
読書ノートの新年度第一号。エスペラント原作文学である。作者の Teodoro SxVARC(SCHWARTZ、別名はSOROS Tivadar)は1894年生まれのハンガリーのユダヤ人弁護士である。1968年、ニューヨークで死去。
第一次世界大戦の東部戦線で兵士からエスペラントを学んだ。シベリアで捕虜生活を送り、逃走中に立ち寄ったモスクワでソヴィエトエスペラント協会の創立に関わった。1922年、ブダペストでカロチャイやバギーとともにエスペラント文芸誌「Literatura Mondo」を創刊、1924年までその編集に携わった。1924年、第一次大戦の経験を書いた自伝的小説「Modernaj Robinzonoj 」を発表。
Maskerado cxirkaux la morto は1944年3月19日のドイツによるハンガリー占領から1945年1月12日、ソ連軍がブダペストを占領するまでの間を生き抜いた作者の自伝的小説である。1965年発行だから作者が自己の経験を振り返ってこの小説を書き上げるのに20年近くを要したことになる。2001年にはHumphrey Tonkinが編集し注をつけ、作者の2人の息子による前文を収録した新版が出ているが、私が読んだのは旧版である。英語・ハンガリー語・チェコ語・イタリア語に翻訳されている。
J.REGULO による前文では、ヨーロッパにおけるユダヤ民族迫害の歴史が1215年の「第4ラテラン公会議」から簡潔に記されていて勉強になる。ここでは16〜19世紀のアフリカ奴隷貿易に並べて、西洋の恥ずべき歴史としている。














































