緩和ケア医の日々所感

日常の中でがんや疾病を生きることを考えていきたいなあと思っています

安楽死合法化で本当にこのようなことが起こっているのでしょうか

2014年10月19日 | 教育

最近、安楽死や自殺幇助の記事が
増えてきたように思います。

ちなみに、自殺幇助(じさつほうじょ)とは、
自殺ができるように助けることをさし、
例えば、致死量の薬剤を
死を望んでいる人に渡すなどを指します。




2012年の記事ですから、やや古い感もありますが、
こんな記事を見つけました。

安楽死や自殺幇助が合法化された国々でおこっていること

ここには、安楽死が合法化されたことで、
以下のようなことが起こっていると
記述されています。

・米国オレゴン州では、がん患者に対して「抗がん剤治療の公的保険給付は認められないが自殺幇助なら給付を認める」という趣旨の通知が届く 1)

・オランダには25歳以上の重症脳損傷患者を治療するための専門医療機関が存在しない 2)

・安楽死を希望する人が同時に臓器提供も自己決定したとして、手術室またはその近くで安楽死を行い、心臓停止を待って臓器を摘出したという 3)

これらは、本当なのでしょうか。
私には、これが正しいことなのかどうか
知識がありません。
しかしながら、これが本当だとしたら、
大変なことです。

1)は、制度として、治療の保証は、自殺幇助の保証以下ということなのでしょうか。
2)は、医療として、治療の機会が与えられないということなのでしょうか。
3)は、安楽死と移植臓器提供が表裏一体となっているということでしょうか。

繰り返しますが、
筆者は、この内容が正しいのか、
確認はできていません。

上記のリンク先のライターの方は、
これに留まらない執筆活動をされているようです。



あまりに、繊細な問題なので、
ここで良し悪しを整理できませんが、
「死の自己決定」という言葉の裏で、
「生の軽視」~生きるを軽んじてしまうことがないよう、
他国での現実を知っておくことは、
大切なことと思います。

今後、安楽死や自殺幇助については、
国内での議論を注意深く見守っていきたいと思っています。


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