日刊魔胃蹴

暑すぎてつらい。

母の無念から8年、チェルヴィニアがオークス制覇!ルメールも復活のGⅠ勝利!

2024年05月19日 | 競馬

3歳牝馬クラシックの第2戦・第85回オークス(優駿牝馬 GⅠ・芝2400m 18頭立て)が19日、東京競馬場で行われました。2年連続で2冠牝馬が誕生しているこのレース、今年は桜花賞を制した⑦ステレンボッシュが2冠に挑みました。さらには桜花賞3着⑭ライトバック、チューリップ賞覇者⑬スウィープフィート、阪神JF2着⑫チェルヴィニア、クイーンカップ覇者②クイーンズウォークの前走桜花賞組に加え、フローラステークス優勝の⑩アドマイヤベル、3連勝でスイートピーステークスを制した⑤コガネノソラ、フラワーカップ優勝①ミアネーロ、忘れな草賞を勝った⑰タガノエルピーダといった別路線組も参戦してきました。


単勝の人気は、 1番人気がステレンボッシュ(2.3倍)、2番人気チェルヴィニア(4.6倍)、3番人気ライトバック(7.9倍)。4番人気以降はスウィープフィート、クイーンズウォーク、タガノエルピーダ、コガネノソラ、アドマイヤベルと続きました。


正面スタンド前でのスタートで、クイーンズウォークが絶好の飛び出しを見せるが、最初の先行争いで⑯ショウナンマヌエラとタガノエルピーダが先手を主張。クイーンズウォークも先行策を取る。ステレンボッシュとチェルヴィニアとライトバックは中団につけ、スウィープフィートは最後方でゴール板を通過した。
1コーナーを過ぎたところで、ショウナンマヌエラと⑪ヴィントシュティレの2頭が飛ばす。向正面に入って、タガノエルピーダと⑱ランスオブクイーンが3,4番手で並ぶ。5番手クイーンズウォーク、6番手⑨ラヴァンダ、7番手アドマイヤベル、8番手⑮サフィラ。中団グループには9番手ミアネーロ、10番手ステレンボッシュ、11番手にチェルヴィニア。内側12番手から④パレハ、13番手コガネノソラ。後方グループはライトバック、⑧ホーエリート、③エセルフリーダ、⑥サンセットビューと続き、スウィープフィートが最後方という展開。
3コーナーを通過し、今度はヴィントがマヌエラを引き離して単独先頭。マヌエラ2番手、ランクイが3番手、エルピーダ4番手、ウォーク5番手。3,4コーナー中間時点でボッシュとチェルが中団馬群、ライト後方4番手、しんがりにいたフィートが外から進出開始。
4コーナーを回るところで18頭が一団となり、最後の直線に入って、先頭がランスオブクイーンに変わる。タガノエルピーダが内に入り、外からクイーンズウォークが迫る。最内からはミアネーロも上がり、ステレンボッシュもやって来る。外からはチェルヴィニア、大外スウィープフィートも追い込んできている。残り200mで、粘るランクイにウォークが並ぶが、ボッシュが内から抜け出そうとする。さらに外からチェルも強襲。5番手からライトバックも上がって来るが厳しいか?残り100mでステレンボッシュが先頭だが、外からチェルヴィニアが並ぶと、ゴール前で差し切ってゴールイン!チェルヴィニアがステレンボッシュの2冠を阻止!そして3着争いはライトバック・クイーンズウォーク・ランスオブクイーンの3頭が並びました。




【オークス 全着順】
1着⑫チェルヴィニア 
2着⑦ステレンボッシュ
3着⑭ライトバック 
4着②クイーンズウォーク
5着⑱ランスオブクイーン
6着⑬スウィープフィート
7着⑥サンセットビュー 
8着③エセルフリーダ 
9着⑩アドマイヤベル 
10着⑧ホーエリート 
11着⑨ラヴァンダ 
12着⑤コガネノソラ
13着⑮サフィラ 
14着①ミアネーロ
15着③パレハ 
16着⑰タガノエルピーダ
17着⑯ショウナンマヌエラ
18着⑪ヴィントシュティレ

【払戻金】
単勝 ⑫ 460円
複勝 ⑫ 140円  ⑦ 110円  ⑭ 190円
枠連 4⃣-6⃣ 640円
馬連 ⑦-⑫ 590円
馬単 ⑫-⑦ 1,300円
ワイド ⑦-⑫ 260円  ⑫-⑭ 760円  ⑦-⑭ 380円
3連複 ⑦-⑫-⑭ 1,690円
3連単 ⑫-⑦-⑭ 8,060円


3歳牝馬の頂点を決める一戦は、2番人気のチェルヴィニアが、先に抜け出したステレンボッシュをゴール前で差し切って優勝しました。ステレンボッシュは1/2馬身差の2着に敗れ、3年連続牝馬2冠誕生とはなりませんでした。3着争いの方は、ライトバックが先着し、4着クイーンズウォーク、ランスオブクイーンが5着という結果でした。
勝ったチェルヴィニアは、美浦・木村哲也厩舎に所属し、父はハービンジャー、母はチェッキーノ。昨年10月のアルテミス以来の重賞2勝目で、通算でも5戦3勝。鞍上のクリストフ・ルメール騎手は、2年ぶり4度目のオークス制覇。今年3月のドバイターフで落馬して鎖骨と肋骨を骨折、さらには肺に穴が空くという重傷を負い、春GⅠシーズンは絶望かと思われましたが、5月5日に復帰。復帰3週目で今年のGⅠ初勝利をマークして復活を果たしました。
チェルヴィニアは前走の桜花賞では13着と大敗。5カ月の休み明け、初めての右回りと輸送、さらにはルメール騎手からムルサバエフ騎手に乗り替わりと敗因が明らかでした。オークスでは左回りとルメール騎手が戻って来たことで、前走13着からの巻き返しに成功しました。やっぱり相性って大事ですね。
あと、チェルのお母さんのチェッキーノは、2016年のオークスで優勝馬のシンハライトにクビ差の2着に敗れており、その無念を娘が晴らしたというのもストーリー性がありますね。ちなみに、チェッキーノに乗っていたのは戸崎圭太騎手で、8年後にその娘に負けてまたも2着・・・。歴史は繰り返されるのである。借りは日本ダービーで返せるといいんですが。







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