サイクリングと居合道そして都心散歩

中央区界隈を中心に散歩で見つけたお店やスポットを紹介。そのほかに、趣味の無外流居合とサイクリングに関して綴ります。

台風の中、古川から山寺まで奥の細道ツーリング

2007年07月22日 | サイクリング

14日の居合の試合を終え、17:56分の新幹線こまちにて、古川に旅立った。
今回は、2泊3日の「芭蕉の足跡を訪ねる」ツーリングだ。しかも大型台風4号の追撃を受けながらとなった。
行きの新幹線で素敵なもの発見。
車内限定販売「ほやの燻製」だ、ビールに良くあう。今回は居合の国際大会出場のため、遅れて一人旅となった。こういう雰囲気、一人旅の雰囲気、何とも言えずいいもんです。

古川に到着、心配していた雨がやはり「しとしと」降ってきた。
もう21時になるので、近くで晩御飯とお酒をいただいて寝ちゃおうと考えていたが、ホテルの近所に「しげ」という牛タンの居酒屋があり、そこで盛り上がってしまう。
ここで食べた「ほや」はやはり本場で絶品。東京の居酒屋の芳香剤臭いほやとは天と地の差がある。そのほか、「牛タン」も食べた。どれも美味しかった。
また、ここのお母さんがいい人で、漬物やらいろいろサービスしてくれた。
 

たまたま居合わせたお客さんが杖道の話をしていたので、居合の話をしたら、その人も居合をやっていた。話が盛り上がり、すっかり遅くなってしまった。
明日から、台風の中走れるのだろうか? 

翌朝は、予想通り朝からザーザー降り。
ホテル前で荷を自転車にくくりつけ、防水対策をして、ポンチョを着ていざ出発。
私は、ポンチョを着ての雨のサイクリングが結構好きだ。
これはロードレーサーやマウンテンバイクでは不可能なサイクリング車でしか楽しめない遊びなのだ。
古川7:40出発、いざ、鳴子温泉へ・・・

途中休憩しながらのんびりと雨の中を走り、8:40に鳴子温泉到着。
先発組みと待ち合わせ。20分ほど待つと、皆さんが到着。17人の物好きがうれしそうに台風の中集まってきた。

鳴子を出発し、北羽前街道を西に走しり、最上へ向かう。
途中、こけしの展示作成即売センターにたちより、こけしの手作りの妙技を鑑賞。たいしたものだ。一切接着剤や釘など使わずにこけしの形を作るのだ。
 
 

最上あたりから、次第に風が強くなってきた。ポンチョが吹き飛ばされそうだ。
しかし、送り風なので快適快適。ぐんぐんスピードが出る。

ついに、山刀伐峠(なたぎりとうげ)アタック。暴風雨がピークだ。しかも、峠越えだ。木々の枝が千切れて落ちてくる。道いっぱいに折れた枝が散乱している。
木を踏んでひっくり返るもの、スポークに絡めるもの、風にあおられて、変な声を出して喜んでいるもの。大変だが、皆さんいつもより活き活きして走っている。

これなのだ。これがサイクリスト、いや、根っからのツーリストの集まりが我「港サイクリングクラブ」なのだ。参加平均年齢はおそらく団塊近く、心と体は20代。

山刀伐峠を無事に越えて、岩谷沢に出てここからはほぼ下り。


楽チンなコースで雨もだいぶ弱くなってきた。早く温泉に入りたい。
目の前に本日の宿「大石田温泉(あったまりランド深堀
)虹の館」が見えてきた。

温泉で疲れと冷えたからだを十分に癒し、腹も十分に減らし、喉も十二分に乾かし、いざ宴会である。メシがうまい。酒がうまい。カラオケが楽しい。
みんなでヤングマンのYMCAを合唱して一次会を閉め、二次会へ。夜は長いのだ。

翌朝、雨があがり、走りやすい天気となっていた。
前日の酒(二次会で一升あけちゃう)も全然へっちゃら。超アクティブシニアに宿のスタッフも異星人を見るようだった。

最上川沿いを走り、芭蕉の最上川で有名な句を読んだ宿の跡を見学し、将棋の町、天童へ向かう。
途中、東根市の大欅(ケヤキ)を見物した。樹齢1500年(推定)、幹周り16m、日本最大のケヤキだそうだ。

大きすぎて、写真に納まらないのだ。

天童でお昼ご飯を食べた。水車で蕎麦粉を引き、10割の蕎麦を作っている店だった。歯ごたえがあって、大変美味しい蕎麦だ。

イヤー晴れてきた。暑くなってきた。一枚ギアを得したようにペダルも軽い。

関東から東北へ台風を引き連れて乗り込んだMCCもついに台風に追い越され、青空の下、最後の目的地、古寺に向かう。

紫陽花が満開の古寺、立石寺の長い階段を登り今回の楽しいツーリングの締めとした。

おしまい。