社長と同行二人 H29.10.22
「後継者社長へ、会社のステージで社長の役割は変わる!」
皆様こんにちは、お元気ですか?
今日は「後継者社長へ、会社のステージで社長の役割は変わる!」
について私の経験や、セミナー、本、大学院での教授とのディスカッション、コンサルでの会話などから、考えを述べさせていただきます。
弊社のコンサル先は、社員数百人の会社から数人の会社まで業種も色んな会社があります。
そんな中で思うことは、社員の数やステージにより社長の役割が大きく変わってくることです。
これから社員を入れ、教育し会社を発展させて行こうと言う会社の社長の役割は、ずばり「率先垂範」です。
まずは社長がこれと思ったことをやって見せて、腕力でグイグイ引っ張っていく方法がベストと考えます。
この時点の会社は「理念」「ビジョン」などは後回しでよいと考えます。
理念で飯は食えません。まずは食べるために、営業やマーケテンングが先決でしょ。それが明日の飯を食うこと、生きる術だと思います。
社員にコーチングは必要ありません。まずはティーチングで引っ張ることです。
社長は社員よりバイタリティーがあり、先見の明がありますので社員の意見を聞いて会社を運営する段階ではないのです。
社長は連帯保証人で、会社の全ての負債を個人が背負っている按配です。そんな時に合議制で会社運営は不可能ではないでしょうか?
「ワンマン」「カリスマ」で大いに結構だと考えます。
私も社長就任時、社員が数名のころは、社員に何も言わせずに自分から新規開拓、納品、集金、クレーム処理までやって会社をすこしづつ大きくしていきました。
会社が成長期の場合は社長の方針に社員が従う、社員の意見をある程度無視して会社を引っ張っていかなければ会社は倒産します。
この段階はトップダウンが会社を成長させる原動力と考えます。
社長の才覚で会社を作り上げてください。
社長は社員の誰よりも働き、責任感や行動力、嗅覚が優れています。
これをフルに使い家業から事業へ離陸してください。
しかし、成熟期にかけては社長の役割は変わってきます。
それまでの「ワンマン」体制では社員が付いてきませんし、社内が崩壊します。
社長が「俺が、俺が」では会社の中は退職者の山となってきます。
このときのギヤチェンジが難しいところです。
今までは社員が「どうしましょう」と持ってきた案件に対して即座に回答を示していた社長が、あるときからは社員に考えさせて、社員の提案を持ってこさせる状態になるのです。
社長から見れば、はじめのうちは、まるで箸にも棒にもかからない社員の提案を「ぐぅ」と我慢して部下に話させる忍耐力が必要ではないでしょうか!
これからはボトムアップの体制を作り上げて行かなくてなりません。
ここからが社員教育です。
まずは、目的を考えさせます。
何のためにこれをやるのか? 例えば営業ならば得意先に行く「目的は」を明確にさせることです。中小企業の社員の中では何のためにそれをやるのか? 分かっていない社員が多くいます。
社長は営業、製造、運送、業務、経理等のそれぞれの社員に、仕事の目的を明確にさせることから始めてはいかがでしょうか?
目的を聞き、それから行動させるのです。
もう一つ、気をつけて頂きたいのがコミュニケーションです。
ギヤチェンジしたときは、社長と社員の間で軋轢が発生します。
それを埋めるためには、それまでより多くの時間を社員との会話に費やしてください。
トップダウンからボトムアップに変わるときには大きな問題が発生します。
ぜひとも積極的に社長から社員に声かけや、飲にニケーションをしてください。
この期に退職される社員が多く見られます。くれぐれも気をつけてください。
もう一つ、やっていただきたいのが承認です。
自分からアイデアを出してきた社員を「認めて」あげることです。
トップダウンの時には、社員からアイデアは出ません。
それこそボトムアップの際には、良いアイデアは「承認」して社内に取り入れ、
機会があれば社員の前で表彰する、そんなことも大切です。
また皆様のご意見もお待ちしております。
今日もお読み頂きありがとうございました。
また来週もよろしくお願い致します。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます