Bellzouki

2008-11-24 01:03:30 | Dano Guitars
ヴィンセント・ベルについての記事で、ダンエレクトロのBellzoukiが世界初の12弦エレクトリック・ギターだと書きましたが、あれから改めて調べたところ間違っていたことがわかりました。世界初の12弦エレクトリックギターはストラトスフィア・ギター・カンパニーが1954年に出したTwin Double neckだそうです。↓

その後、1958年にギブソンがEDS-1275を出して、Bellzoukiは1961年ごろに出たというのが本当のようです。ただ、それでもBellzoukiが世界初だと言い張ることは条件付でなら可能です。シングル・ネックの12弦エレクトリック・ギターとしては世界初ということになりますので。

Bellzoukiはギリシャの民族楽器ブズーキをモチーフに作られました。ヴィンセント・ベルがギリシャ系だったので、親しみのあるブズーキをモチーフにしたと思われます。

Bellzoukiといい、エレクトリック・シタールといい、ヴィンセント・ベルによって開発されたダンエレクトロのギターはオリエンタル路線を突き進みます。60年代半ばからロックもインド音楽的なものを導入するようになり、ラーガ・ロックなる呼称も生まれ、ヒッピー文化の隆盛と相俟って流行しましたが、その渦中にはビートルズのジョージ・ハリスン、ローリング・ストーンズのブライアン・ジョーンズ、そしてヴィンセント・ベルの存在があったというわけです。

さて、Bellzoukiですが、仕様はバットウイングヘッド、1ピックアップで1Vol、1Tone、そしてセレクタースイッチがありますが、前に倒すとトーン回路を通ります。後ろに倒すとローがカットされます。真ん中はトーン回路をバイパスします。ブリッジはローズウッドサドルなのでオクターヴ調整はシビアにできないのですが、そのことがかえって響きに玄妙さを加えているようないないような感じです。

12弦ギターは今まで弾いたことがなかったので新鮮ということもあり、その響きにすっかりハマってしまいました。バーズの「ミスター・タンブリンマン」やツェッペリンの「天国への階段」など繰り返し弾いてひとり悦に入っています。このときばかりはHERCOのピック、FLEX50を使います。
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