. kaj seĝo
17. Li amas mem

VERTIKALE
1. Defendas akuziton en juĝejo
2. Tute rapide kaj neatendite
3. Pruntepreni pagante monon
4. Tuta mondo, kosmo
7. Malvira
10. Kristnaska arbo
12. Granda rabobirdo
14. Artikolo

   写真はネパールの国花・石楠花
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-ig-

2010-01-14 | 入門・初級教科書を作る
 ベトナムのハノイで世界大会が2012年に開催されることが決まった。1999年のアジア大会を思い出す。ハノイの夏はメチャクチャ蒸し暑かった。そして大会は前後の遠足・受付などが恐ろしく混乱した。何よりも大会前の遠足を参加者に知らせずに勝手に中止にしてしまった。何も知らずに大会前遠足に出かけた人たちは誰も来ない集合場所で呆然としていた。大会後の遠足も2コースのうちの1コースが消えていたが、大会中でさえ知らされていなかった。当時のベトナムの人たちはごく基本的な約束事さえ理解していなかったらしい。アジア大会から1年もたたないうちにベトナムの人たちが「世界大会をやりたい」と言い出したとき、ある日本のエスペランティストが「Okazos katastrofo!」と叫んだ。
 その後10年、とくにたくさんの若い人が育ち、国際青年大会も開催し、今年は日韓中と合同の青年セミナーも行うらしい。世界大会を行う力が充分ついているとUEAも判断したのだろう。

 本題の初級教科書は接尾辞の3回目。-ig- について。易しく説明するのが思ったよりも難しい。結構しんどかったので -iĝ- は次回にする。よく見られる「自動詞につけて他動詞を、他動詞につけて使役動詞を作る」という図式は採用しなかった。

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接尾辞(3) -ig-
 接尾辞の中でもとりわけ -ig- と iĝ- は重要です。その働きについて以下に概説しますが、今後の学習の中で出会う合成語をひとつひとつ辞書で確認してください。すぐに理解できなくてもかまいません。だんだんわかってきます。
 -ig-:〜にする、させる
1.動詞語根について(他の人・動物・物などに)〜させるという意味の他動詞(使役動詞など)を作ります。 他動詞につく場合、-ig- 動詞の目的語は元の動詞の主語の場合と、目的語の場合とがあります。
 sidi(自動詞)ー sidigi
 gusti(自動詞)ー gustigi
 manĝi(他動詞)ー manĝigi
  (Mia ĉevalo manĝis fojnon.)
  Mi manĝigis mian ĉevalon.
  Mi manĝigis fojnon al mia ĉevalo.
 scii(他動詞:ion) ー sciigi(ion+al iu, iun+pri io, iun+ke/ĉu)
  (Vi scias la fakton.)
  Mi sciigis la fakton al vi.
  Mi sciigis vin pri la fakto.
  Mi sciigis vin, ke la afero fakte okazis.
  Mi sciigis vin, kio estas la fakto.
2.形容詞・名詞や品詞語尾を持たない単語にもついて他動詞を作ります。個々の単語については辞書で調べてください。
 (名詞)flamigi, glaciigi, edzigi, ordigi...
 (形容詞)altigi, beligi, blankigi, kvietigi...
 (その他)anigi, eksigi, enigi, forigi, nuligi...
 (合成語)enterigi, senvestigi, antaŭenigi...
3.単独で動詞として使うこともあります。
 Mi igis ŝin mia edzino.(= Mi edzinigis ŝin mia edzino.)
 Mi igis ŝin feliĉa.(= Mi feliĉigis ŝin.)
 Mi igis lin lerni Esperanton.(= Mi lernigis al li Esperanton.)

   写真はネパール。荒れ地のように見えるが、実は望遠で正面から撮った棚田である。
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UK

2010-01-13 | エスペラントな今日
 2012年のエスペラント世界大会がベトナム・ハノイにきまったらしい。韓国・釜山と争っていたが、この10日から12日まで行われたUEAの役員会でハノイに決まったという。普通、決まっても正式には2年前の世界大会で発表され、それまでは我々は知らないものだと思っていた。これについては以下のサイトに詳しく出ている。
Verda Mesaĝo
 ついでに、今年の世界大会(キューバ・ハバナ)の参加申込数を見てみた。現在50カ国から458人。このブログの記録によると、横浜の時は2月14日で日本人を除くと52カ国583人だったから、特別少ないというわけではないかもしれない。国別ではフランスが52でトップ、日本が46で続く。以下、ドイツ33,ブラジル31である。開催国のキューバがまだ14(上記の横浜の時は798)というのはいくら何でも少なすぎる。アメリカがゼロなのは渡航できないのだろうか?

   写真はネパール、朝の出発前に見せてくれた民族舞踊
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接尾辞(2)

2010-01-07 | 入門・初級教科書を作る
 接尾辞の2回目。-uj- と -in- に力を入れたのは、私自身が学習の初期に疑問に思ったからだが、ここではできるだけ個人的な考えが入らないようにしたつもりである。実のところこの問題で性急に議論しても実りはないと思う。時の流れがやがて解決するかもしれない、くらいに考えた方がいい。

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接尾辞(2)
接尾辞についていくつかの注意事項をあげます。
・-ĉj- と -nj-:この2つ以外のすべての接尾辞が母音で始まります。
・-et- が接頭辞的に使われることがあります。
  etfingro:小指、fingreto:小さい(かわいい)指、Fingreto:親指姫
・-il- は意味が広いので、対応する他の普通名詞が沢山あります。
  manĝilo ー kulero, forko, glaso, taso, manĝbastoneto...
 とくに「機械」の場合は -maŝino, -aparato などを使います。
  skribilo ー krajono, plumo - skribmaŝino (tajpilo)
  fotilo = fotoaparato
・-uj- と -ing- の違い:-uj- は「容器」ですが、-ing- は刀のサヤ、ペン軸のような物の一部分を差し込んで使う道具です。
・-uj- は3つの意味を持っています。
 「容器」 monujo, teujo
   意味が広いので、正確に表すために他の合成語を使うことがあります。:teskatolo, tekruĉo, tetaso など
 「木」 pomujo, rozujo
   現在ではこの意味では -arbo が使われるのが普通です。:pomarbo, rozarbo
 「国」 民族名につけてその国を表します。固有名詞なので普通大文字で始めます。 franco ー Francio、japano ー Japanio
   この意味では -land-, -i- も使われます。finno ー Finnnujo, Finnlando, Finnio
   「もともとそう決められていた」から -uj- を使おうという人もあれば、例えば「日本に住んでいるのは日本人(japano)だけではないから、入れ物を意味する -uj- を使いたくない」と -i- を使う人もいます。どれを使うかは個人の自由です。
   これらの接尾辞を持たない国も沢山あります。:Argentino, Brazilo など
   Aŭstralio の -i- は接尾辞ではありません。
   これらの場合、その国の人々を表すには接尾辞 -an- を使います。:argentinano,
brazilano, aŭstraliano
   (日本人だけでない)「日本に住む人」という意味で japaniano が使われることもあります。
・-in- は女性を表しますが、男性を表す接尾辞はありません。男性を表すには vir- を接頭語的に使います。:homo ー homino, virhomo、bovo ー bovino, virbovo
  もともと男性を示す名詞もいくつかあります。patro ー patrino、onklo ー onklino
  男女の扱いを同じにするために男性を示す接尾辞(-ir-, -iĉ- など)を導入しようという主張もありますが、あまり支持されていません。
  (注)riismo:li, ŝi に代わる代名詞 ri を導入するなど、エスペラントから男女の扱いの違いをなくす主張。
・-um- は特定の意味を持たない接尾辞ですが、現在ではほぼ使い方が定まっています。-um- で作られる単語は個々に覚える必要があります。詳しくは辞書の -um- の項を調べてください。
 慣れてくると -um- を使って今までにない単語を作ることもできますが、意味が聞き手(読み手)に伝わるかどうか十分注意しましょう。:esperantumi, blogumi
・接頭辞同様、接尾辞も単独の単語としても使われ、あるいは他の接頭辞・接尾辞と合成語を作ります。
 (形容詞)ina, eta (副詞)ege, eble (名詞)estro, ulo (動詞)emi, endi (感嘆詞)aĉ! (合成語)aniĝi, arigi, diserigi(dis-er-ig-i), subestro などなど

   写真はネパール・朝日に輝くヒマラヤの一角
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接尾辞(1)

2010-01-05 | 入門・初級教科書を作る
 前回の接頭辞に続いて接尾辞である。リストはエス日辞典によったが、文法書や辞書によって取り扱いの違うものがいくつかある。並べてみて、-oid- とか -iz- など私にもあまりなじみのないものがある。

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接尾辞(1)
・エスペラントの接尾辞には次のものがあります。接頭辞と同じく、重要なものは繰り返し出てくるので自然に覚えられるでしょう。詳細な意味や作られる単語例は辞書で調べてください。
 -aĉ-:劣悪さ、下品さなど
 -ad-:動作・行為の継続・反復
 -aĵ-:具体的な物を表す
 -an-:集団の一員
 -ar-:集団・集まり
 -ĉj-:男性の愛称を作る
 -ebl-:(〜されることが)出来る
 -ec-:性質、〜性
 -eg-:形・程度が大きいことを示す
 -ej-:場所
 -em-:性向、傾向
 -end-:〜されるべき
 -er-:微細な一片、粒
 -esk-:〜のような、〜的、〜風
 -estr-:組織・集団の長
 -et-: 形・程度が大きいことを示す
 -i-:国名を作る
 -id-:子供、子孫
 -ig-:ある状態にする(詳細は後述)
 -iĝ-:ある状態になる(詳細は後述)
 -il-:道具を作る
 -iliard-:-ilion- の1000倍を表す
 -ilion-:2以上の数詞につけて、1,000,000のn乗を表す
 -in-:女性・雌を示す
 -ind-:〜する価値がある
 -ing-:差し込んで使う道具
 -ism-:主義・思想など
 -ist-:〜を仕事として行う人・専門家、主義者・信者など
 -iv-:〜する能力がある
 -iz-:薬剤などの操作や治療法など
 -nj-:女性の愛称を作る
 -obl-:〜倍
 -oid-:類似物を表す
 -on-:〜分の1
 -op-:数詞などについて、〜人組・〜個組
 -oz-:〜に富んだ
 -uj-:1. 容器、2. 国名を作る、3. 樹木を作る
 -ul-:(〜する、〜的な)人を作る
 -um-:意味不定
・以上の他、分詞(後述)を作る語尾が6個あります。
 -ant-, -at-, -int-, -it-, -ont-, -ot-
・この他、エスペラント日本語辞典には「造語要素」として -olog-, ologi- など接尾辞に準ずるものが20個以上あげてあります。
・いくつかの単語が接尾辞のように使われます。
 -hav-, -plen-, -riĉ-, -am-, -land-, -pov-, -kapabl- など

   写真は明るい室外で勉強をするネパールの子供。
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謹賀新年

2010-01-03 | エスペラントな今日
 皆さん、明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。写真は中国・杭州誌の虎跑(ほう)泉です。
 新年にあたり、少しめでたい話を2つ。


 まず、ホーチミンの Hai Minh が結婚しました。彼女は横浜で行われた世界エスペラント大会に日本エスペラント協会の招待で来日し、私の家にも泊まりました。一緒に来ていた彼女のお父さんは帰国後病気が悪化して亡くなられました。私が2001年にベトナム旅行をしたとき、彼らの家に泊めてもらいましたが、その時には彼女はまだエスペラントの勉強をしていませんでした。彼女の夫は年下で、エスペランティストです。2007年、ハノイで行われた世界青年大会にも参加したということです。

 次は下の写真。

 作家の小林司さんが作った新しい緑星バッジです。イスラムの某国のシンボルと区別するために明るい緑を使ったということです。やや大きめ(直径2.4cm)なので目立ちそうです。非売品ですが「集団翻訳」の仕事を早く終えたのでもらっちゃいました。
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接頭辞

2009-12-28 | 入門・初級教科書を作る
 今年最後の記事である。年末の慌ただしさに加えて「共同翻訳」の仕事(1人4ページなのに、私だけ7ページ!)もあって、この記事が遅くなった。
 前回の記事の中で、合成語について Masakato さん、Jamo さんにご指導いただいて勉強になった。まだ読んでいない方はぜひコメントをよんでほしい。
 接頭辞の一覧は新しいエス日辞典によったのだが、他の文法書には「pseŭdo-」を接尾辞にあげているものは見あたらなかった。「vic-」も名詞 vico の接頭辞用法の方がよさそうに思う。全体としてあまり親切な記述をしていない。学習者が自分で辞書を引いて調べるというのが基本、というつもりである。

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 ・接頭辞には以下のものがあります。それぞれの詳しい意味・働きや作られる単語については辞書で調べてください。
 bo-:義理の親族
 ĉef-:長・主任など
 dis-:分散・拡散など
 ek-:開始・瞬間
 eks-:元の、退任した
 ge-:男女・雌雄の両方
 mal-:逆・反対
 mis-:誤った、失敗した
 pra-:世代が離れていることを示す
 pseŭd-:偽の、仮の
 re-:復帰・反復
 vic-:副の、次の
 ・単位の位取りを表す接頭辞
 tera-, giga-, mega-, kilo-, hekto-, deka-, deci-, centi-, mili-, mikro-, nano-, piko- など
 ・この他、おもに専門用語などに使われる接頭辞に準ずるものがありますが、「エスペラント日本語辞典」では「造語要素」としてあげてあります。aŭto-, ultra- など20個以上ありますが、特に重要ではないのでここにはあげません。
 ・前置詞、原形副詞、数詞、代名詞などにも接頭辞として使われるものがあります。
 (前置詞)al, ĉe, de などほとんどの前置詞が接頭辞として使われます。一覧表は「前置詞」の項に。
 (原形副詞)for, mem, ne など。一覧表は「原形副詞」の項に。
 (代名詞)sin。使い方は辞書で調べてください。
 その他、接頭辞のように使われる単語がいくつかあります。
  (動詞)fin, fuŝ
  (間投詞)fi
 ・接頭辞に品詞語尾をつけて、独立した単語としても使われます。
  male, dise, ĉefo, eksa, ek!(間投詞)など
 ・いくつかの注意事項
   bo- は ge-, pra とともに用いられることがあります。普通、ge が後ろに置かれます。
    bogepatroj, prageavoj, bopragekuzoj
   ge- をつけた名詞は原則として複数形になります。
    geknaboj, gefratoj
    (例外)gelernejo:共学の学校
   mal- と ne-(原形副詞)の違いに注意してください。
    malbona:悪い(bona の逆)、nebona:良くない(bona の否定)
   mal- はとてもよく使われる便利な接頭辞ですが、同じ意味の mal- を使わない単語が沢山あります。おもに詩などで使われます。
    lanta=malrapida, olda=maljuna, descendi=malsupreniri など

   写真はネパールの山村、民族舞踊を躍る地元の青年たち。
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点動詞と線動詞

2009-12-20 | 入門・初級教科書を作る
 今回は線動詞と点動詞である。初級教科書で必要なことかどうかやや疑問に思わないでもないが、辞書にしっかり示されているので必要だと判断した。これだけの説明で必要充分なのか全く自信が持てない。

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動詞(7) 点動詞と線動詞
 動詞には瞬間的な行為を表す点動詞(瞬間動詞)と継続的な行為・状態を表す線動詞(継続動詞)とがあります。
  Ŝi prenis la libron.:彼女はその本を手に取った。(点動詞)
  Ŝi portas la libron.:彼女はその本を携えている。(線動詞)
 多くの動詞はどちらかに属しますが、両方の働きをする動詞もあります。
  Mi vidis ŝin antaŭ du jaroj.:私は2年前に彼女に会いました。(点動詞)
  Mi vidas vastan kampon antaŭ miaj okuloj.:私は目の前に広い野原を見ています。(線動詞)
 ・点動詞は、現在形で使われることはあまりありません。
  Mi forgesis la fakton. :私はその事実を忘れました。
   (現在覚えていないことを表しているが、Mi forgesas la fakton. と現在形にはしない)
  Ŝi fermas la pordon.:彼女がその戸を閉めます。(日常的に閉めるという一般的事実を示す、1回の行為については過去形または未来形で表す)
  Jen la aŭtobuso venos.:ほらバスが来ますよ。(日本語では「バスが来ました」と過去形で表されることがあるので注意)
 ・点動詞・線動詞と時間を表す句など。
  Mi lernis Esperanton dum tri jaroj.:私は3年間エスペラントを学びました。(線)
  Mi eklernis Esperanton antaŭ tri jaroj.:私は3年前にエスペラントの学習を始めました。(点)
  Redonu la libron al mi ĝis la semajnfino.:週末までにはその本を返してください。(点)
  Portu la libron ĝis la 3-a horo.:3時までその本を持っていなさい。(線)
   (ĝis は、点動詞とともに「〜までに」、線動詞とともに「〜まで(ずっと)」の意味で使われます)
  Li vojaĝis en eksterlando dum tri jaroj.:彼は3年間外国を旅行しました。(線)
  Li ekvojaĝis al eksterlando por tri jaroj.;彼は3年間の(予定で)外国旅行に出かけました。(点)
   (期間を表す場合、線動詞では dum が、点動詞では por が使われます)
  Mi scias, kie li loĝas.:私は彼がどこに住んでいるのか知っています。(線)
  Mi sciis, kie li loĝas.:私は彼がどこに住んでいるのか知っていました。(線:今は知らないことを暗示している)
  Mi eksciis, kie li loĝas.:私は彼がどこに住んでいるのか知りました。(点:今も知っていることを暗示している)
 ・線動詞に開始・瞬間を示す接頭辞 ek- をつけたり、接尾辞 -iĝ- をつけて点動詞を作ることが出来ますが、この2つの接辞の働きが異なることもあります。個々の動詞について、意味や用法を必ず辞書で確認してください。継続や繰り返しを示す接尾辞 -ad- によって線動詞が作られることもあります。
  sidi:座っている(線) sidiĝi, eksidi:座る(点)
  bati:叩く(点) batadi:繰り返し叩く、叩き続ける(線)
 ・動詞には行為の結果が残るかどうかの区別があります。点動詞は原則としてすべて結果が残るので、エスペラント日本語辞典では線動詞のみ「線」「線結」という表示でその区別を示しています。
  Tiu ĉi dramo tre plaĉas al mi.:このドラマは私のお気に入りです。(線)
  Mi segas la branĉon.:私は枝をノコギリで切っています。(線結:切られた枝という結果が残る)

   写真はネパールの山村で建築中の建物
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動詞(6) 自動詞と他動詞

2009-12-15 | 入門・初級教科書を作る
 今日はザメンホフ誕生150年の記念日です。google の検索画面に緑星旗が出ていて、そこをクリックすると「エスペラント」についての検索結果にとびます。
 今回は自動詞と他動詞について。ものの本には「エスペラントでは自動詞・他動詞の区別がはっきりしている」などと書かれていたりするが、実際には自動詞のくせに対格を持つ単語を従える動詞がいくつかあったりする。明快でない部分をどう説明するのか、時に迷うことがある。

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 ・動詞には自動詞と他動詞があります。他動詞は目的語を必要とします。自動詞・他動詞の区別は意味から判断できることが多いのですが、中にはわかりにくいもの、日本語の語感と異なるものがあるので必ず辞書で確認してください。
  Tio ŝanĝis lian vivon.:そのことが彼の人生を変えた。(他動詞)
  Mi komencis lernadon de Esperanto antaŭ tri jaroj.:私は3年前にエスペラントの学習を始めました。(他動詞)
  La lernado ankoraŭ daŭras.:その学習はまだ続いています。(自動詞)
  Morgaŭ okazos la kunsido de la komitato.:明日委員会が行われます。(自動詞)
 ・他動詞から受動態を作ることが出来ます。
  Lia vivo estis ŝanĝita de ŝi.:彼の人生は彼女によって変えられた。
  Li estas amata de ĉiuj familianoj.:彼は家族みんなから愛されている。
 ・接尾辞 -iĝ- は他動詞を自動詞に変え、接尾辞 -ig- は自動詞を他動詞に変えます。
  Lia vivo ŝanĝiĝis pro konatiĝo kun ŝi.:彼女と知りあうことで彼の人生が変わった。
  Mia lernado de Esperanto komenciĝis antaŭ tri jaroj.:私のエスペラント学習は3年前に始まりました。
  Mi ankoraŭ daŭrigas la lernadon.:私はまだその学習を続けています。
  Ni okazigos la Esperanto-kongreson venontjare. :我々はエスペラント大会を来年行います。
   (注)接尾辞 -ig-, -iĝ- の詳しい用法は後述します。
 ・エスペラントでは自動詞と他動詞の区別が比較的明確ですが、例外的にあいまいな場合もあります。
  Ŝi kantas gaje.:彼女は陽気に歌います。
  Ŝi kantas belan kanton.:彼女は美しい歌を歌います。
  Li parolas klare.:彼は明瞭に話す。
  Li parolas en Esperanto.:彼はエスペラントで話します。
  Li parolas Esperanton.:彼はエスペラントを話す。(この場合の対格語尾は前置詞に代わる対格と考えることも出来ます)

   写真はネパール。石段の道を下りてくるヤギの群れ。
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仮定法

2009-12-08 | 入門・初級教科書を作る
 今回は私の苦手な仮定法である。まとめてみるとそれほど難しい内容ではない。そのくせ実際の使用ではよく間違える。困ったものだ。

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動詞(5) 仮定法(条件法) -us
 1.(主として se とともに)事実に反する仮定とそれによる推論、実現しない望みなどを示す。
   Se mi estus sana, mi helpus vin.:私が健康だったら君を助けたのに(実際は健康ではなかったので助けられなかった)。
 (注)この例文では過去のことか現在のことかははっきりしません。必要な場合は時を表す副詞などを補うか、後述の分詞を使います。
   Se vi ĉeestus en la kunsido hieraŭ, ni diskutus pri ĉi tiu problemo.:もし君が昨日会議に出席していたら、この問題について議論したのに。
   Se mi havus flugilon!:私に羽があったらなぁ!
 (注)以下の2つの文を比較してください。
   Se li estas esperantisto, li bone komprenas miajn vortojn.:もし彼がエスペランティストだったら、私の言葉がわかるでしょう(彼が実際にエスペランティストかどうかは不明)。
   Se li estus esperantisto, li bone komprenus miajn vortojn.:もし彼がエスペランティストだったら、私の言葉がわかるのですが。(彼はエスペランティストではないので実際には理解できない)
 ・従属接続詞 kvazaŭ の導く節では仮定法を使います。
   Ŝi amas lin, kvazaŭ ŝi estus lia patrino.:彼女はまるで母親のように彼を愛しています。
 ・実際には起こらなかったことを示す場合にも仮定法を使います。
   Ŝi fermis la pordon antaŭ ol la kanajlo enirus en la ĉambron.:その悪者が部屋に入る前に彼女は戸を閉めました。(悪者は部屋に入らなかった)
 2.devus, povus, volus
   Morgaŭ mi devus ĉeesti en la kunsido.:明日、私は会議に出席しなければならないのだが(実際には出来ない)。
   Hieraŭ mi povus viziti vin.:昨日君を訪ねることが出来たのだが(実際には訪ねなかった)。
   Mi volus helpi vin.:君を助けたいんだけど(実際には出来ない)。
 3.不確実な可能性、想像に基づく意見など。
   Baldaŭ li aperus.:間もなく彼が現れるだろう。
   Li estus ŝia fianĉo.:彼は彼女の婚約者かもしれない。
 4.遠慮がちな要望・希望、ていねいな表現。
   Ĉu mi povus paroli kun s-ro A?:Aさんとお話しできますか?
   Ĉu vi bonvolus doni al mi la solvon?:答えを教えていただけないでしょうか。
   Mi dezirus demandi vin.:あなたにお尋ねしたいのですが。
   Mi volus viziti vin morgaŭ.:明日お訪ねしたいのですが。
   (注)この文は「明日君を訪ねたいんだけど(出来ない)」とも解釈できます。このような違いは文脈の中で解釈します。

   写真はネパール、水場で洗濯をする女性
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