旧田中別荘

2020-09-22 09:07:30 | 北関東3県 (茨城・栃木・群馬)


 北軽井沢は長野と群馬の県境に位置する浅間山の北側に位置する避暑・別荘地。 軽井沢が外国人宣教師や日本人有産階級を中心に発展していったのに対し、北軽井沢は学者や大学関係者といった文化人達によって発展してきた歴史があるのだそうです。 この建物は明治末から昭和初期にかけて実業家として活躍した田中銀之助(1873~1935)の別荘として大正から昭和の初め頃に建てられたもので、浅間高原北麓で最古の洋館といわれるもの。 付近一帯は森林型リゾート地として開発され、現在この建物はレストランやカフェとして利用されています。  群馬県長野原町北軽井沢  13年09月上旬



 長野原と軽井沢を結ぶ国道146号から脇道にそれて少し進むと「LUOMUの森」と書かれたゲートがあり、その奥にこの建物があります。


 石積みの煙突。


 正面から中に入ってみます。


 1階は浅間山麓周辺の食材を使用した料理を提供するレストラン。 少し覗かせてもらいました。


 

 2つある階段のひとつ。 こちらが主階段?


  

 2階はブックカフェ。 郷土誌や自然をテーマにした書物、雑誌などが並べられています。


 ここで遅めの昼食を頂きました。 読書に耽りながらの静かなひと時。


 ゆっくりしたかったのですが天気予報は午後から雷雨の予報、実際に雷鳴が近づいてきたので後ろ髪を引かれる思いで店を後にします。


 

 この建物の事が書かれた文献を読んだ事が無いので設計・施工等は分からないのですが、施設の公式HPを見ると“あめりか屋”とかヴォーリズ建築の特徴を有するとあります。 両者いずれかの設計という事になるのでしょうか。


 HPには大正9(1920)年築とも書かれていました。


 こちらは裏面。 イメージ的に硬質な感じがする建物です。


 解説板にあった田中銀之助の写真。 学習院を経て後にイギリス留学、帰国後に日本で初めて慶應義塾大学にラグビーを伝えた事から「日本ラグビーの父」とも呼ばれる。


 現在、文化財登録を申請中のようなので、登録が決まったらもう少し詳しい建築情報が分かるのかも知れません。
 ※2013年現在。

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