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ハラナさん、フルキャストに宮城県警が入ったとの記事、ありがとうございます。
フルキャストを捜索 警備業務に違法派遣容疑 宮城県警 2007年01月12日17時58分
mixiの派遣関連のコミュニティで、フルキャスト関係者が「うちの会社にとうとう警察が入った」と報告していました。それはどうやらこの件だったようですね。
少し垣間見た警備業
実は昔、直接雇用で警備員をやろうとして、1日で挫折したことがあります。
大阪環状線沿線にあるとある警備会社に面接して、採用に。
そして、次の日さっそく朝早く出社して、仕事場に同行。
そのとき、同僚の服のボロさ、移動する車中の汚さにビックリしました。
カップラーメンの食べかすなどが散らかって腐りかけているのです。
おそらく、忙しく疲れた状態で動き回っているため、カップラーメンを握る手に力が入らずそうなるのでしょう。
以前、冬に3時間チラシまきの仕事をやったとき、派遣会社の営業が車でむかえにきました。そのとき、マクドナルドのポテトを差し入れされたとき、食べようとしてもいつものように体が動かず、車内にこぼしてしまいました。たぶん同じ状態で、こぼれたものと考えられます。それか、運転中に食べざるをえなかったか。
結局、その一日目に現場に行く途中、気分が悪くなって吐いてしまいました。わたしとしては「大丈夫」と言い張りました。だって、あちこちを回ってまわってようやく見つけた仕事だったから。
だけど、周囲はみな「ムリだからやめておけ」
そこの会社にとって自分は「お嬢さん」すぎたようです。まわりの人たちは気を使ってくれて、いい人たちだったのですが、実際もどす寸前では仕方がないと思って、あきらめました。
で、実際には実務経験ゼロなんですが、それだけのいきさつを見ても、ずいぶんキツイ仕事だと思います。bananaさんとかやっている人、スゴイなって思います。
そういう大変な仕事場が、人情のあるところが、わたしたちを労働力商品として買おうとしていると知って、悲しい気分でいっぱいです。それも、フルキャストは、苦情の多い会社です。
やはりフルキャストか
20代ー30代くらいの組合の活動家と話していても、フルキャストといえば、よくトラブル起こすところとして有名です。
わたしがまだ登録していて働いていたころも、同じ作業でも女性は男性よりも少し日給が低い、女性の現場リーダーを認めないため、男性リーダーの恋人が仕切るなど暴走族のような風習がはびこるなどいろいろと問題のある会社でした。
これは、かなり後年、気がついたのですが、フルキャストもやはり人を人扱いしていません。
わたしはアルバイトのはじめが請負・派遣ならびに交通調査などでした。それに、教育熱心な家でも学校に行かない「落ちこぼれ」として、家の恥扱いで、いわゆる封建的な家のなかで女性と子どもということによって地位が低かった。なので、他と比べようもなかったのです。
しかし、ある労働組合の男性アクティヴィストによると、「人をぞんざいに扱う」「失礼」ということです。たぶん、人権とか名誉のことを考えるに、彼の言っていることに沿ったほうがよさそうなので、考え・感情をこちらに近づけることにします。
まあ、その種の扱いは派遣会社全般当たり前です。派遣会社の営業自ら、「こんな人をモノとして扱うようなことをしていていいのか、って悩むこともあるけど……」と打ち明けるのも聞いたことがあります。
その営業も時給は安く、長時間労働だったりします。
人をモノ扱いする派遣業
まあ、派遣は基本的に殺伐としたところです。
肉体労働のキツさと、長距離通勤と、なかなか次の仕事がないことで疲れて「燃え尽きた」あと、職を探すことをあきらめ失業生活に入ってからしばらくたって、別の派遣会社に面接に行こうとしたことがあります。
そのとき、面接に行くのがちょっと恐かったですね。なんとか面接にこぎつけたけれど、仕事の感覚がマヒしているのか、書類を忘れてしまったり、こちらの不手際だらけで大変だったことを覚えています。会社の人には申し訳ないし、自分的には情けなかった。
登録したら会社の奴隷
そういう派遣会社から、ときには別の職種として登録した人も含めて警備に行くことになるとなると、それは警察も放っておけなかったのでしょう。
そもそも、そういった会社は、次にどんな仕事に入るのか、そのための指揮命令系統、組織図など何も教えない・伝えないのが普通です。ちょっと突っ込んだ質問をすると、イヤな顔をされ、干されかねない雰囲気です。
実際、大阪のフルキャストでは、「明日仕事があるかどうかちょっとわからないんで、オフィスのほうに来て待機してほしいんです。それで、もし誰かが休むと言ったら、現場に行く。休む人が誰も出なかったら、もう家に帰っていいから」と営業から前日に電話連絡があります。
それで次の日、朝7時にオフィスに出社させ、9時まで待機させたあげく、仕事がないといって家に帰すという「死刑宣告」があります。
時給は1000円程度出るのですが、こうなるともう仕事には入れません。
ちなみにわたしはグッドウィルのほうで、他の数名といっしょに同じ目にあいました。そこでは、ヤンキー風の社風のなかで、わたしが「大人しすぎる」「優等生っぽい」「アルバイトのくせにまじめにがんばりすぎる」ことが気にさわった上司がわたしをそこに入れたようです。(他のアルバイターらからの口コミ情報による。)
労働者派遣法を廃案にしたい
今、mixiではホワイトカラー・エグゼンプションに反対するコミュニティに3000人以上が参加しています。
「経団連の会社の商品を不買運動する」「(過労死は自己管理の問題だと発言した)ザ・アールに派遣登録しない」などいろんな方法が提案されて、盛り上がっています。
それを見て思うのですが、どうして労働者派遣法成立の前にこういった活動ができなかったのか、と。
なんとか今からでも、労働者派遣法を廃案にしたいと考えるのは遅すぎるでしょうか? この中間搾取や人身売買を合法化する悪法を。
お隣の韓国では、日本の惨状に学んで、ナショナルセンターが派遣労働すべてに反対の意思表示をしています。
日本もなんとかできないでしょうか。
ハラナさん、フルキャストに宮城県警が入ったとの記事、ありがとうございます。
フルキャストを捜索 警備業務に違法派遣容疑 宮城県警 2007年01月12日17時58分
mixiの派遣関連のコミュニティで、フルキャスト関係者が「うちの会社にとうとう警察が入った」と報告していました。それはどうやらこの件だったようですね。
少し垣間見た警備業
実は昔、直接雇用で警備員をやろうとして、1日で挫折したことがあります。
大阪環状線沿線にあるとある警備会社に面接して、採用に。
そして、次の日さっそく朝早く出社して、仕事場に同行。
そのとき、同僚の服のボロさ、移動する車中の汚さにビックリしました。
カップラーメンの食べかすなどが散らかって腐りかけているのです。
おそらく、忙しく疲れた状態で動き回っているため、カップラーメンを握る手に力が入らずそうなるのでしょう。
以前、冬に3時間チラシまきの仕事をやったとき、派遣会社の営業が車でむかえにきました。そのとき、マクドナルドのポテトを差し入れされたとき、食べようとしてもいつものように体が動かず、車内にこぼしてしまいました。たぶん同じ状態で、こぼれたものと考えられます。それか、運転中に食べざるをえなかったか。
結局、その一日目に現場に行く途中、気分が悪くなって吐いてしまいました。わたしとしては「大丈夫」と言い張りました。だって、あちこちを回ってまわってようやく見つけた仕事だったから。
だけど、周囲はみな「ムリだからやめておけ」
そこの会社にとって自分は「お嬢さん」すぎたようです。まわりの人たちは気を使ってくれて、いい人たちだったのですが、実際もどす寸前では仕方がないと思って、あきらめました。
で、実際には実務経験ゼロなんですが、それだけのいきさつを見ても、ずいぶんキツイ仕事だと思います。bananaさんとかやっている人、スゴイなって思います。
そういう大変な仕事場が、人情のあるところが、わたしたちを労働力商品として買おうとしていると知って、悲しい気分でいっぱいです。それも、フルキャストは、苦情の多い会社です。
やはりフルキャストか
20代ー30代くらいの組合の活動家と話していても、フルキャストといえば、よくトラブル起こすところとして有名です。
わたしがまだ登録していて働いていたころも、同じ作業でも女性は男性よりも少し日給が低い、女性の現場リーダーを認めないため、男性リーダーの恋人が仕切るなど暴走族のような風習がはびこるなどいろいろと問題のある会社でした。
これは、かなり後年、気がついたのですが、フルキャストもやはり人を人扱いしていません。
わたしはアルバイトのはじめが請負・派遣ならびに交通調査などでした。それに、教育熱心な家でも学校に行かない「落ちこぼれ」として、家の恥扱いで、いわゆる封建的な家のなかで女性と子どもということによって地位が低かった。なので、他と比べようもなかったのです。
しかし、ある労働組合の男性アクティヴィストによると、「人をぞんざいに扱う」「失礼」ということです。たぶん、人権とか名誉のことを考えるに、彼の言っていることに沿ったほうがよさそうなので、考え・感情をこちらに近づけることにします。
まあ、その種の扱いは派遣会社全般当たり前です。派遣会社の営業自ら、「こんな人をモノとして扱うようなことをしていていいのか、って悩むこともあるけど……」と打ち明けるのも聞いたことがあります。
その営業も時給は安く、長時間労働だったりします。
人をモノ扱いする派遣業
まあ、派遣は基本的に殺伐としたところです。
肉体労働のキツさと、長距離通勤と、なかなか次の仕事がないことで疲れて「燃え尽きた」あと、職を探すことをあきらめ失業生活に入ってからしばらくたって、別の派遣会社に面接に行こうとしたことがあります。
そのとき、面接に行くのがちょっと恐かったですね。なんとか面接にこぎつけたけれど、仕事の感覚がマヒしているのか、書類を忘れてしまったり、こちらの不手際だらけで大変だったことを覚えています。会社の人には申し訳ないし、自分的には情けなかった。
登録したら会社の奴隷
そういう派遣会社から、ときには別の職種として登録した人も含めて警備に行くことになるとなると、それは警察も放っておけなかったのでしょう。
そもそも、そういった会社は、次にどんな仕事に入るのか、そのための指揮命令系統、組織図など何も教えない・伝えないのが普通です。ちょっと突っ込んだ質問をすると、イヤな顔をされ、干されかねない雰囲気です。
実際、大阪のフルキャストでは、「明日仕事があるかどうかちょっとわからないんで、オフィスのほうに来て待機してほしいんです。それで、もし誰かが休むと言ったら、現場に行く。休む人が誰も出なかったら、もう家に帰っていいから」と営業から前日に電話連絡があります。
それで次の日、朝7時にオフィスに出社させ、9時まで待機させたあげく、仕事がないといって家に帰すという「死刑宣告」があります。
時給は1000円程度出るのですが、こうなるともう仕事には入れません。
ちなみにわたしはグッドウィルのほうで、他の数名といっしょに同じ目にあいました。そこでは、ヤンキー風の社風のなかで、わたしが「大人しすぎる」「優等生っぽい」「アルバイトのくせにまじめにがんばりすぎる」ことが気にさわった上司がわたしをそこに入れたようです。(他のアルバイターらからの口コミ情報による。)
労働者派遣法を廃案にしたい
今、mixiではホワイトカラー・エグゼンプションに反対するコミュニティに3000人以上が参加しています。
「経団連の会社の商品を不買運動する」「(過労死は自己管理の問題だと発言した)ザ・アールに派遣登録しない」などいろんな方法が提案されて、盛り上がっています。
それを見て思うのですが、どうして労働者派遣法成立の前にこういった活動ができなかったのか、と。
なんとか今からでも、労働者派遣法を廃案にしたいと考えるのは遅すぎるでしょうか? この中間搾取や人身売買を合法化する悪法を。
お隣の韓国では、日本の惨状に学んで、ナショナルセンターが派遣労働すべてに反対の意思表示をしています。
日本もなんとかできないでしょうか。